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摩擦攪拌接合の基礎とものつくりへの応用

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摩擦攪拌接合の基礎とものつくりへの応用

~原理・特徴から、接合装置、異材接合、接合強度評価、施工上のポイント、自動車・車両などへの適用例まで~
オンライン 開催

アーカイブ配信は2021年2月15日 ごろ配信開始予定 (視聴可能期間:約10日間)

概要

本セミナーでは、摩擦攪拌接合について原理、特徴 (他の接合法と比較) 、接合装置の特徴、アルミニウム合金と異材接合、接合強度の評価についてわかりやすく説明いたします。
また、摩擦攪拌接合の施工上のポイント、自動車・鉄道車両・航空宇宙関係への適用例について紹介いたします。

開催日

  • 2021年1月27日(水) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 自動車・車両の製造・設計に関わる方
  • アルミを使用する製品の製造・設計に関わる方
  • 業務で摩擦攪拌接合等を行っている方

修得知識

  • 摩擦攪拌接合 (FSW) の基礎
  • 摩擦攪拌接合装置の特徴
  • 摩擦攪拌接合部の組織
  • 摩擦攪拌接合における施工条件の影響
  • アルミニウム合金/非アルミニウム合金異種材料の摩擦攪拌接合
  • 自動車への摩擦攪拌点接合の適用

プログラム

 摩擦攪拌接合 (FSW) は、英国のTWIで考案されて以来、世界各国で研究・開発が行われ、鉄道車両、土木構造物、自動車を中心として種々の産業分野で適用が進められている。この手法は、ツールと呼ばれる棒状の工具を高速で回転させながら材料と接触させ、材料との摩擦熱を利用して接合する接合法である。最高到達温度が融点に達しないので接合部における強度低下が溶融溶接に比べて小さく、変形も溶融接合に比べて少ない固相接合法である。
 本セミナーでは、摩擦攪拌接合について原理、特徴 (他の接合法と比較) 、接合装置の特徴、アルミニウム合金と異材接合、接合強度の評価についてわかり易く説明する。また、摩擦攪拌接合の施工上のポイントについて述べる。更に、自動車、鉄道車両、航空宇宙関係への適用例について紹介する。製造メーカで設計、製造業に携わる技術者にとって有益なセミナーであると考える。

  1. 摩擦攪拌接合 (FSW) の基礎
    1. はじめに
    2. 原理
    3. 特徴
    4. 適正接合条件範囲
    5. 接合条件と入熱の関係
    6. 接合部に発生する欠陥
    7. 接合強度に及ぼす入熱量の影響
    8. 塑性流動
  2. 摩擦攪拌接合装置の特徴
    1. 摩擦攪拌接合装置に要求される仕様
      1. 接合中のツール荷重
      2. 接合形状への対応
      3. 接合制御
      4. ツール形状および材質
        1. ツール形状
        2. ツール材質
      5. 摩擦攪拌接合装置の開発状況
      6. 今後の課題
  3. 摩擦攪拌接合部の組織
    1. 摩擦攪拌接合部の材料組織
      1. 断面組織
      2. 攪拌部の組織
        1. アルミニウム合金組織の特徴
        2. 組織形成
          1. アルミニウム合金攪拌部
          2. 非アルミニウム合金の攪拌部
        3. 接合条件の結晶粒径に及ぼす影響
        4. 摩擦攪拌接合の冷却過程における再結晶粒の静的粒成長
        5. 接合後熱処理に伴う微細粒の著しい粒成長
      3. 析出現象
        1. 摩擦攪拌中の析出現象
        2. 接合後人工時効処理に伴う析出変化
      4. ミクロ集合組織
      5. 機械的特性に及ぼすミクロ組織の影響
      6. 突合せ面の酸化物
    2. 結晶粒微細化法としての摩擦攪拌接合
      1. 結晶粒微細化の方法
      2. 適用例
      3. 広い範囲の結晶粒微細化
    3. 摩擦攪拌接合中の温度分布
    4. 残留応力とひずみ
    5. たわみ
  4. 摩擦攪拌接合における施工条件の影響
    1. 摩擦攪拌接合性と高温変形抵抗
    2. アルミニウム合金の摩擦攪拌接合継手の特性
      1. 引張特性
        1. 摩擦攪拌接合とMIG
        2. 摩擦攪拌接合とTIG
        3. 各種接合法
        4. 後熱処理
      2. 疲労強度
      3. 衝撃特性および破壊靭性値
    3. 突合せ面の隙間、段差および狙い位置
      1. 特有の欠陥
      2. 継手強さに及ぼす突合せ面の隙間、段差、狙い位置の影響
      3. 円周継手
    4. 接合部の欠陥の非破壊検査による検出
  5. アルミニウム合金/非アルミニウム合金異種材料の摩擦攪拌接合
    1. 突合せ継手
      1. アルミニウム合金/非鉄材料
      2. アルミニウム合金/鉄鋼材料
      3. アルミニウム合金/アルミニウム合金異種材料
        1. 熱処理型合金同士の接合
        2. 熱処理合金と非熱処理合金の接合
      4. その他の材料の接合
    2. 重ね継手
      1. アルミニウムと鋼板の接合
      2. アルミニウムと銅板の接合
  6. 自動車への摩擦攪拌点接合の適用
    1. 摩擦攪拌点接合 (Spot FSW) のプロセス
    2. Spot FSW接合の原理
    3. Spot FSWの強度特性
    4. アルミニウム合金/鋼板異種材料のSpot FSW接合
      1. 課題
      2. 対策
      3. 接合部の強度特性
    5. 鋼板同士のSpot FSW接合
      1. 接合部の断面マクロ
      2. 接合部の強度特性
    6. Spot FSWの長所と課題
      1. 長所
      2. 課題
    7. Spot FSWシステム
    8. 自動車へのSpot FSW適用例
    9. 今後の展開
  7. リニア摩擦圧接
  8. 摩擦攪拌接合 (FSW) の鉄道車両、航空宇宙関係への適用
    1. 鉄道車両への適用
      1. 鉄道車両の構造の変遷
      2. ダブルスキン構体の特徴
      3. ダブルスキン・ダブルサイド継手
    2. 航空宇宙関係へのFSW適用
      1. ロケットへのFSW適用
      2. 航空機へのFSW適用
        1. 調査研究
        2. 小型民間航空機への適用
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

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  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
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  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • このセミナーに関する質問に限り、後日に講師にメールで質問可能です。(テキストに講師の連絡先を掲載)
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

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