技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

各種「架橋」反応のメカニズム、選び方と使い方、架橋密度の分析評価

接着、粘着、塗料、ゴム、水性樹脂など

各種「架橋」反応のメカニズム、選び方と使い方、架橋密度の分析評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年6月18日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 反応速度、架橋による硬化強度の調整
  • 不用意な反応を防ぐ対処法
  • 溶剤系の架橋と水系の架橋における共通点と相違点

プログラム

第1部 架橋反応の種類と得られる構造

(2019年6月18日 10:00〜11:45)

架橋高分子はイオン交換樹脂やヒドロゲルなど、広範囲な分野で使用されている機能性高分子材料である。本講座では、高分子網目構造を形成するためのさまざまな架橋反応を紹介し、架橋反応と得られる架橋構造について解説する。また、架橋形成反応に関する最近の話題についても言及する。

  1. 架橋高分子について
  2. 架橋反応の分類
    • 化学的架橋
    • 物理的架橋
  3. 縮合系架橋高分子
    1. フェノール樹脂
    2. エポキシ樹脂
    3. アルキド樹脂
  4. 付加系架橋高分子
    1. ビニルエステル樹脂
    2. 不飽和ポリエステル樹脂
  5. 相互進入網目ポリマー
  6. ヒドロゲル
  7. シリコーン樹脂
  8. 架橋高分子の最近の話題
    1. スマートゲル
    2. 可動性架橋高分子
    • 質疑応答

第2部 アクリルアミド基をベースにした 水溶性架橋剤について

(2019年6月18日 12:30〜13:30)

コーティング剤、インク、接着剤等で水系化が進んでいる。水溶性で硬化性が高く、かつ安定性に優れたアクリルアミドモノマーについて、架橋剤としての特徴ならびに効果を解説する。

  1. 水溶性アクリルアミドモノマー
    1. アクリルアミドモノマーの特徴
    2. 多官能アクリルアミドモノマー
    3. 単官能アクリルアミドモノマー
  2. 水系架橋剤としての性能
    1. ラジカル重合系での評価
    2. マイケル付加系での評価
  3. 生体適合材料としての性能
    1. 生体適合性の評価
    • 質疑応答

第3部 イソシアネートモノマー類の構造と それを用いた架橋・硬化物特性

(2019年6月18日 13:45〜15:15)

  1. イソシアネートモノマーの種類と特徴
    1. イソシアネートモノマーの種類
    2. イソシアネートモノマーの反応性
  2. イソシアネートモノマーおよびウレタン (メタ) アクリレートの合成
  3. モノマーの構造と架橋・硬化物特性
    1. 密着強度特性
    2. 熱的特性
    3. 機械強度特性
    4. 光学的特性
    5. イソシアネート基の反応性
    6. 水性化イソシアネート
  4. イソシアネートモノマーのポリマー付加体
  5. イソシアネートモノマーと他の架橋・硬化材料
    1. ウレタン (メタ) アクリレートによる構造制御
    2. チオール化合物の併用材料への適用
    3. 有機無機ハイブリッドへの適用
    • 質疑応答

第4部 熱分析および動的粘弾性による 高分子の架橋測定

(2019年6月18日 15:30〜17:00)

高分子・接着剤・塗料などの架橋反応を熱分析および動的粘弾性の考え方と測定技術について基礎から応用例を交えて解説します。

  1. 熱物性、粘弾性の測定原理
    1. 高分子の熱物性、粘弾性の基礎
    2. 高分子の熱物性、粘弾性測定の装置と進め方
    3. 測定データからわかる製品性能
  2. 架橋密度と粘弾性特性
  3. 弾性率から架橋密度を求める式
  4. 熱物性、粘弾性による高分子架橋測定例
    1. 熱硬化樹脂、ゴム
      1. 熱硬化性樹脂の硬化反応
      2. エポキシ樹脂の硬化反応、硬化挙動
      3. ゴムの加硫反応、架橋密度と粘弾性測定
      4. ポリマーの熱分解測定
    2. 塗料、接着剤、その他
    • 質疑応答

講師

  • 久保 雅敬
    三重大学 大学院 工学研究科
    教授
  • 大屋 豊尚
    富士フイルム株式会社 有機合成化学研究所
  • 室伏 克己
    昭和電工 株式会社 事業開発センター 融合製品開発品研究所
    シニアリサーチャー
  • 大久保 信明
    株式会社 日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ
    主任

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/4 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2024/4/5 エポキシ樹脂の硬化メカニズム、硬化剤の種類と選び方、使い方 オンライン
2024/4/5 粘着・剥離のメカニズムと粘着剤設計のポイント オンライン
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 易解体性接着のトレンドと分子、材料設計技術 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/18 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/4/18 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/4/19 生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開 オンライン