技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

材料の「曇る」メカニズムと防曇処理、ヘイズ評価

材料の「曇る」メカニズムと防曇処理、ヘイズ評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年3月13日(水) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 各種材料の表面への曇りの起こる要因と視認性への影響
  • 超浸水化加工技術
  • 濡れによる防曇性
  • 防曇性の評価方法
  • 防曇コーティングの応用技術

プログラム

第1部 防曇性を付与するコーティング技術とその応用

(2019年3月13日 10:00〜12:00)

 防曇性を発揮するには水滴、汚れ成分の付着による曇りを防止することが重要で、その防曇性の維持には超親水化コーティングと防汚コーテイング加工が必要である。特にその防曇性の評価方法について具体的に紹介して現状の課題への対策法について述べる。

  1. 曇りの起こる要因と視認性への影響
    1. 各種材料への曇り発生について
    2. 曇り発生の要因について
    3. 視認性への影響と設計への配慮
    4. 透明性維持と正常な表面改質方法について
  2. 超親水化加工の開発
    1. 超親水化技術による防曇性について
    2. 超親水化コーティング剤の開発について。
    3. 防汚コーティング加工による防曇性の維持効果について
  3. 防曇性の試験方法
    1. 親水化コーティング剤による防曇性の評価方法について
    2. 濡れ性と防汚効果について
    3. 汚れ除去性について
    4. ウオータースポット防止性について
  4. 防曇性コーティング加工の現状と課題
    1. 防曇機能の維持継続について
    2. 結露、霜付きとの比較について
    3. 防曇性の問題と各種コーティング加工技術について
    • 質疑応答

第2部 プラスチック・ガラス表面の親水化と防汚・防曇性付与とその評価

(2019年3月13日 12:50〜14:50)

 1%以下の低濃度の高分子水溶液と接触させるだけで対象とするプラスチックやガラス表面にナノレベルの吸着層を形成し、簡単・迅速に表面を親水化させる技術について紹介する。処理する基材の表面物性に合わせた親水化高分子の設計法、および防汚性や防曇性といった実使用を想定した表面の機能評価について述べる。

  1. 表面改質技術の分類と事例
  2. プラスチックやガラス表面が曇る現象について
  3. 表面を親水化させる表面改質技術 ~洗浄と同時に洗浄面を親水化~
    1. 高分子の吸着による表面改質
    2. 高分子設計のポイント
    3. 高分子構造の選定 ~両性両親媒性高分子~
    4. 先行技術
  4. 新たに合成した表面改質高分子
    1. 繊維強化プラスチック (FRP) 用表面改質高分子
    2. ガラス用表面改質高分子
  5. 表面改質高分子合成のポイント
    1. 反応例
    2. 反応推移解析手法の開発
  6. FRP用表面改質高分子の合成と吸着表面性状
    1. FRPとは
    2. 高分子の組成とFRPへの吸着量、および吸着表面性状
    3. 高分子吸着表面の防汚性能評価
    4. 防汚性能発現機構について
  7. ガラス用表面改質高分子の合成と吸着表面性状
    1. ガラスとは
    2. ガラス用表面改質高分子の合成
    3. 高分子吸着表面の防曇性能評価
    4. 防曇性能発現機構について
  8. 今後の展望 ~両親媒性超分子ナノシート~
    1. 超分子とは
    2. 超分子ナノシート設計のポイント
    3. スルファミド超分子ナノシートの合成と機能
    • 質疑応答

第3部 ヘイズ (曇り度) 試験の装置とその使い方

(2019年3月13日 15:00〜17:00)

 透明な材料の透過特性 (全光線透過率、透過ヘイズ、透明度等) は、使用用途により要求が 大きく異なり、その特性を把握する事は非常に重要です。 基本的な全光線透過率、ヘイズの原理、国際規格との違いや、「クラリティ (透明度) 」の原理、使用方法、評価事例について解説します。

  1. 透明度を測定する装置のご紹介、その測定原理
    1. ヘイズ – ガード i
    2. 全光線透過率の測定原理
    3. ヘイズの測定原理
    4. ASTM及びISO (JIS) 規格の違い
    5. クラリティ (透明度) の測定原理
  2. 測定条件について
    1. 測定試料 (測定できる物、測定できない物)
    2. 測定環境 (室内環境など)
    3. 測定性能、測定限界
  3. 測定の進め方、トラブルシューティング
  4. 各種用途事例
    • プラスチック
    • フィルム
    • ガラス
    • コーティング
    • 光学機能製品
    • 質疑応答

講師

  • 南保 幸男
    南保技術研究所
    所長
  • 椛島 真一郎
    ライオン 株式会社 研究開発本部 機能科学研究所
    主任研究員
  • 永江 勇二
    ビックケミー・ジャパン 株式会社 ガードナー測定器部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/7 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2025/1/8 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2025/1/10 高機能化、高性能化のための表面処理法の基礎と表面分析法 オンライン
2025/1/15 スラリー中粒子の分散・凝集状態の制御に向けた評価技術 オンライン
2025/1/17 ぬれ性のメカニズムと測定・評価・利用法 オンライン
2025/1/20 大気圧プラズマの基礎と最新応用技術 オンライン
2025/1/20 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/1/20 塗布膜乾燥プロセスのメカニズムと均一化・制御法 オンライン
2025/1/21 フィルムの乾燥とプロセスの最適化、トラブル対策 オンライン
2025/1/22 ゾル-ゲル法の基礎と高機能性材料設計への応用・新展開 オンライン
2025/1/23 粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術 会場・オンライン
2025/1/24 ぬれ性のメカニズムと測定・評価・利用法 オンライン
2025/1/28 塗布膜乾燥プロセスのメカニズムと均一化・制御法 オンライン
2025/1/28 めっきの基礎とプラスチックへのめっき技術 オンライン
2025/1/29 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/1/29 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/2/5 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/2/5 粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術 オンライン
2025/2/7 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン