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ヒトの動作検出技術開発

パワーアシスト、人間拡張に向けて

ヒトの動作検出技術開発

~運動中、動作アシストを実現させるセンシング技術とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年11月19日(火) 10時00分 17時10分

プログラム

第1部 非接触動作検出技術の開発と個人固有の特徴の検出

(2019年11月19日 10:00〜12:00)

 体動作に起因して誘起される静電誘導電流を検出することにより、非接触で人体動作の検出が可能な技術を開発しました。歩行運動等の人体動作を行なうと、人体電位が変動することは以前から知られておりました。この人体電位の変動を超高感度静電誘導センサにより数メートル離れた場所から検出することにより、非接触で人体動作の検出を可能にしました。歩行運動に加えて日常動作 (部屋の入退出動作、椅子への着座・退座動作、ベッドへの横たわり動作、バイクへの乗車動作等) を検出しました。検出された静電誘導電流波形には個人固有の特徴が含まれていることが分かりました。また、ディープラーニングを用いた個人識別技術についてもご紹介します。

  1. 超高感度静電誘導センサの構造
    1. 静電誘導現象とは
    2. 超高感度静電誘導センサの構造
    3. 超高感度静電誘導センサの特徴
  2. 非接触人体動作検出技術
    1. 静電誘導電流を誘起する2種類の動作
    2. 歩行動作が誘起する静電誘導電流波形
    3. 日常動作計測例と個人固有の特徴
  3. ディープラーニングを用いた個人識別技術
    1. 畳み込みニューラルネットワークを用いた個人の識別
    2. LSTMを用いた個人の識別
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 ジャイロと加速度センサを用いたウェアラブル運動計測・評価技術

~歩行リハビリテーションへの応用を中心に~

(2019年11月19日 13:00〜15:00)

 運動の計測・評価は、運動リハビリテーションやヘルスケアにおいて重要性が高まっています。例えば運動リハビリテーションでは、近年、個人に適した運動プログラムの提供が求められており、そのためには、個人の運動機能の評価が重要になります。
 本講演では、歩行リハビリテーションへの応用を中心に、慣性センサ (ジャイロセンサや加速度センサ) による運動の計測と評価指標算出法を解説し、解析結果の一例を紹介します。また、病院や在宅での実際の利用における現状の有効性と課題、利用上の注意点についても説明します。なお、本講演では、リハビリテーションへの応用を中心に解説しますが、ヘルスケアのための運動計測・評価技術にも共通します。

  1. リハビリテーションにおける運動計測・評価の重要性と課題
  2. 慣性センサを用いたウェアラブル運動計測システムと評価指標算出法
    1. 計測システムの構成
    2. 評価指標の算出方法
  3. ウェアラブル運動計測システムによる計測・評価の例
    1. 健常者の歩行解析
    2. 運動麻痺者の歩行リハビリテーションでの評価
  4. 慣性センサを用いた運動計測・評価法の有効性と課題
    • 質疑応答

第3部 ウェアラブルパワーアシストデバイスの開発と肘関節動作のアシスト制御

(2019年11月19日 15:10〜17:10)

 近年、労働支援などでウェアラブルパワーアシストデバイスが注目を集めつつあります。
 様々なウェアラブルパワーアシストデバイスが提供されていますが、本講演ではこれらについて整理した上で、どのようなアシストが必要なのかを考えます。 そして、それを実現するための一つの方法として、現在開発中のパワーアシストデバイスについて示します。このデバイスを利用したアシスト実験を通して、アシスト方法の妥当性や考慮すべき内容について説明します。

  1. ウェアラブルパワーアシストデバイスの概要
  2. 人のアシスト方法について
  3. ウェアラブルパワーアシストデバイスの提案
  4. アシスト動作の評価方法
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 栗田 耕一
    近畿大学 工学部 電子情報工学科
    教授
  • 渡邉 高志
    東北大学 大学院 医工学研究科
    教授
  • 齋藤 直樹
    秋田県立大学 システム科学技術学部 知能メカトロニクス学科
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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