技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

疼痛治療における最新の痛み測定・評価法と望まれる新薬像

疼痛治療における最新の痛み測定・評価法と望まれる新薬像

~最新の疼痛評価OPSとは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、経験豊富な2名の講師を迎えて、痛みの最新の評価法、診療の実際、疼痛治療薬のプロファイルまで幅広く解説いたします。

開催日

  • 2018年3月27日(火) 13時45分 18時00分

修得知識

  • 疼痛評価スケールの分類と比較
  • OPSの使用方法
  • 疼痛に関する一般的な知識、疼痛軽減方法
  • 創薬、医療機器開発に関わる、新しい疼痛評価方法

プログラム

第1部 疼痛薬開発のための痛みの測定及び評価法

~新しい評価OPSを踏まえて~

(2018年3月27日 13:45~15:45)

 客観的にリアルタイムに痛みを評価し、数値化することにより、分析、比較が可能になります。現在臨床で使用されている代表的な疼痛スケールは主観的疼痛スケールとしてNRS、VAS、客観的疼痛スケールとしてface scaleなどがあります。
 しかしどのスケールも一長一短があり、医療行為に関わる痛みを客観的に正確に評価することは困難でした。これらの欠点を補い、観察のみで評価でき、評価者による差が出にくいスケールが必要と考え、Okamura pain scale (OPS) を新たに考案しました。痛みを生じるポイントに分類して、評価、数値化することにより、痛みの原因が特定でき、その対策を講じ、効果が判定できます。
 創薬、医療機器開発において痛みの評価は重要ですが、動物実験ができないため、実際に臨床使用して効果を確認する必要があります。

  1. はじめに
  2. 現在臨床使用されている主観的疼痛スケール
    1. 主観的測定法
      1. 視覚的評価スケール: VAS
      2. 数値的評価スケール: NRS
      3. 語句評価スケール:VRS
      4. 表情評価スケール: FRS
      5. 痛み緩和スケール: PRS
    2. 主観的疼痛スケールの問題点
      1. 痛みの経験値によるバイアス
      2. 評価のタイミングによるバイアス
      3. 評価者によるバイアス
  3. 客観的測定法
    1. 知覚・痛覚定量分析装置
      1. Pain Visionなど
    2. 客観的測定法の問題点
  4. Okamura Pain Scale (OPS) とは?
    1. OPSはなぜ生まれたか
    2. OPS 0,1 (安全:青)
    3. OPS 2,3 (注意:黄)
    4. OPS 4,5 (危険:赤)
    5. 静脈瘤手術のビデオ供覧
      1. 血管内焼灼術
      2. スタブ・アバルジョン法
  5. OPSの使用方法、使用例
    1. 使用方法の実際
    2. OPSの関係する論文、学会発表
    3. OPS使用例 (処置)
    4. OPS使用例 (検査)
    5. OPS使用例 (局麻手術)
    6. 統計処理
  6. 痛みとは?
    1. 感情の側面を持つ
    2. 痛みの閾値を下げる因子
      1. ストレス (不安、緊張、羞恥心など)
      2. 寒冷刺激
      3. 感染症
    3. 歯科麻酔に学ぶ
    4. 静脈瘤手術における疼痛対策
    5. 31Gと33G、どちらの針が痛いか?
    6. 偽薬効果:シップ薬のカラクリ
  7. OPSによるパラダイムシフト
    1. ルート確保、バルーン挿入、カテーテル検査、静脈瘤手術 どれが一番痛いか?
    2. 痛みの原因の探求による、医療者の手技の改善
    3. 院内での安全対策
    4. ケアエビデンスの蓄積、ケアイノベーション
    5. 苦痛のない医療機器の開発
      • 注射針
      • カテーテル
      • シース
      • 手術器具
      • 脱毛機器
      • 内視鏡
      • 各種検査機器
    6. 痛みの少ない薬剤投与方法、創薬、他
  8. 今後の展望

第2部. 整形外科医の立場から求める疼痛治療薬の薬剤プロファイル

(2018年3月27日 16:00~18:00)

 運動器慢性疼痛疾患の治療は、多くの薬剤が欧米にかなり遅れたが、昨年来承認されたことにより、一気に日本でも進んできた。
 演者は疼痛治療の基礎的な研究及び米国での留学経験から日本でも運動器慢性疼痛の治療体系が変化すると考えている。

  1. 年齢構成の変化と共に鎮痛剤のニーズは変わってきている。
  2. 侵害受容性疼痛 神経障害性疼痛に加えて、今 注目される 中枢機能障害性疼痛
    1. 機能性疼痛
    2. 線維筋痛症
    3. 変形性関節症
    4. 難治性腰痛
    5. 神経障害性疼痛
    6. 外傷後疼痛
    7. 機能性不随意運動
    8. ワクチン後の痛み
    9. 手術後の痛みなど医療行為や第三者行為による痛み
    10. 賠償・補償と痛み
  3. ICD-11 術後慢性疼痛・外傷後慢性疼痛
    • Chronic postsurgical or post traumatic pain など新しく加わった分類
  4. 日本の治療の将来
    • 鎮痛補助薬しか無かった時代から、リリカ (プレガバリン) 、オピオイド (フェンタニール、トラマドールレペタンパッチ) など欧米で認可されている薬剤が認可された後の日本の治療の将来。
  5. 医療保険制度と疼痛治療。日本の制度と他国の制度の違い。
  6. リリカを使った実際の疼痛治療
  7. オピオイドを使う際の注意。
  8. フェンタニール、トラマドール、ブプレノルフィンの使い分け。
  9. 求める疼痛治療薬のプロファイル

会場

江東区文化センター

3F 第3研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン
2025/1/30 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/1/30 医薬品CMC開発における治験薬GMP対応 オンライン
2025/1/30 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/1/30 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/1/30 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/1/31 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/1/31 データインテグリティ (DI) における各手順書への落とし込み・作成と記載レベル オンライン
2025/1/31 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/1/31 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/1/31 オーファンドラッグ開発における情報収集ノウハウと疾患選択基準 オンライン
2025/2/3 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/2/3 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2025/2/4 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理