技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

核酸医薬品の標的に沿った体内の安定性向上と活性化技術

ターゲティング別での課題 (化学修飾やDDS技術等) を学び、開発成功を目指す

核酸医薬品の標的に沿った体内の安定性向上と活性化技術

~アプタマー / siRNA / miRNA / アンチセンス~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年9月7日(金) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. 安定性・活性向上のためのDDS技術と評価

(2018年9月7日 10:00〜11:30)

核酸医薬のポテンシャルを最大限に活かすためには、大量合成法の確立、核酸化学の発展、さらには臓器分布を制御するデリバリー技術の開発など、多方面での技術革新が必要となる。本講演では、とくに核酸医薬のデリバリー技術に焦点を当て、基礎から注目すべき最新のアプローチに至るまでを概説する。

  1. 核酸医薬の基礎
    1. 核酸医薬の種類
    2. 核酸医薬の化学修飾
    3. 臨床応用と課題
  2. ドラッグデリバリーシステム (DDS) の基礎
    1. DDSの種類
    2. ターゲティング型DDS
      1. 受動的ターゲティング
      2. 能動的ターゲティング
    3. ターゲティング型DDSの課題と解決策
  3. 核酸医薬デリバリーシステム
    1. リガンド – 核酸コンジュゲート
    2. 脂質ナノ粒子
    3. その他の核酸医薬デリバリーシステム
    • 質疑応答

第2部. RNAアプタマーの医薬品開発におけるプロセスと課題

(2018年9月7日 12:15〜13:45)

アプタマーは核酸医薬の一種であり、塩基配列依存的に固有の三次元構造を形成し、標的分子に強固に結合することで、その機能を制御する一本鎖のオリゴヌクレオチドである。これまでに、アプタマー医薬品としては、加齢黄斑変性症治療薬としたマクジェンが承認されている。 本講演では、アプタマーの特性、医薬品化に向けたプロセスを概説する。また、マクジェンに続くアプタマー医薬品の実現に向け、アプタマー創薬の課題と展望について解説する。

  • アプタマーとは?
  • アプタマーの創製技術
  • アプタマーの安定化と活性向上
  • 合成と分析
  • アプタマーの体内動態
  • 非臨床毒性
  • 課題と今後の展望
  • 質疑応答

第3部. 機能性短鎖RNA医薬開発における体内の安定・活性化向上を目指した修飾核酸技術の創製

(2018年9月7日 14:00〜15:30)

 siRNA (small interfering RNA) やmiRNA (microRNA) は、RNA干渉により相補的な配列を含む標的mRNAの遺伝子発現を抑制することから、医薬候補化合物として注目を集めている。しかし、これらの機能性短鎖RNAは、細胞膜透過性が低く、またヌクレアーゼによる分解を受けるため、十分なRNAi効果が得られない。加えて、配列相同性が高い場合には標的以外の遺伝子発現を抑制する (オフターゲット効果) ため、医薬品として臨床応用するにあたり、これらの問題点を克服する必要がある。
 我々は、siRNAやmiRNAが有する特徴的な構造である3‘末端2塩基突出部位の化学修飾により、遺伝子発現抑制能を低下させることなくヌクレアーゼ耐性を改善できることを見出した。また、本知見を活かして細胞膜透過性の向上やオフターゲット効果の回避に繋がる高機能化技術を開発した。本講演ではこれらを中心に紹介する。

  1. 核酸医薬
    1. 核酸医薬
    2. 核酸医薬開発の動向
  2. RNA干渉と機能性短鎖RNA
    1. RNA干渉
    2. siRNA (small interfering RNA)
    3. miRNA (microRNA)
  3. RNA干渉の医薬応用
    1. RNA干渉療法
    2. 機能性短鎖RNA医薬の開発状況
  4. 機能性短鎖RNAの化学修飾
    1. 化学修飾核酸と医薬応用
    2. 化学修飾核酸の簡便合成法の開発
    3. 化学修飾機能性短鎖RNAの創製
    4. 核酸オリゴマーの簡便修飾法の開発
    5. 化学修飾によるsiRNAおよびmiRNAの高機能化
    • 質疑応答

第4部. アンチセンス核酸医薬の研究開発動向と鍵となる技術について

(2018年9月7日 15:45〜17:15)

アンチセンス核酸医薬の作用原理及び最新の研究開発動向を概説するとともに、鍵となる技術 (核酸の化学修飾やデリバリー技術) について、実例をあげて紹介する。

  1. アンチセンス核酸医薬の基礎と作用原理
    1. 核酸の化学構造
    2. 核酸医薬の定義
    3. 核酸医薬の種類と作用機序
    4. アンチセンス核酸医薬の特徴と課題
    5. 核酸医薬に含まれる化学修飾
    6. アンチセンス核酸医薬の配列設計
  2. 最新の研究開発動向
    1. これまでに承認されたアンチセンス核酸医薬の実例
    2. 現在臨床開発が進められているアンチセンス核酸医薬の実例
  3. 鍵となる技術
    1. ホスホロチオアート結合
    2. 2’位修飾核酸
    3. 架橋型人工核酸
    4. モルフォリノ核酸
    5. GalNAcコンジュゲート
    6. in vitroスクリーニング
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/25 癒着防止材の各種外科での選択・使用法と今後求められる製品像 オンライン
2024/7/25 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練/文書管理における逸脱防止のノウハウ オンライン
2024/7/25 脂質ナノ粒子を用いた核酸・遺伝子送達技術の基礎と応用 オンライン
2024/7/25 バリデーション入門 オンライン
2024/7/25 バイオ医薬品 原薬製造工程・セルバンク管理/申請コース オンライン
2024/7/25 現場事例から学ぶCSV (コンピュータ化システムバリデーション) の基礎と実務理解・考え方 オンライン
2024/7/25 バイオ医薬品・再生医療等製品における国内外の規制当局の考え方をふまえたセルバンク管理と申請資料への記載方法 オンライン
2024/7/25 PIC/S GMP Annex Iの観点をふまえたエンドトキシン試験・パイロジェン試験法 オンライン
2024/7/26 開発早期段階における患者数、売上、薬価予測 オンライン
2024/7/26 製造販売後におけるRWD (リアルワールドデータ) 利活用の実際 オンライン
2024/7/26 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2024/7/26 医薬品のグローバル開発に必要な実践英語講座 オンライン
2024/7/26 動物用体外診断用医薬品の開発ポイントと承認申請時の注意点 オンライン
2024/7/26 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン
2024/7/26 製造・試験室におけるGMP記録/データインテグリティ管理 オンライン
2024/7/29 ICH-Q9改訂をふまえた品質リスクマネジメント/リスクアセスメント/リスク評価の具体的な進め方 オンライン
2024/7/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2024/7/29 中国における体外診断薬の薬事規制及び市場動向と取るべき戦略 オンライン
2024/7/29 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるSOP作成及び・記録の残し方 オンライン
2024/7/29 バイオ医薬品・再生医療等製品におけるシングルユースの基礎とリスク管理・管理戦略・製造設計 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -