技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フィルム延伸における分子配向制御技術とその観察、解析

フィルム延伸における分子配向制御技術とその観察、解析

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年4月20日(木) 10時30分 16時20分

プログラム

第1部 フィルム延伸における分子配向とその制御

(2017年4月20日 10:30~12:10)

  1. 高分子の延伸工程
    1. 延伸装置と延伸条件
    2. 延伸工程で加わる力と熱
    3. 延伸の基礎方程式
  2. 延伸による分子配向制御
    1. 分子配向の3要素
    2. 延伸による分子配向
    3. 配向結晶化
    • 質疑応答

第2部 赤外・ラマン分光法によるフィルムの分子配向状態の評価

(2017年4月20日 12:50〜14:25)

 赤外分光・ラマン分光はいずれも分子振動を測定し、化学構造を明らかにする手 法である。
 本講座ではまず、赤外分光法・ラマン分光法の基本的な原理および一般的な測定事例を紹介する。さらに、フィルムの評価に必要不可欠な分子配向の評価手法について、複数の測定法の特徴と具体的なサンプル評価事例を中心に解説する。

  1. 赤外分光法とラマン分光法の原理
    1. 赤外分光法の原理
    2. ラマン分光法の原理
    3. 赤外分光法とラマン分光法の比較
  2. FTIRの主な測定手法・配向測定事例
    1. 偏光子による透過測定でのフィルムの配向評価
    2. 偏光ATR付属品によるフィルムの3次元的配向評価
    3. 赤外顕微鏡による微小領域のフィルムの配向評価
  3. ラマン分光光度計の主な測定手法・配向測定事例
    1. フィルムの深さ方向・ポリマーの結晶化度測定
    2. ラマン測定と偏光
    3. フィルムの配向度評価
    4. 偏光フィルターの評価
  4. まとめ・質疑応答
    • 質疑応答

第3部 フィルム成形工程の粘弾性流動解析

(2017年4月20日 14:40〜16:20)

 フィルム成形工程の粘弾性流動解析に関し、基礎となる粘弾性評価や粘弾性モデルの特性について解説し、さらに粘弾性特性とフィルム成形性 (ネックインや不安定現象など) の関係について解析結果を紹介します。

  1. 高分子材料の溶融粘弾性
    1. 高分子材料の流れ易さ
      • 粘度
      • 非ニュートン性
    2. 剪断流動と伸長流動
    3. 線形粘弾性
      • 動的粘弾性
      • 応力緩和
      • 緩和スペクトル
    4. 非線形粘弾性
      • 歪硬化性
      • ダンピング関数
    5. 成形加工流動解析で用いられる粘弾性モデル
  2. フィルムキャスティングの粘弾性流動解析
    1. 流動解析の意義
    2. フィルム成形プロセスのモデル化 (非定常解析)
    3. 解析手法 (有限要素法)
    4. ネックイン、厚み分布の解析
    5. 配向形成及び不安定現象の解析
    • 質疑応答

講師

  • 大越 豊
    信州大学 繊維学部 繊維システム工学科
    教授
  • 田村 耕平
    日本分光 株式会社 光分析ソリューション部 ソリューション技術課
    係長
  • 大槻 安彦
    株式会社プライムポリマー 研究開発部 基盤技術研究所 PO開発チーム
    上席主席

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 ウェブの連続搬送におけるテンション制御の必須基礎知識とトラブル対策 大阪府 会場
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/10 FT-IRの基礎と異物分析への実践応用テクニックとコツ・ノウハウ オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/6/11 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/6/12 可食から非可食バイオマス原料への転換が進む次世代バイオプラスチックの最新開発動向 オンライン
2024/6/12 FT-IRを用いた樹脂の劣化解析と寿命予測への活用可能性 オンライン
2024/6/12 自動車塗料、塗装工程のCO2削減 オンライン
2024/6/12 光重合開始剤の種類、選び方、使い方 オンライン
2024/6/13 トライボロジーの基礎、メカニズムと表面分析 オンライン
2024/6/13 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用