技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

炎症性腸疾患の診断・治療実態と臨床現場より期待される新薬像

炎症性腸疾患の診断・治療実態と臨床現場より期待される新薬像

~IBD診療における、医療者側の立場からの問題点と、アンケート調査結果から見る患者側からの問題点とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、IBD診療に必要な基礎知識や新規治療法の開発状況を含めたトピックスをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2018年1月25日(木) 13時00分 16時00分

修得知識

  • 炎症性腸疾患 (IBD) の押さえておきたい基礎知識
  • 当院におけるIBD診療の実際
  • 当院のIBD患者へのアンケート調査結果
  • 新規治療法の開発状況

プログラム

 炎症性腸疾患 (IBD) の原因は十分解明されておらず、根本的な治療法がない。近年、患者数は急激に増加し20万人を超え、内科医であれば日常診療で遭遇することの多い難病の1つである。また、好発年齢が青壮年層で、症状が良くなったり悪くなったりすることが多く、QOL (quality of life) を著しく損なう可能性がある。
 生物学的製剤の登場以降、IBDの治療成績は飛躍的に向上し、治療目標は症状の改善・消失から粘膜の傷の治癒へと一段高い目標へ変更されたが、生物学的製剤の投与初期から効果のみられない症例や徐々にその効果が減弱する症例が存在し、完全治癒には至っていない。
 本講座では、IBD診療に必要な基礎知識や新規治療法の開発状況含めたトピックスについて概説するとともに当院での診療の実際と患者アンケート調査結果を紹介する。

  1. 炎症性腸疾患 (IBD) とは
    1. 概念
    2. 疫学
    3. 病因・病態
    4. 臨床像
      1. 臨床症状
      2. 腸管外合併症
    5. 予後
      1. 臨床経過
      2. 累積手術率
  2. IBDの診断
    1. 潰瘍性大腸炎
      1. 診断の手順と基準
      2. 内視鏡・X線像・CT画像・組織像
      3. 病態の分類
        • 病期、重症度、病変のひろがり
    2. クローン病
      1. 診断の手順と基準
      2. 内視鏡・X線像・CT画像・組織像
      3. 病態の分類
        • 病期、重症度、病変のひろがり、疾患パターン
  3. IBDの治療
    1. 治療原則
    2. 潰瘍性大腸炎の治療指針
    3. クローン病の治療指針
    4. IBD治療薬の選び方、使い方
      1. 経腸成分栄養療法、食事療法
      2. 5 – アミノサリチル酸製剤
      3. 副腎皮質ホルモン
      4. 免疫調節薬
      5. 生物学的製剤
      6. カルシニューリン阻害薬
      7. 血球成分除去療法
    5. 挙児希望の女性や妊婦に対するIBD治療薬の選び方
  4. 当院でのIBD診療の実際
    1. 当院での治療状況
      1. 各治療薬の使用状況
        • 5-アミノサリチル酸製剤
          • ペンタサ
          • アサコール
          • サラゾピリン
          • リアルダ
        • 局所製剤
          • 坐剤
          • 注腸
        • 免疫調節薬
        • 生物学的製剤
      2. 当院での治療成績
        • ステロイドナイーブの比率
        • 難治例の比率
          • ステロイド抵抗
          • ステロイド依存
        • 生物学的製剤投与例における免疫調節薬の併用率
        • 年間再燃率
        • 年間入院率
    2. 潰瘍性大腸炎の一例
      1. 腸管外合併症 (仙腸関節炎) を有した潰瘍性大腸炎
      2. ステロイド治療に抵抗した潰瘍性大腸炎
      3. 大腸がんを合併した潰瘍性大腸炎
    3. クローン病の一例
      1. 当初、過敏性腸症候群あるいは潰瘍性大腸炎と診断されていたクローン病
      2. クローン病と誤診した腸結核
      3. 生物学的製剤を投与した高度腸管狭窄を伴うクローン病
  5. トピックス
    1. IBDに対する新規治療法の開発状況
    2. バイオマーカーの実際
      • 便中カルプロテクチン
      • 腸内細菌パターンなど
    3. 糞便微生物移植療法の現状
  6. IBD診療から浮かびあがった問題点
    1. 医療者側の立場からの問題点
    2. 患者側の立場からの問題点 (患者のアンケート調査結果から)

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と規格設定 オンライン
2024/5/10 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン
2024/5/14 入門者のための基本から学ぶGMP オンライン
2024/5/14 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/15 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/16 医薬品ライセンス契約のドラフティングと紛争回避・解決のポイント オンライン
2024/5/16 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/5/17 データインテグリティを踏まえたGMP文書・SOP・記録の作成と管理 オンライン
2024/5/17 医薬品製剤の生物学的同等性とその定量的な予測方法の現状 オンライン
2024/5/20 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP - QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2024/5/20 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/20 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 東京都 会場・オンライン
2024/5/21 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2024/5/21 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/21 医薬品開発におけるグローバルマーケットを見据えた知財戦略と出願・権利化選定/評価 オンライン
2024/5/21 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/5/22 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/5/22 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/5/22 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/23 希少疾患の臨床開発・承認申請戦略 戦略構築への活用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬