技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の劣化反応メカニズムの基礎と分析方法

高分子材料の劣化反応メカニズムの基礎と分析方法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子劣化・変色のメカニズムについて基礎から解説し、高分子の劣化に伴う構造変化や反応メカニズム、分析・評価技術・活用事例までを解析いたします。

開催日

  • 2020年5月29日(金) 12時30分16時30分

修得知識

  • 劣化に伴う構造変化、反応メカニズム (酸化反応や加水分解など) の基礎
  • 劣化構造解析に関する化学分析法の基礎
  • 劣化の関係する課題を解決するためのアプローチ

プログラム

 高分子材料は、軽量で成形しやすいといった特長を持ちますが、金属材料や無機材料と比較して耐久性に劣ることが実用上の問題になることがあります。自動車や航空機など輸送機器分野では、車体や各種部品への高分子材料の適用が進められていますが、一方で海洋プラスチックやリサイクル問題など社会課題も顕在化しています。今後、高分子材料の劣化や耐久性、品質に対する要求は更に高まると考えられます。
 高分子材料の劣化現象や耐久性を理解するには、劣化が引き起こされる原因、高分子材料の分子構造や高次構造などの構造が変化するメカニズムを理解する必要があります。本セミナーでは、高分子材料に関わる社会動向から、熱酸化や加水分解など化学反応を伴う劣化現象にフォーカスして、劣化を分子レベルの反応メカニズムにより理解するための考え方や分析・評価技術及び活用事例について紹介します。

  1. 高分子材料の耐久性、品質に関わる最近の動向
    • 海洋プラスチック、リサイクル
    • サイレントチェンジ
    • サプライチェーン問題
  2. 劣化反応メカニズムの基礎と考え方
    • 劣化の定義
    • 劣化要因と反応メカニズム
    • 自動酸化反応
    • 酸化防止剤の種類と働き
    • 劣化解析と耐久性評価の考え方
  3. 劣化構造解析に有効な化学分析法
    • 赤外分光法 (FT-IR)
    • 核磁気共鳴分光法 (NMR)
    • 質量分析法
      • LC-MS
      • MALDI-TOFMS
      • 熱分解GCMS
    • 電子スピン共鳴法 (ESR)
    • ケミルミネッセンス法
  4. 劣化解析事例
    • 質量分析法を活用する解析事例
    • ポリオレフィンの熱酸化劣化 (酸化防止剤の解析)
    • ポリエステルの熱酸化劣化/加水分解劣化
    • ゴム材料の熱酸化劣化
    • 有機半導体材料の光酸化劣化
  5. まとめ
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

案内割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 84,000円(税別) / 92,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 126,000円(税別) / 138,600円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/17 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/7/17 レオロジー入門講座 オンライン
2025/7/17 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2025/7/18 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/7/18 レオロジー入門講座 オンライン
2025/7/22 高分子の接着の基礎と接着性改善に向けた界面の構造評価・表面処理の応用 オンライン
2025/7/23 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/7/23 高分子材料における難燃化技術と難燃性評価、難燃剤の配合設計・規制動向と実際技術 オンライン
2025/7/23 高分子における残留応力/内部応力の発生メカニズムと低減化 オンライン
2025/7/24 欧州プラスチック産業の最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/7/24 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/7/25 高分子材料の分析・物性試験における注意点とそのポイント オンライン
2025/7/25 熱可塑性エラストマーの基礎 オンライン
2025/7/25 高分子の難燃化技術の体系と最近の動向 オンライン
2025/7/25 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2025/7/25 押出機による混練技術の基礎と応用 オンライン
2025/7/28 プラスチック成形品の残留応力の発生機構 & 解放機構の予測法 オンライン
2025/7/28 押出機による混練技術の基礎と応用 オンライン
2025/7/29 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/29 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/30 AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート