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天然素材による抗ウイルス効果と不活化試験

Zoomを使ったライブ配信セミナー

天然素材による抗ウイルス効果と不活化試験

~ウイルスに対する効果はいかほどか、細胞毒性などの安全性 / 用途展開~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ウイルス不活化実験の方法や解釈の仕方、問題点と対策・対応について解説いたします。

開催日

  • 2021年3月31日(水) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部. ウイルス不活化効果の検証について知っておきたいこと

(2021年3月31日 10:30〜12:00)

 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) をはじめ、インフルエンザやノロウイルス感染症、動物における豚熱や高病原性トリインフルエンザなど、ウイルス感染症は社会的に大きな問題となる。ウイルス感染を予防する上で、適切な消毒、滅菌は基本的な対策であり、消毒薬やウイルスを除去する機器などの需要は益々高まっている。
 本セミナーでは、薬剤や機器等によるウイルス不活化効果を実験的に検証する上で、方法や解釈の仕方、問題点などを含めて知っておくべき事について概説する。

  1. ウイルスについて
    1. ウイルスの基本
    2. ウイルス感染が起こす病気
  2. 消毒、滅菌について
    1. 滅菌
    2. 消毒
  3. ウイルスに対する不活化効果の検証方法について
    1. 消毒薬
    2. 紫外線
    3. 樹脂など
    4. バイオセーフティとバイオセキュリティ
    • 質疑応答

第2部. クマ笹葉アルカリ抽出液 (SE) のウイルス不活化効果

(2021年3月31日 12:45〜14:15)

 クマ笹葉アルカリ抽出液は、リグニン配糖体を含むため、卓越した抗ウイルス活性と抗UV活性を示す。また、溶解性に富むため、重量濃度あたりで、イソジンとほぼ同等のウイルス不活化作用を示す。細胞毒性はイソジンよりも弱いため、ウイルス性口腔疾患の予防・治療への応用が期待される。
 リグニン配糖体の抗ウイルス活性は、タンニン、フラボノイドや漢方製剤よりも強い。

  1. 松かさ熱水抽出多糖 (DEAEセルロースカラムで分画) の抗HIV/HSV活性の強さは、カラムへの結合度とともに増大
  2. 茶、甘草のアルカリ抽出液は、熱水抽出液よりも抗HIV活性が強い。
  3. リグニン配糖体の抗HIV活性は、リグニン部分を分解すると失活する。糖部分を分解しても抑制されない。
  4. 合成リグニン (フェニルプロペノイドの脱水素重合体) は、フェニルプロペノイド単量体よりも高い抗HIV活性を示す。
  5. 放射性リグニン配糖体は、インフルエンザウイルスに結合して、不活化する。
  6. リグニン配糖体の抗HIV活性は、加水分解性タンニン、縮合型タンニン (カテキン類、プロシアニジン類) 、フラボノイドよりも強い。
  7. 漢方製剤の抗HIVおよび抗HSV活性は弱い。
  8. 放射性リグニン配糖体の腸管吸収は低い (マウス) :口腔内投与がベスト
  9. クマ笹葉アルカリ抽出液 (SE) の多彩な生物作用
    1. HIV/HSVを瞬間的に失活する。有効係数は>10
    2. イソジンもウイルスを瞬間的に失活させるが、細胞毒性が強く、有効係数は1である。
    3. 口腔扁平苔癬異形成症に対する治療例
    4. 口臭予防効果
    5. 歯肉炎の抑制
    6. 抗UV効果:ビタミンCと相乗的に働く。
    7. 弱い変異原作用
    8. 神経保護作用:ホルミシス作用による増殖の促進
    • 質疑応答

第3部. カキタンニンの抗ウイルス作用と抗ウイルス剤の開発

(2021年3月31日 14:30〜16:00)

 カキタンニンは渋柿に含まれるポリフェノールの一種である。カキタンニンは,日本における患者数第一位の食中毒病原体であるノロウイルスに対して効果があるのみでなく,その他のさまざまなウイルスに対して抗ウイルス効果を示す。本セミナーではカキタンニンを利用した抗ウイルス剤開発の経緯と抗ウイルス作用のメカニズムについて紹介する

  1. ノロウイルスによる食中毒
    1. 日本における食中毒の現状
    2. ノロウイルス食中毒の特徴
    3. ノロウイルス食中毒対策
  2. カキタンニンの抗ノロウイルス作用と抗ウイルス剤の開発
    1. 抗ノロウイルス作用の評価法
    2. 柿渋とカキタンニン
    3. カキタンニンを含む抗ノロウイルス剤の開発
  3. カキタンニンのその他のウイルスに対する効果
    1. エンベロープウイルスと非エンベロープウイルス
    2. カキタンニンの抗ウイルス効果
  4. カキタンニンの抗ウイルス作用メカニズム
    1. 抗ノロウイルス作用メカニズム
    2. その他のウイルスに対する抗ウイルス作用メカニズム
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 早坂 大輔
    山口大学 共同獣医学部 獣医微生物学研究室
    教授
  • 坂上 宏
    明海大学 歯科医学総合研究所 (M-RIO)
    教授
  • 島本 整
    広島大学 大学院 統合生命科学研究科
    教授

主催

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

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: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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