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乾燥・粉砕・造粒の基礎と機器選定/スケールアップ/コスト低減/トラブル対策

乾燥・粉砕・造粒の基礎と機器選定/スケールアップ/コスト低減/トラブル対策

~透明スケルトンモデルを使った「粉体挙動体験」実演付き~
東京都 開催 会場 開催 デモ付き

概要

本セミナーでは、乾燥・粉砕・造粒の基礎から解説し、乾燥・粉砕・造粒におけるトラブルの原因と対策、未然防止策、装置の選定方法・スケールアップについて詳解いたします。

開催日

  • 2019年1月18日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 乾燥・粉砕・造粒の基礎
  • 乾燥・粉砕・造粒におけるトラブルの原因と対策、未然防止策
  • 装置の選定方法/スケールアップ
    • 高速攪拌型「混合造粒機」
    • バスケット型「押出造粒機」
    • 傾斜皿形「転動造粒機」
    • 2次元「流動層」デモ用モデル
    • 高速衝撃式「ピンミル」粉砕機
    • 回分式「流動層乾燥機」/「流動層造粒機」デモ用モデル
    • 均一ピッチ、スクリュー・フィーダー デモ用モデル
    • 粉体用、振動フィーダー デモ用モデル

プログラム

 粉・粒を扱うプロセスは、多くの分野でその過程形態として使われているが、最終製品として目に見えるケースは多くはない。液体や気体と異なって、微小固体の集合体である粉体はその莫大な表面積の大きさから、「詰まる・くっつく」等の独特のトラブルがある。
 意外に知られていないが、その「粉体」の扱いを適正に処理することが、専門業界としては「粉体プロセス技術」として確立している。特に新しい機能性材料を創製する業務を遂行するには、必ず知っておかなければならない、基礎的な技術である。
 本講演では、透明なスケルトンモデルを駆使して、機器内での「粉体の挙動」を目で見える形にして「体感」として粉体の動きが「刻々と変化してゆく様」を目の前で見てゆく。
 またセミナー講師の体験から、簡単なスケールアップの実例を挙げ、計算式の意味するところ、さらに、優先的に効果のあるパラメーターを実感する講義を行う。
 講師のヨーロッパにおける勤務経験から、2018年の4月のシカゴの粉体工業展、6月のドイツにおける化学工業展示会;ACHEMA取材をしており、「これから IoT、ビッグデーターの扱い」について、ヨーロッパの動向をご報告する。
 日本粉体工業技術協会の協会誌「粉体技術、11月号」に一部取材報告を掲載したが、さらに詳しい解説を行う。

  1. はじめに
    • 粉・粒に関わる単位操作全体を、様々な分野で俯瞰する。
      • 業界で扱われている粉体技術の影響、機能性粒子の活躍の状態を一部紹介する。
      • なぜ、粉を扱うプロセスにトラブルが多いのか。
      • 粉粒の「形状による分離現象」はなぜ発生し、それらはどうしたら排除できるのか?
      • コストを抑えたトラブル対策は、 どのような方法で構築するのか?
      • IoTの手法が発展することによって これからのプロセスはどうなってゆくのか?
  2. 乾燥操作
    1. 乾燥操作の基本
      1. 乾燥原理の分類 ~物性による適性乾燥原理の選定~
      2. 乾燥カーブと主たるパラメーター ~スケールアップには乾燥曲線が必須~
      3. 乾燥装置の分類 ~どの原理を利用した装置か理解する~
      4. 乾燥装置選定の考え方。
    2. 乾燥操作の実際
      1. スケールアップ;直接乾燥分野
      2. スケールアップ;間接乾燥分野
      3. その他の乾燥分野 ~透明モデルでの体験~
  3. 粉砕操作
    1. 粉砕操作の基本
      1. 粉砕原理の分類 ~新しい粉砕装置の出現~
      2. 粉砕機のパラメーター
      3. 粉砕装置の分類
      4. 粉砕装置選定の考え方
    2. 粉砕操作の実際 ~粉砕式の歴史的経緯~
      1. 回分式粉砕分野
      2. 連続式粉砕分野
      3. その他の粉砕分野 ~メカノケミカル・リアクションとは?~
  4. 混合操作・造粒操作 ~生成粒子の機能によって、造粒原理を選択する~
    1. 造粒操作の基本
      1. 混合操作・造粒原理の分類
      2. 造粒終点と主たるパラメーター優先順位
      3. 造粒装置の分類
      4. 造粒装置の選定。
        • ダマにならず溶けやすい粒の造粒。硬くしっかりした粒の造粒は?
        • 目的部位で分散し、粒子機能を発揮するための柔らかい造粒は?
      5. 機能性粒子の創成。表面改質、複合化。
    2. 造粒操作のスケールアップ。回分から連続操作。
      1. 造粒とバインダー
      2. 歩留まり向上と整粒
      3. 造粒操作をシステムとして考える
  5. 粉体機器のトラブル対応
    1. トラブルの原因、 (複雑な事象ほど、シンプルに分解する)
    2. トラブルの分類、実際の例を挙げて一緒に考える。
    3. トラブル解決例、答えは一つでは無いが、実例を紹介する。
    4. トラブルを予測し対策、エスケープルートの考え方。
    5. IT化にともなうトラブルの新しい可能性。
  6. まとめ
    • これから求められる「粒子挙動の見える化」。 数値シミュレーションの役割。
    • 体験したことを分類して応用が利くようにする為には?
    • この分野で、技術者が学べること。失敗から学ぶこと。
    • 粉・粒を扱う技術に求められるもの ~IoT.AI.VR、AVの応用の始まり~
      • 2018年4月の「シカゴ;パウダーバルクソリッドショウ、粉体工業展」の傾向。
      • 2018年6月の「フランクフルト;ACHEMA:化学工業プラント展」の傾向。
  • 透明スケルトンモデルを、講演の中で順次動かし、器内の粉体挙動を確認します。

会場

江東区文化センター

3F 第4研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

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本セミナーは終了いたしました。

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