技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

特許制度における医薬分野の特殊性と製品のライフサイクルマネジメントにおける特許出願戦略の考え方

特許制度における医薬分野の特殊性と製品のライフサイクルマネジメントにおける特許出願戦略の考え方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年3月19日(木) 13時00分 16時30分

プログラム

 医薬品企業において特許は重要な役割を有し、また、製品の研究開発は、製品ライフサイクルマネジメントに対応した特許出願戦略が求められます。全産業分野をカバーする特許制度を始めとした知的財産権制度において、医薬分野の特許を含む知的財産権は特殊な制度を有し、初心者には制度が複雑な制度の中で、特異的な特許戦略がとられています。
 また、過去10年間の特許に関する最高裁判決は、ほぼ全て医薬特許を対象としたものであり、これは医薬特許の解釈が必ずしも安定していないことを反映しているとも考えられ、医薬特許の分野は初心者には容易ならざるものとしています。
 一方、一般的な特許制度の解説書には、医薬特許に特有な制度や出願戦略は説明されてらず、最近の動向を反映した医薬分野に特化した特許制度の解説書もありません。
 そこで、本講座では医薬品の研究・開発・知財・ライセンス部門等の特許に関わる部門の方を主たる対象として、特許制度の概要と医薬分野における特許出願戦略の策定に必要な基本的な知識の習得を目的に初心者にも分かり易く解説します。

  1. 特許制度の目的と概要
  2. 特許制度における医薬分野の特殊性
    1. 製薬企業における医薬特許の役割
      1. 競合他社の競合品参入の阻止
      2. 後発企業の参入阻止
      3. ライセンス先の確保
    2. 医薬分野で特許取得可能な発明の種類
      1. 医薬関連発明の種類
      2. 医薬用途発明の国によって異なるクレームの記載形式
    3. 特許公報 (公開公報と登録公報) とその読み方
      1. 特許公報の役割
      2. 特許公報の読み方
      3. クレームで繁用される「からなる」の記載および解釈上の留意点
    4. 特許権のライセンス
      1. 独占禁止法とライセンス
      2. ライセンス料率
      3. 製品名 (登録商標) のライセンス
    5. 特許権存続期間延長制度
      1. 存続期間の延長対象となる特許発明の種類
      2. 延長された特許権の効力範囲の解釈
      3. 日米欧間の制度比較
      4. 小児適用、希少病薬での存続期間の追加延長 (海外)
      5. 留意すべき事項
    6. 特許制度と薬価制度との連関
    7. TRIPs協定に基づくデータ保護期間 (先発兼) と再審査制度
    8. 強制実施権発動の問題 (海外)
    9. 医薬品分野における特許関連訴訟
      1. 医薬特許訴訟における最高裁判決
  3. 製品のライフサイクルマネジメントにおける特許出願戦略
    1. 製品の研究開発と出願戦略
      1. 出願戦略策定に当たり留意。考慮すべき事項
      2. 開発期間と特許権の存続期間と先発権
      3. 希少病薬の適用取得による長期先発権の取得
      4. 小児適用取得による特許権存続期間のさらなる延長 (海外)
    2. 他社特許出願戦略の調査と解析
    3. 自社特許出願戦略の策定

会場

江東区文化センター

4F 第2会議室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の学生に限ります。
教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/5 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/7/8 技術者・研究者のための特許の効率的な読み方と強い特許取得への生かし方 オンライン
2024/7/8 医薬品開発における中国薬事規制・申請資料作成の留意点 オンライン
2024/7/8 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/7/8 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/7/9 医薬品市場予測・マーケティング 基礎と応用 オンライン
2024/7/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2024/7/9 新規事業創出のための発想法と技術ロードマップの作成、技術・事業・知財戦略の実践方法 オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2024/7/9 米国での現状と展望をふまえた吸入剤/点鼻・経鼻剤の開発と評価 東京都 会場
2024/7/9 吸入剤における薬物動態と薬効:前臨床評価と臨床へのトランスレーション 東京都 会場
2024/7/9 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/7/9 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/7/9 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/7/9 点鼻・経鼻剤の開発と評価:米国での現状と展望 東京都 会場
2024/7/10 再生医療等製品における事業性評価の進め方と注意点 オンライン
2024/7/10 分析法バリデーション基礎講座 オンライン
2024/7/10 製薬関連企業とアカデミアにおける共同研究実務およびトラブル防止策 オンライン
2024/7/10 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/31 経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2019/4/1 軸受の保持器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2019/4/1 軸受の保持器 技術開発実態分析調査報告書
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2