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分解でみる 車載電子機器 徹底解説

分解でみる 車載電子機器 徹底解説

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年1月24日(火) 9時45分 16時45分

プログラム

 車載電子・電源デバイスの分解結果から、部品・部材の技術・コスト構成を実際に「みて」「聴いて」理解を深めていただくセミナーです。
 第1部では分解からわかる最新技術動向と将来の要求特性の変化を解説。
 第2部では分解写真・実物を実際にご覧いただけます。
 電子デバイス・使用材料の研究・開発・設計・製造に携わる方々のご参加をお待ちしております。

第1部 トヨタ・4代目プリウスのPCU分解でみる車載用パワーデバイス、パワー部品、周辺部品の最新技術と今後の技術動向予測

(2017年1月24日 9:45~11:45)

 トヨタ・プリウス (4代目) のPCU分解解説により、車載用部品の最新情報と今後の動向予測を紹介する。
 本講座では、特にパワー半導体、並びにその周辺パワー部品に対する分解解説を行い、現在の車載用電源の最前線技術を紹介する。
 さらに、現在のシリコンパワー半導体が2020年に炭化シリコン (SiC) に置き換わった場合の周辺パワー部品の要求性能がどの様に変化するかについても技術予測を行っていく。

  1. トヨタ・4代目プリウスにおける各主要電子部品
    1. パワーコントロールユニット (PCU)
      • 全体像、冷却配管ラインの確認
    2. 電動パワーステアリング (EPS)
      • 分解後の基板、モータ搭載状況確認
    3. エアコン用コンプレッサ
      • 分解後の基板、冷却系、モータ部確認
    4. 大容量バッテリと鉛蓄電池
      • バッテリ用冷却系、搭載状況、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池の違い
  2. 4代目プリウス用PCUの分解概略説明 (上部層)
    1. PCUの搭載位置とスケール
      • 2代目プリウスとのPCUの容量比較、その車両システムにおける小型化効果
    2. ECU・ゲートドライブ回路搭載ボード
      • 使用ECUメーカ、ゲートドライブ用抵抗、ICの確認
    3. パワー半導体とその冷却部
      • 使用IGBTのパッケージ構造図説、冷却方式の分解図説
    4. 平滑用キャパシタ
      • パナソニック製フィルムキャパシタの容量、性能解説
    5. 電流センサ
      • 2代目プリウスとの電流センサ性能の比較、その性能向上によるPCU小型化効果
    6. 昇圧チョッパ用インダクタ
      • インダクタンス値、構造、ギャップ数等
  3. 4代目プリウス用PCUの分解概略説明 (下部層)
    1. 冷却系 (パワー半導体用)
      • パワー半導体の冷却部と昇圧チョッパ用インダクタの冷却方式の分解確認 (デンソー製)
    2. 冷却系 (DC – DCコンバータ用)
      • 降圧用DC – DCコンバータの冷却方式と、出力側ダイオードにおける新しい冷却手法 (豊田自動織機製)
    3. 絶縁DC – DCコンバータ
      • トランス、平滑キャパシタ、インダクタの分解解説と使用コア材料の分解確認
    4. 平滑用キャパシタ
      • 平滑用キャパシタのX線写真による分析結果
  4. 5代目プリウスにSiCパワー半導体が搭載される場合の技術動向予測
    1. SiCパワー半導体のスイッチング周波数予測
      • Siの上限周波数である10kHzに対してSiCパワー半導体ではどこまで高周波化するのか
    2. SiCパワー半導体の接合温度予測
      • 現状の接合温度に対してSiCパワー半導体はどこまで温度上昇を許容できるのか
    3. 平滑キャパシタの使用種類予測
      • パワー半導体部での発熱許容により、使用する平滑キャパシタはどの様に変化するのか、その要求性能の具体的掲示
    4. 昇圧チョッパの必要性の有無 今後、トヨタが採用 (ホンダの一部車種含) する昇圧チョッパを前段に配置するPCU方式は今後、拡充するか淘汰されるか
    5. 次世代リチウムイオンバッテリの予測
      • 次世代プリウスに搭載される可能性の高いリチウムイオンバッテリの選定と紹介
    6. 次世代パワー半導体モジュールの最前線
      • 現状のPCUでのパワー半導体モジュール手法に対して、SiCパワー半導体の搭載により、ボンディング手法、使用はんだ、パッケージ樹脂の最新動向を示す

第2部 分解でみる 車載レーザーレーダー・カメラ・通信・ディスプレイ部品のノウハウ

(2017年1月24日 12:45~16:45)

 自動車部品に関する統計、自動車技術の進歩と電子部品の関係を解説いたします。
 ADAS、TCU、液晶クラスタ、LEDヘッドランプ、インテリジェントバックミラー、ヘッドアップディスプレイ等、電子化が進む自動車部品を分解し、主に基板に搭載される電子部品について解説いたします。
 製品分解 (リバースエンジニアリング) の観点から、製品の組み立てに関する考え方や実装技術や不良対応に対する考え方を解説いたします。
 解説対象製品の多くを分解済みの状態で展示。ご自由に写真撮影や手に取って頂けます。

  1. 導入部自動車に関する各種統計、自動車の進化に伴う電装品の増加、今後の展望など
    1. 各種統計
    2. 自動車の進歩と電装品の関係
    3. 今後の展望
    4. 自動運転最新事情
      (2016年開催イベント「Hot Chips」よりスライドでご紹介)
  2. 安全支援部品
    1. ステレオカメラ方式: スバル・アイサイト
    2. レーザーレーダー (ライダー) : Volvo製品
  3. 通信機器
    1. Lexus搭載TCU (D社製)
    2. Infinity搭載TCU (C社製)
    3. Acura搭載TCU (J社製)
  4. クラスタ
    1. Audi搭載フル液晶クラスタ (B社製)
  5. LEDヘッドランプ
    1. Audi搭載LEDヘッドランプ
  6. ヘッドアップディスプレイ
    1. Lexus搭載製品1台
    2. BMW搭載製品1台
  7. 表示パネル・ルームミラー
    1. Gentex製 小型液晶搭載バックミラー
    • 質疑応答 (随時)
配布資料
  • 写真中心の分解レポートと推定原価計算書で構成されています。
  • 分解レポートは主に基板上の電子部品のメーカ、型番、機能を明らかにする資料です。
  • 推定原価計算書は、個々の電子部品の推定価格のリストです。また受動部品をサイズ別にカウントしており、部品の員数や寸法の傾向をご覧頂けます。
  • 印刷資料とは別に、DVDをご用意しております。DVDには、分解レポートと推定原価計算書に加え、撮影されたすべての画像データが格納されています。レポートで網羅しきれない部分の多くはこの画像データの観察によって明らかになる場合が多いとのコメントを多く頂いております。

講師

  • 山本 真義
    名古屋大学 未来材料・システム研究所
    教授
  • 柏尾 南壮
    株式会社フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ
    代表

会場

連合会館

201会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

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: 48,611円 (税別) / 52,500円 (税込)
複数名
: 35,648円 (税別) / 38,500円 (税込)

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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 83,333円(税別) / 90,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。