技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ビーズミル (微粉砕・分散機) の基本原理、使いこなし術とその勘所

ビーズミル (微粉砕・分散機) の基本原理、使いこなし術とその勘所

~機械的な条件・アプローチ手法、実施例とは?~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、微小サイズのビーズミルにおける、装置技術の知識から、操作条件・分散条件、スケールアップまで解説いたします。

開催日

  • 2016年8月24日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • サブミクロン、ナノレベルの微粒化技術に初めて携わる技術者
  • 微粒子の用途開発に携わる研究者
  • 現場で実機レベルでの生産を計画している技術者

修得知識

  • 最適な分散機種 (微小ビーズ対応ミル、超音波分散機、湿式ジェットミルのナノ分散性能比較)
  • 最適な操作条件・分散条件 (使用ビーズ径、ローター回転速度等) を求める方法
  • 微小ビーズミルにおけるスケールアップ技術
  • コンタミネーション防止・対策
  • 狙った微粉砕・分散ができるか否かの分かれ目
  • 分散速度の向上
  • 高粘度材料の分散
  • 低粘度での微粒子化
  • 分散進行後の凝集の防止

プログラム

 電子材料を始め多くの機能性材料分野で使用されるサブミクロン、ナノレベルの微粒子を最も効率的に生産する装置は微小ビーズ対応ミルである。しかし、このビーズミルの操作条件、分散原理を十分理解してないと、良い機能性材料を作製することは難しい。
 本講座では、上記課題に対応できるよう、機械の原理、分散メカニズム、多くの粒子微粉砕例、ナノ粒子分散例を示す。また、目的に適した微小ビーズ対応ミルの選定方法についても言及する。更に微小ビーズ対応ミル、超音波分散機、湿式ジェットミルにおけるナノ分散の比較結果を報告する。

  1. ビーズミルの歴史と最近の動向
    1. 歴史
    2. 媒体撹拌ミルの種類とおもなメーカー一覧
  2. 微小ビーズミルの微粉砕・分散原理
    1. サブミクロン、ナノレベルの微粒化における運転条件の設定
    2. 微粉砕・サブミクロン、ナノ分散原理
  3. 微小ビーズミルの機械・運転条件設定
    1. 微小ビーズミルの機械設定
      1. 分散機構成材質 ミル容器
      2. 分散機構成材質 ローター
      3. 軸封 (メカニカルシール) 微小ビーズ対応方法
      4. ビーズ分離方式比較 従来機と微小ビーズ対応機の比較
      5. ビーズ材質の選定方法
    2. 微小ビーズ対応ミルにおける運転条件設定
      1. ビーズの分離方式と分離性能
      2. 熱収支 分散エネルギー
      3. 運転方式 パス、循環
      4. スケールアップについて
        • スケールアップの注意点
        • スケールアップ方法
      5. コンタミネーション
        • 原料スラリーの影響
        • ビーズ径の影響
  4. 微粉砕・分散実施例
    1. サブミクロンまでの微粉砕・分散
      • 炭酸カルシウム
      • シリカ
      • 酸化セリウム
      • Ni金属
      • チタン酸バリウム
    2. ナノレベルまでの分散
      1. 酸化チタンにおける分散条件によるナノ分散性能への影響
        • ビーズ径、ローター周速の影響
          • 到達粒子径
          • 分散速度
      2. その他のナノ分散例
        • 水系、溶媒系分散
          • アルミナ
          • シリカ
          • 有機顔料
          • フタロシアニンブルー
    3. 微小ビーズ対応ミルによるナノ粒子への適用例
  5. 物理的な分散装置の性能比較
    1. 微小ビーズミル,超音波分散機,湿式ジェットミルにおける分散性能比較
    2. ビーズレス分散機の分散性能比較
  6. 微小ビーズ対応ミルについて まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 院去 貢
    ケミマ・ラボ (ChemiMa-Labo)
    代表 / 化学機械技術コンサルタント

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の20,000円(税別) / 21,600円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/3 粉粒体へのコーティング・表面改質技術の勘どころ オンライン
2024/4/9 微粒子の分散凝集の基礎理論と分散安定性の制御と評価 オンライン
2024/4/12 粉体装置・設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2024/4/15 微粒子分散系の安定性評価の考え方と「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方 オンライン
2024/4/15 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/15 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/4/19 粉体取扱いの基礎とプロセス中での付着性粉体ハンドリングの考え方 オンライン
2024/4/19 粒子最密充填のための粒子径分布・粒子形状・表面状態制御 オンライン
2024/4/19 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/4/23 スラリーの濃度調製の「考え方」、「進め方」、その応用 オンライン
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/6/14 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン