技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療等製品における品質確保のための要求事項と細胞培養の培養管理・品質管理

再生医療等製品における品質確保のための要求事項と細胞培養の培養管理・品質管理

~GCTP文書の作成と各手順書、基準書のつながり~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、再生医療等製品における製品設計から品質管理までポイントとなる点を解説いたします。

開催日

  • 2017年1月27日(金) 10時30分 16時00分

修得知識

  • GCTP文書の作成と各手順書、基準書のつながり
  • 医薬品・医療機器と再生医療等製品の違い
  • 従来の医薬品・医療機器と再生医療等製品の品質設計手順の違い
  • 再生医療等製品の製造における品質マネジメントの構築の考えかた
  • 再生医療等製品に係るGCTP省令適合のポイント
  • 細胞培養における培養管理・品質管理とトラブル対処法
  • 30年以上の細胞バンク事業を通じて培われて細胞培養に関する知見を提供

プログラム

第1部 細胞培養における培養管理・品質管理とトラブル対処法

(2017年1月27日 10:30~12:45)

 再生医療において細胞培養技術は欠くことのできない技術であり、その技術者育成のために細胞培養に関する認定制度も開始され、細胞培養技術の普及が進められている。しかしながら細胞培養に関する技術・知識を習得する機会は非常に少ないのが現実である。
 本講座では30年以上の細胞バンク事業を通じて培われて細胞培養に関する知見を提供し、細胞培養の知識や技術に関してもう一度見直すとともに、これまで見逃していた意外な盲点などを学ぶことでより一層理解を深めることが期待できます。

  1. 細胞培養の準備と基礎
    1. 細胞培養における問題点と細胞バンク
    2. 細胞培養施設の設計・準備・管理
      • リスクグループとバイオセーフティーレベル (BSL)
      • 無菌操作の確保、クリーンルームの条件
    3. 細胞培養に必要な機器の準備・管理
      • 細胞培養設備に必要な機器
      • 細胞培養に使用する関連機器の管理・メンテナンス
      • 細胞培養に伴う廃棄物処理に関する管理
    4. 培地調製の方法と注意点
    5. 細胞培養の記録方法・管理
      • 細胞名と登録番号
      • 培養種別とロット管理
      • 培養記録とデータベース管理
      • 培地、培養容器、培養設備等の管理
    6. 細胞の保存方法・管理
    7. 細胞の国内・国外輸送方法
      • 細胞輸送の方法 – 凍結状態、培養状態
      • 温度管理記録
      • 輸送における注意点
  2. 確実に知っておきたい細胞の品質管理
    1. 細胞品質管理の重要性
      • 細胞の品質管理とは
      • マイコプラズマとは、汚染による影響
      • 細胞同士のクロスコンタミネーションとは、その影響
      • 目に見えない汚染に対する対策
    2. 細菌・真菌を対象とした無菌検査の方法
    3. 細胞のマイコプラズマ汚染検査の方法と注意点
    4. 細胞の認証方法 (細胞認証試験の方法)
    5. 細胞のウイルス検査の方法
    6. 細胞品質管理記録
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 再生医療等製品の品質確保のための要求事項およびGCTP文書作成と各手順書、基準書のつながり

~医薬品・医療機器と再生医療等製品の違い

(2017年1月27日 13:30~16:00)

 生きた細胞そのものを最終製品とする再生医療等製品では、原料 (細胞) の選択性や製品形態に多様性が生じます。
 同時に、工程の一部のみで細胞培養や無菌充填を実施する従来医薬品製造とは異なる製品の品質設計および品質リスクマネジメントが要求されます。
 本セミナーでは、再生医療等製品における製品設計から品質管理までを概説します。

  1. 再生医療等製品とは?
    1. 再生医療新法 (薬機法/再生医療等安全性確保法)
    2. 新法における再生医療等の定義
    3. 再生医療等製品の作用機序と製品形態の考え方
    4. 再生医療等製品における多様性と製品設計
  2. 再生医療等製品の製品設計
    1. GCTP省令より求められること
    2. 製品開発計画書から仕様決定まで
    3. 製品開発時における製造手順の位置づけ
    4. 細胞製品の品質確保と製品設計
  3. 再生医療等製品の製造と品質管理
    1. バリデーションとベリフィケーション
    2. 従来医薬品製造 (成熟産業) との違い
    3. 工程設計における現状と課題
    4. 施設設計における無菌性と細胞製造性
  4. 製造施設 (作業所) の設計と運用の考え方
    1. 無菌操作等区域と清浄度管理区域 (ゾーニング)
    2. ロット構成の有無による品質管理設計の違い
    3. チェンジオーバーの考え方と製造コスト
    4. 再生医療等製品における搬送 (輸送) と外工程
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 小原 有弘
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 培養資源研究室
    研究リーダー
  • 水谷 学
    大阪大学 大学院 工学研究科 テクノアリーナ 紀ノ岡細胞製造コトづくり拠点
    特任講師

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/28 単なる書類監査で終わらない実効性のある監査にするための監査員養成講座 東京都 会場・オンライン
2024/8/28 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/8/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/8/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/8/28 国内外規制 (ICH-Q3E・局方) をふまえたE&L (Extractables and Leachables) 評価・分析の留意点と基準の考え方 オンライン
2024/8/29 製造とラボの現場におけるペーパレス化実践セミナー: データインテグリティに適合した記録方法とレビューの実務 オンライン
2024/8/29 3極 (日欧米) GCP査察・社内監査の事例と指摘解決・予防にむけたQMS実装と品質管理手法 オンライン
2024/8/29 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2024/8/29 QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬確認と点検方法 オンライン
2024/8/29 Beyond-The-pill/Around-The-Pillにむけた業界動向とアイデア創出のA・B・C オンライン
2024/8/29 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2024/8/30 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン
2024/8/30 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/8/30 最新規制動向をふまえた再生医療等製品における承認申請 (品質・非臨床・臨床試験) の留意点と当局の要求事項 オンライン
2024/9/3 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2024/9/4 希少疾病用医薬品の薬価算定の実際と適正な利潤獲得のための薬価戦略 オンライン
2024/9/4 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2024/9/5 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2024/9/5 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 オンライン
2024/9/6 TPPを有効活用した医薬品開発のプロジェクトマネジメントと事業価値評価・意思決定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/31 細胞培養加工施設の構築と運営管理の省力・省コスト化
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/12/27 生体吸収性材料の開発と安全性評価