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エリテマトーデスが増悪するメカニズムと生物学的製剤のインパクト

エリテマトーデスが増悪するメカニズムと生物学的製剤のインパクト

~費用対効果、患者の経済状況など、、治療ガイドラインどおりにはいかない薬剤選定の実際とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年11月14日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. I型インターフェロンからみた全身性エリテマトーデスが増悪するメカニズムと今後の治療薬開発戦略

(2018年11月14日 10:00〜12:00)

 ウイルス感染時に活躍するI型インターフェロンが、SLE患者で増加するメカニズムについて、自験例を交えて概説する。 また、個々の患者の病態に応じた、より効果的で副作用が少ないSLE治療が今後更に重要となる。新薬開発や治療法選択にあたり、発症・増悪機序に基づいた患者の層別化、増悪因子を標的とした分子標的治療薬の開発、コンパニオン診断薬を用いた治療効果判定といった、診断・治療・評価を三位一体化させたワークフロー確立の重要性について概説する。

  1. SLEとは
    1. SLEの症状
    2. SLEの診断
    3. SLEの病態生理
  2. I型インターフェロン
    1. I型インターフェロンの免疫作用
    2. I型インターフェロン産生機序
    3. I型インターフェロンによるポジティブ・フィードバックループ
  3. SLE患者層別化の重要性
    1. SLEの疾患多様性
    2. 疾患多様性の層別化
    3. 治療・評価に役立つ層別化
  4. SLEにおけるI型インターフェロン増加メカニズム
    1. SLE患者では血清インターフェロン活性が高い
    2. SLEにおけるインターフェロン増加のメカニズム
    3. TLRs? cGAS?STING?
  5. I型インターフェロンを標的とした新薬開発状況
    1. SLEの治療
    2. 新規阻害剤開発
    3. 新規生物製剤開発
  6. 今後の課題
    • 質疑応答

第2部. 医療経済的観点からみたエリテマトーデス治療薬の価値評価

(2018年11月14日 12:45〜14:45)

 全身性エリテマトーデスを含む慢性・炎症性の自己免疫疾患は、長期間において様々な機能障害を伴う。その場合、それぞれの疾病状態に応じ、臨床・経済的なアウトカムを数値化し、多面的にアウトカムを見える化することが、疾病負担を示すうえで重要となり、医療経済・アウトカム研究は有用なツールをなり得る。本公演では、医療経済的観点からの全身性エリテマトーデスなどの費用対効果を含む医療経済評価の評価方法を体系的に事例と共に説明する。

  1. 治療における医療経済・アウトカム研究
    • 医療政策の動向
    • データに基づいた医療の重要性
    • 価格に見合った医薬品の価値
  2. 多面的なアウトカム
    • アウトカム (QOL, PROなど) とは
    • 医療技術評価でどんなアウトカムが創出できるか
    • 費用対効果
  3. 自己免疫疾患のアウトカム研究と医療経済・アウトカム研究
    • 自己免疫疾患における重要なアウトカムは何?
    • 自己免疫疾患のアウトカム研究 (事例紹介)
    • 自己免疫疾患の費用対効果研究 (事例紹介)
    • 治療の価値最大化
    • 質疑応答

第3部. 臨床での生物学的製剤のインパクトと治療薬ニーズ

(2018年11月14日 15:00〜17:00)

 近年、全身性エリテマトーデス、関節リウマチを始めとする膠原病の診断、治療は分子生物学の進歩を背景として大きく変化しています。我々臨床医の観点からみた診断学、治療法の変遷についての解説と、今後予想される治療薬ニーズについてお話しする予定です

  1. 全身性エリテマトーデス
    1. 疫学と予後
    2. 臨床症状
      1. 全身症状
      2. 皮膚症状
      3. ループス腎炎
      4. 肺高血圧症
    3. 病態
      1. 臨床検査異常
      2. 免疫学的異常
    4. 診断
      1. 免疫学的検査
      2. 組織検査
    5. 病態と治療法の選択の現状、生物学的製剤の状況
    6. 今後求められる治療薬
  2. 関節リウマチ
    1. 疫学
    2. 臨床症状と一般経過
      1. 関節症状
      2. 関節外症状
    3. 病態
      1. 臨床検査異常
      2. 免疫学的異常
    4. 診断
      1. 免疫学的検査
      2. 画像検査
    5. 病態と治療法の選択の現状
      1. 疾患修飾性抗リウマチ薬
      2. 生物学的製剤
      3. JAK阻害薬
    6. 今後求められる治療薬
  3. 高齢者と膠原病
    1. 膠原病内科診療における高齢者
    2. 高齢発症関節リウマチ
    3. リウマチ性多発筋痛症
    4. 巨細胞性動脈炎
    5. 高齢者の医学的特徴
    6. 高齢者治療における問題点
    • 質疑応答

講師

  • 高松 漂太
    大阪大学 医学部 呼吸器・免疫内科
    助教
  • 大西 佳恵
    クリエイティブ・スーティカル 株式会社
    日本代表
  • 杉山 昌史
    近畿大学医学部奈良病院 膠原病内科
    科長・講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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