技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

光重合開始剤の基礎と最適な選定・配合・使用技術

光重合開始剤の基礎と最適な選定・配合・使用技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、光硬化剤において阻害要因や開始剤のトラブルに悩んでいる方を対象に開始剤の特徴から最適な使用指南について解説いたします。

開催日

  • 2017年7月26日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 光硬化に関連する技術者
    • 光硬化材料
    • UV硬化樹脂
    • 光開始剤
    • 増感剤
    • 光硬化の不良対策

修得知識

  • 光硬化技術の基礎
  • 光重合開始剤、増感剤の種類と特徴
  • 各種硬化条件での光重合開始剤、増感剤の正しい選定の仕方
  • 硬化阻害要因への対策

プログラム

 光重合開始剤は光硬化において硬化過程や最終塗膜の特性に大きな影響を与えます。
 本講座では、光重合開始剤の種類と特徴について概説します。また、各種硬化条件での光重合開始剤の適切な選定および使用方法、光硬化において問題となる硬化阻害要因とその対処法や光重合開始剤に起因する光硬化以外の問題点についても詳しく紹介します。

  1. 光重合開始剤を用いた光硬化技術
    1. はじめに 光硬化とは
    2. 光硬化の用途
    3. 光硬化に使用する光の波長と露光光源
    4. 感光性組成物
    5. 光硬化過程と光重合開始剤の光反応過程
    6. ラジカル重合とカチオン重合
    7. 光硬化特性を決定する因子
  2. 光重合開始剤の種類、特性および反応メカニズム
    1. 光重合開始剤の分類
    2. ラジカル型重合開始剤
      • アセトフェノンの光反応機構
      • 代表的なアセトフェノン型光重合開始剤の種類と特徴
      • ベンジルジメチルケタール
      • α-ヒドロキシケトン
      • α-アミノシケトン
      • アセトフェノン型光重合開始剤の光増感反応の利用と増感剤の選定
      • 他の単分子開裂型光重合開始剤の種類と特徴
      • アシルフォスフィンオキサイド
      • オキシムエステル
      • チタノセン
      • 分子内水素引抜型光重合開始剤の特徴
      • 分子間水素引抜型光重合開始剤の特徴
      • 分子間電子移動型光重合開始剤の特徴
    3. カチオン型硬化開始剤
      • オニウム塩型光カチオン重合開始剤の種類と特徴
      • オニウム塩型光カチオン重合開始剤の光反応機構
      • オニウム塩型光カチオン重合開始剤の特徴
      • オニウム塩型光カチオン重合開始剤の対アニオンの影響
      • オニウム塩の光増感反応の利用と増感剤の選定
  3. 光重合開始剤の最適使用法
    1. 光硬化に影響する因子と光重合開始剤の最適選定及び最適使用
      • 内部硬化性-色材含有系および厚膜の光硬化
      • 表面硬化性-酸素阻害の改善法
      • 陰部の光硬化
      • その他要因-熱の影響、モノマーとの相性
    2. 2次特性に着目した光重合開始剤の最適選定
      • 着色 (黄変)
      • 臭気、揮発性
      • 溶解性
  4. まとめ
    • 質疑応答

留意点

  • BASF社が売却した製品については技術的なご説明にとどまります。

講師

  • 倉 久稔
    BASFジャパン 株式会社 エレクトロニックマテリアルズ ディスプレイマテリアルズ開発グループ
    シニアマネージャー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/4 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/7/5 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2024/7/5 UV塗料の設計における必須基礎知識と今後の塗料設計の留意事項 オンライン
2024/7/5 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2024/7/9 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/7/10 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2024/7/10 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/7/11 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/11 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2024/7/11 高分子の結晶化と相分離の基礎的理解および高分子ブレンドへの応用 オンライン
2024/7/12 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2024/7/12 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/17 高分子の分子量・分子量分布の測定・評価方法と分子情報の抽出 オンライン
2024/7/18 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2024/7/23 プラスチックの加飾技術と最新動向 オンライン
2024/7/23 プラスチック廃棄物が抱える問題と高分子複合材料メカニカルリサイクル技術 オンライン
2024/7/24 高分子の劣化・変色メカニズム、寿命評価及びトラブル解析事例 東京都 会場・オンライン
2024/7/24 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2024/7/24 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2024/7/25 基礎から理解するポリイミドの高性能化・機能化設計 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/7/15 乳化・懸濁重合法の基礎と応用
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法