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乾燥・粉砕・造粒プロセスの基礎と機器選定・スケールアップ、新しいトラブル対策

乾燥・粉砕・造粒プロセスの基礎と機器選定・スケールアップ、新しいトラブル対策

~粉体機器のトラブルの原因、分類、解決例を実際の例を挙げて解説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、乾燥・粉砕・造粒の基礎から解説し、乾燥・粉砕・造粒におけるトラブルの原因と対策、未然防止策、装置の選定方法・スケールアップについて詳解いたします。

開催日

  • 2018年1月26日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 乾燥・粉砕・造粒の基礎
  • 乾燥・粉砕・造粒におけるトラブルの原因と対策、未然防止策
  • 装置の選定方法/スケールアップ
    • 高速攪拌型「混合造粒機」
    • バスケット型「押出造粒機」
    • 傾斜皿形「転動造粒機」
    • 2次元「流動層」デモ用モデル
    • 高速衝撃式「ピンミル」粉砕機
    • 回分式「流動層乾燥機」/「流動層造粒機」デモ用モデル
    • 均一ピッチ、スクリュー・フィーダー デモ用モデル
    • 粉体用、振動フィーダー デモ用モデル

プログラム

 あらゆる粉粒体プロセスは、「機能性粒子の創製」あるいは「粒子に機能を付与する」目的で計画される。
 しかしながら工業界においては、固体粒子の相互作用力関係が刻々と変化し、総合的に材料物性が著しく変化する単位操作であり、なかなか数値計算でのシミュレーションも容易ではなく、過去の経験と実際にやってみて分かる現象がいまだに多い
 最終製品に、「どのような機能を持たせたいか」により、採用すべき取り扱い原理は決まってくる。正しい「合目的製品」を得るには、この原理を使った機器/装置をプロセスとして採用し、システムを構築しなければならない。この判断を誤ると、粒子はえられても、製品が目的機能を発揮することができない場合がある。
 本講習では「合目的」という観点から、それぞれの単位操作の現象と材料に対する影響を考察し、装置選定の考え方を示す。又発生している現象からどのようなパラメーターを使ってスケールアップしてゆくべきか、間違いの無いスケールアップの方法と実際を解説する。特に現場で起こりうる「粉・粒であるが為のトラブル」を分類し、原因を推測、対策をどのようなタイミングで実行してゆくべきか、「エスケープルート」の考え方で説明する。
 特にコストパフォーマンスに優れたトラブル対策は、これからの機器運営の効率化と共に、重要な課題である。若いエンジニアが装置を運転する際に経験する「メンテナンスの必要性」に関しても、エスケープルート的トラブル対策は、大きな影響がある。
 セミナーの中では「アクリル製小型粉体挙動実演モデル」シリーズを使って、処理中に原料がどのように装置の中で運動しているかを見る。運転パラメーター自身を聴講者に扱ってもらい、原因と結果の「因果関係」を体感していただく。
 粉体プロセスは、様々な分野を横断する基本的単位操作で有り、1つの分野では当たり前の標準手法が、他の分野では全く新しい試みである事も多い。異なる分野で同じ悩みが、同じ様なブレークスルー手法で解決される可能性もある。
 多くの若い技術者が「腑に落ちる」ように、整理した形で粉/粒に対する考え方を解説する予定である。

  1. はじめに
    • 粉・粒に関わる単位操作全体を俯瞰する。
    • 業界で扱われている粉体技術の影響、機能性粒子の活躍の状態を一部紹介する。
    • なぜ、粉を扱うプロセスにトラブルが多いのか。粉粒の「形状による分離現象」はなぜ発生し、それらはどうしたら排除できるのか? コストを抑えたトラブル対策は、どのような方法で構築するのか。
  2. 乾燥操作
    1. 乾燥操作の基本
      1. 乾燥原理の分類 ~物性による適性乾燥原理の選定~
      2. 乾燥カーブと主たるパラメーター ~スケールアップには乾燥曲線が必須~
      3. 乾燥装置の分類 ~どの原理を利用した装置か理解する~
      4. 乾燥装置選定の考え方。
    2. 乾燥操作の実際
      1. スケールアップ;直接乾燥分野
      2. スケールアップ;間接乾燥分野
      3. その他の乾燥分野 ~透明モデルでの体験~
  3. 粉砕操作
    1. 粉砕操作の基本
      1. 粉砕原理の分類 ~新しい粉砕装置の出現~
      2. 粉砕機のパラメーター
      3. 粉砕装置の分類
      4. 粉砕装置選定の考え方
    2. 粉砕操作の実際 ~粉砕式の歴史的経緯~
      1. 回分式粉砕分野
      2. 連続式粉砕分野
      3. その他の粉砕分野 ~メカノケミカル・リアクションとは?~
  4. 造粒操作
    1. 造粒操作の基本
      1. 造粒原理の分類
      2. 造粒終点と主たるパラメーター優先順位
      3. 造粒装置の分類
      4. 造粒装置の選定
        • ダマにならず溶けやすい粒の造粒。硬くしっかりした粒の造粒は?
        • 目的部位で分散し、粒子機能を発揮するための柔らかい造粒は?
      5. 機能性粒子の創成。表面改質、複合化。
    2. 造粒操作のスケールアップ。回分から連続操作。
      1. 造粒とバインダー
      2. 歩留まり向上と整粒
      3. 造粒操作をシステムとして考える
  5. 粉体機器のトラブル対応
    1. トラブルの原因、 (複雑な事象ほど、シンプルに分解する)
    2. トラブルの分類、実際の例を挙げて一緒に考える。
    3. トラブル解決例、答えは一つでは無いが、実例を紹介する。
    4. トラブルを予測し対策、エスケープルートの考え方。
    5. IT化にともなうトラブルの新しい可能性。
  6. まとめ
    • これから求められる「粒子挙動の見える化」。 数値シミュレーションの役割。
    • 体験したことを分類して応用が利くようにする為には?
    • この分野で、技術者が学べること。失敗から学ぶこと。
    • 粉・粒を扱う技術に求められるもの
      ~IoT, AI, VR, AVの応用の始まり~
    • 2017年9月の「ニュルンベルグ粉体工業展メッセ」の傾向

会場

江東区文化センター

3F 第3研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

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: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

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