技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

燃料アンモニアの利用技術とその動向

燃料アンモニアの利用技術とその動向

~脱炭素エネルギーの1つに位置付けられたグリーン/ブルーアンモニア~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、普及可能な脱炭素エネルギーとして注目される「燃料アンモニア」について取り上げ、製造方法からコスト、脱炭素燃料、水素キャリアとしての利用法、今後の展望まで詳解いたします。

開催日

  • 2022年1月21日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 燃料アンモニアに関連する技術者、研究者、開発者

修得知識

  • 燃料アンモニアの特長、位置づけ、動向、今後の見通し
  • 燃料アンモニアの利用方法 (脱炭素エネルギーへの転換)
  • 廃アンモニアのエネルギーリサイクル方法の新技術

プログラム

 グリーン/ブルーアンモニアは、燃料アンモニアおよび水素キャリアとして脱炭素エネルギーのひとつに位置づけられました。
 本講演では、アンモニア利用についての政策動向を概説した後、その利用技術と新技術を解説します。グリーン/ブルーアンモニアの製造方法とコスト、燃料アンモニアの利用方法、水素キャリアとしての利用方法について、講演者自身の研究成果を交えながらレビューします。また、工場排水からアンモニアを回収してエネルギーリサイクルするシステムを提案します。さらに、二酸化炭素をアンモニアで固定する方法を紹介・提案します。最後に、アンモニア利用脱炭素社会の今後の展望と課題を述べます。

  1. 燃料アンモニアの動向
    1. なぜアンモニア?その背景
    2. アンモニア利用に関する政策動向
    3. IEAレポート (The Future of Hydrogen) の評価概要
    4. 燃料アンモニア導入官民協議会中間とりまとめ
    5. 産業構造審議会での位置づけ
    6. グリーン成長戦略での位置づけ
  2. アンモニアの基礎
    1. アンモニアの物性と特長
    2. 他のエネルギーとの比較
    3. アンモニア製造プロセス (ハーバーボッシュ法) の概要
    4. ブルーアンモニアとグリーンアンモニアの製造法
    5. 国内生産ECOANNの製造法
    6. ブルーアンモニアとグリーンアンモニアのコスト
    7. ブルー水素とグリーン水素のコスト
    8. ブルー水素とブルーアンモニアの発電コスト比較
  3. 脱炭素燃料としてのアンモニア利用技術
    1. 研究動向
    2. 微粉炭火力ボイラでの混焼
    3. 内燃機関での利用
    4. 工業炉・ボイラでの利用
    5. アンモニア燃焼におけるNOx/N2O製成
    6. 水素/アンモニア混合燃料製造システム
    7. 内燃機関での混合燃料の利用
  4. 水素キャリアとしてのアンモニア利用技術
    1. 研究動向
    2. アンモニア分解触媒
    3. アンモニアからの純水素製造装置 (プラズマメンブレンリアクター)
    4. アンモニアを原料とする燃料電池発電システム
  5. 回収アンモニアのエネルギーリサイクル
    1. 国内の窒素収支
    2. 窒素のマテリアルフロー
    3. 排水中アンモニア濃度
    4. アンモニア回収方法
    5. 省エネ型ヒートポンプ蒸留法
    6. 回収アンモニアのエネルギーリサイクル
  6. CO2固定剤としてのアンモニア
    1. CO2とNH3の反応
    2. 尿素製造プロセスの概要
    3. チルドプロセスの概要
    4. プラズマ利用プロセス
  7. 今後の展望と課題
    1. エンジン発電システムの展望と課題
    2. 燃料電池発電システムの展望と課題
    3. その他応用技術
    • 質疑応答

講師

  • 神原 信志
    岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 物質化学コース
    教授, 副学長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/8 再生可能エネルギー発電事業と地域共生問題への対応 及び 事業規律・規制強化の最新動向 東京都 会場・オンライン
2024/4/10 分散型電源システムの最新動向と事業展開 オンライン
2024/4/10 関西電力株式会社 原子力発電の現状と今後の展望 東京都 会場・オンライン
2024/4/12 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/15 アルカリ水電解の開発状況・課題と国内外の動向 オンライン
2024/4/16 2024年の蓄電池市場・政策動向とビジネスチャンスの掴み方 東京都 会場・オンライン
2024/4/16 相変化潜熱蓄熱材料の開発動向と熱マネジメントへの応用 オンライン
2024/4/18 水素エネルギーとモビリティ オンライン
2024/4/19 リチウムイオン電池のドライ電極の技術動向とプロセスの検討 オンライン
2024/4/24 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/25 バイオマスエネルギーの最新動向と今後の事業戦略 オンライン
2024/4/25 二酸化炭素 (CO2) 吸収・分離・回収の基礎知識及び応用分野と、これら技術の今後のゆくえ オンライン
2024/4/25 小出力核融合発電の実現に向けた核融合炉工学・超伝導マグネット技術の最新動向と展望 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/5/10 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 東京都 会場・オンライン
2024/5/27 核融合 (フュージョン) のイノベーション技術と産業応用 オンライン
2024/5/29 エクセルギーの基礎と実践的な計算・解析方法 オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/6/4 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/1/20 太陽電池 技術開発実態分析調査報告書
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2013/12/10 太陽光発電向けパワーコンディショナ 技術開発実態分析調査報告書
2013/12/10 太陽光発電向けパワーコンディショナ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/8 2014年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2013/9/27 リチウムイオン2次電池の革新技術と次世代2次電池の最新技術
2013/8/1 高効率蓄熱技術の開発
2013/7/29 2013年版 スマートメーター市場の実態と将来展望
2013/7/10 多様な熱源に対応する熱電発電システム技術
2013/6/25 ヒートポンプ〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/25 ヒートポンプ〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/21 2013年版 風力発電市場・技術の実態と将来展望
2013/5/29 化学品生産 / 石油からシェールガスへの転換
2013/5/24 分散型電源導入系統の電力品質安定化技術
2013/5/17 2013年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2013/5/10 風力発電 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/10 風力発電 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/15 リチウムイオン電池 製品・材料・用途別トレンド 2013
2013/4/5 2013年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2013/3/30 電池の充放電技術 技術開発実態分析調査報告書