技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

カーボンニュートラルと自動車用材料

カーボンニュートラルと自動車用材料

オンライン 開催

開催日

  • 2021年11月17日(水) 12時30分 16時30分

プログラム

 CO2問題、AI、5Gなど取り巻く環境が大きく変化する中、自動車は、電動化、CASE、MaaSなど、今、大変革の時期と言われている。そうした中、自動車の構成材料も、これまでのフルスチールから、アルミやCFR (T) Pのような軽量高強度材料が多く採用されるようになってきた。更には、植物の成分であるセルロースをナノ繊維化 (CNF) しプラスチックを複合強化した材料 (CNFRP) も注目されるようになってきた。また、マルチマテリアル化という考え方も強調され、異材接合技術とともに盛んに研究されている。
 では、なぜ、このような新しい材料が注目されているのか。それは、自動車を取り巻く環境の変化と密接な関係がある。ついこの間、国のカーボンニュートラル宣言がなされた。やはりCO2問題であり、今後ますますその対策に拍車がかかることは間違いない。そうした中、各国は、走行時のCO2排出量規制を掲げ、自動車全体の80%以上を占める走行時のCO2排出量対策に余念がない。電動化や軽量化はその一環であり、軽量高強度材料に目が向けられている。ただ、次に多い素材製造時のCO2排出量に関しては、なかなか手が付けられない現状にある。本格的なLCA対策として植物資源に目が向けられている。ただ現技術では、軽量でLCAに優れた材料で、コスト要求も含め、満足する材料は、残念ながら見当たらない。そこで出てきた考え方がマルチマテリアルである。ここでは、これらの材料の動向と今後、普及・定着するための課題や一対策案について紹介し、議論してみたい。

  1. 自動車を取り巻く環境の変化
    1. 温暖化
    2. SDGsへの取り組み
    3. 情報社会 (AI、IoT、5G…) との連携
    4. 各種モビリティの共演
  2. 自動車の大変換
    1. 環境対応車両への期待
    2. 電動化の取り組み
    3. 地域、人が造る自動車
    4. CASE、MaaSの導入
  3. 自動車材料の改革 (2010~)
    1. 軽量材料に期待 (LCA、カーボンニュートラル的見地)
    2. CFR (T) Pに注目
    3. CFR (T) Pとは (材料、設計、成形法)
    4. CFR (T) Pの歴史
    5. CFR (T) Pの動向
    6. CFR (T) Pの課題
  4. 自動車材料の改革 (2030~)
    1. 環境材料に期待 (LCA、カーボンニュートラルの本格化)
    2. 植物系材料への期待と課題
    3. CNF複合材料 (CNFRP) に注目
    4. CNFRPとは (材料、設計、成形法)
    5. CNFRPの動向
    6. CNFRPの課題
  5. 自動車材料の改革 (2040~)
    1. ハイブリッド材料に期待 (適材適所の考え方)
    2. マルチマテリアルに注目
    3. マルチマテリアルとは
    4. マルチマテリアルの動向
    5. マルチマテリアルへの一提案 (CFR (T) PとCNFのコラボ)
    6. マルチマテリアルの普及と課題
  6. まとめ
  7. 質疑応答

講師

  • 影山 裕史
    金沢工業大学 大学院 工学研究科 高信頼ものづくり専攻
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,000円 (税別) / 50,600円 (税込)
複数名
: 20,500円 (税別) / 22,550円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 20,500円(税別) / 22,550円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 41,000円(税別) / 45,100円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 41,000円(税別) / 45,100円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 61,500円(税別) / 67,650円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,000円(税別) / 50,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,000円(税別) / 101,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,000円(税別) / 151,800円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/4/26 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/8 ソニー・ホンダモビリティ、Tesla、BYDのEV開発戦略 東京都 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 欧州のサーキュラーエコノミー政策動向とELV (廃自動車) 規則案 東京都 会場・オンライン
2024/5/14 人間-機械 (自動車) インターフェイス製品の人間工学の考え方とその評価 オンライン
2024/5/14 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/16 繊維リサイクルの最新動向と課題・今後の方向性 オンライン
2024/5/16 xEVにおける車載電子製品のサーマルマネジメント 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 自動車シートの座りを人間工学の眼で観る オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 EV用モータの技術トレンド 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/30 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン
2024/5/31 熱硬化性樹脂複合材料 (GFRP & CFRP) の基礎とリサイクル技術 オンライン
2024/5/31 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕 (CD-ROM版)
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕
2021/6/4 CFRPの用途別動向とビジネス戦略の再構築
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/3/1 セルロースナノファイバー最新業界レポート
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/12/25 CFRP/CFRTPの界面制御、成形加工技術と部材応用
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/11/19 炭素繊維・炭素繊維複合材料の未来
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/11/1 世界の炭素繊維・応用製品の市場実態と展望 2017
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用