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ナノ粒子分散テクニック

Zoomを使ったライブ配信セミナー

ナノ粒子分散テクニック

~様々な要因が絡み合う凝集のメカニズムを解明し、分散の長期安定化を目指す~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年12月10日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 微粒子分散・凝集の基礎理論
  • van der Waals力の考え方
  • 静電的反発力の考え方
  • ゼータ電位とその測定法
  • 分散凝集を利用した事例
  • スラリー中の粒子分散状態に関する基礎的な知識
  • スラリー中粒子の分散安定性の評価法
  • 分散安定性評価に基づくスラリー制御

プログラム

第1部 ナノ粒子・微粒子の分散凝集の基礎と分散安定性の評価

(2020年12月10日 10:30〜14:00) (休憩含む)

 微粒子の凝集分散の基礎理論を講義する。身近なコロイド粒子を例にとり、その振る舞いを観察しながら、分子間力と静電的反発力の物理化学を学ぶことができるような講義とする。 さらに、工業事例などを紹介しながら、私たちの周りの分散凝集を学ぶ。
 微粒子の物理化学で最も重要な、分散・凝集について、その基礎理論を習得することができる。凝集の源、分子間力の一つである、van der Waals力の考え方、分散の源、静電的反発力の考え方、そしてそれが測定可能なゼータ電位とは何か。また、その測定法の詳細について、理解できる。 さらに、分散凝集を利用した、事例を幅広く紹介する。

  1. コロイド・微粒子とコロイド現象
    1. サイズによる分類
    2. コロイド現象とナノ粒子
  2. 生活の中のコロイドの分散凝集
    1. 牛乳と墨汁
    2. ビールと温泉
    3. 豆乳から豆腐
  3. 分散凝集の理論と分散安定性評価
    1. 分子間力
    2. van der Waals引力を特徴づけるHamaker定数 (凝集促進因子)
    3. 粒子間斥力を特徴づけるゼータ電位 (分散促進因子)
    4. 分子間引力と帯電粒子の電荷と電位
    5. 電気泳動とゼータ電位 ~液体媒質中の帯電粒子のゼータ電位の評価法
    6. Smoluchowskiの式とHuckel式
    7. ゼータ電位測定の実際
    8. DLVO理論
    9. ポテンシャル曲線
  4. 急速凝集理論の考え方と工業事例
    1. 豆腐でみる分散と凝集
    2. 急速凝集理論
    3. 分散と凝集を応用した工業製品
    4. 凝集防止によるナノ粒子合成 (ゲルゾル法)
  5. 終わりに
    • 質疑応答

第2部 スラリーの分散安定性評価

(2020年12月10日 14:15〜16:30) スラリーを取り扱うプロセスは、リチウムイオン電池電極製造、各種材料プロセス、製薬、食品、水処理といった非常に幅広い分野に存在します。これらのプロセスのスタート地点であるスラリーの特性、特に分散安定性が最終製品の品質と密接な関係にあることは経験的に広く知られています。本講座では、スラリー中の微粒子分散についての知識習得を目的として、スラリーの分散の原理と分散安定性評価法について解説します。
  1. スラリーの分散状態評価技術の基礎
    1. スラリーの分散・凝集の原理
    2. スラリー評価の必要性
    3. 様々なスラリー評価法
  2. 従来法によるスラリー評価とその特徴
    1. 流動特性評価
      1. 流動挙動の種類 (流動曲線)
      2. 流動性評価法
      3. 流動性評価の実例
      4. 使用機器による評価結果の違い
    2. 重力、遠心沈降による評価
      1. 重力、遠心沈降試験の原理
      2. 評価結果の実例
    3. その他の評価法
      1. 粒子径分布測定による評価
      2. 直接観察による評価
  3. 沈降静水圧法を用いた分散安定性評価
    1. 沈降静水圧法の原理
    2. 沈降静水圧法によるスラリー評価
    3. 沈降静水圧法によるスラリー評価の実例
  4. 浸透圧測定法によるナノ粒子スラリーの評価
    1. ナノ粒子スラリーの特徴
    2. 浸透圧測定法の原理
    3. 測定結果の実例
    4. 従来法との比較と測定結果から予測される成形体の微構造
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 村松 淳司
    東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター
    センター長 / 副理事
  • 佐藤根 大士
    兵庫県立大学 大学院 工学研究科 化学工学専攻
    准教授

主催

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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