技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

特許情報から見たレシピから読み解く熱可塑性エラストマー組成物の成形トラブル対処法

ユーザー (成形メーカー、最終品メーカー) 配合技術者向け

特許情報から見たレシピから読み解く熱可塑性エラストマー組成物の成形トラブル対処法

~オレフィン系、スチレン系~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、特許情報を活用した熱可塑性エラストマー組成物の成形トラブル対処について、熱可塑性エラストマー組成物の特許出願に携わり、技術知識・特許情報を熟知した講師がノウハウを伝授いたします。

開催日

  • 2016年4月28日(木) 10時30分16時30分

プログラム

 汎用性熱可塑性エラストマー組成物であるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物やスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、他のプラスチックやエンプラ系熱可塑性エラストマー (ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン系) と異なり、ゴム成分と液状オイル成分と流動成分 (樹脂成分) との「多成分の混合物」であり複雑です。また、異なる性状の成分を混合・混練しているので問題を複雑にしています。
 それはすなわち成形トラブルに直結してしまいます。さらにまた複雑にするのは多くの場合は、それを化学反応させて架橋させ耐熱性、耐油性を向上させます。架橋反応では複数の分子が結び付いたり、逆に分子が切れてしまったりなど極めて複雑なことがおこります。特許情報から得られるレシピを考慮しないともはやトラブル対策など効率的に行うことはできません。
 まず複雑な混合物 (化学反応を伴う) の成形トラブル、次に雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づくレシピから読み解く成形トラブル対策法。そして特許情報から得られるレシピ情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法を解説することから成形事業者 (部品メーカー) 、最終製品 (例えば自動車メーカー) 、材料メーカーの技術者必聴のセミナーとなっております。
 本セミナーは、熱可塑性エラストマー組成物の特許情報に詳しい講師が担当します。

  1. 熱可塑性エラストマーの種類
    1. 汎用熱可塑性エラストマー (オレフィン系、スチレン系) の活用範囲とその展望
  2. 組成及び配合成分
    1. 汎用熱可塑性エラストマー「特許情報から得られるレシピとその原材料の詳細情報
    2. オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
      1. ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
      2. 流動相 (樹脂) 成分の性質による物性・成形性への影響
      3. 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
      4. 架橋剤による物性・成形性への影響
    3. スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
      1. ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
      2. 流動相 (樹脂) 成分の性質による物性・成形性への影響
      3. 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
      4. 架橋剤による物性・成形性への影響
  3. 業界実情
    1. オレフィン系熱可塑性エラストマーの販売会社
    2. スチレン熱可塑性エラストマーの系販売会社
  4. 成形トラブルとその対策
    1. 特許情報から考えるレシピを根拠としてトラブル原因を解明しよう
    2. ひけ
    3. ショートショット
    4. バリ
    5. そり・変形
    6. シルバー
    7. 金型転写性不良
    8. ウエルド不良
    9. 焼け
    10. 寸法のばらつき
    11. ピンキング
    12. ブツ
    13. ブリードアウト
    14. ブルーム
    15. 成形品の表面剥離
    16. 複合成形体の層間融着不良
    17. 押出成形におけるドローダウン
  5. 分析技術
    1. そのサンプルは、どんな熱可塑性エラストマーなのか
    2. 種類を判別する分析方法
      1. ゴム成分の分離とその分析方法
      2. 軟化剤の分離とその分析方法
      3. 流動相 (樹脂) 成分の分離とその分析方法
      4. 架橋度の測定方法
    3. トラブル解決のための分析方法
    4. このトラブルは、何が原因なのか
      1. ブツ分析
      2. ブリード物の分析
      3. ブルーム物の分析
      4. モルフォロジー観察
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 鷲尾 裕之
    プラスチックコンパウンドコンサルタント

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/25 熱可塑性エラストマーの基礎 オンライン
2025/7/25 高分子材料の分析・物性試験における注意点とそのポイント オンライン
2025/7/25 押出機による混練技術の基礎と応用 オンライン
2025/7/28 知財ポートフォリオの構築と知財戦略の策定・遂行の仕方 オンライン
2025/7/28 プラスチック成形品の残留応力の発生機構 & 解放機構の予測法 オンライン
2025/7/28 押出機による混練技術の基礎と応用 オンライン
2025/7/29 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/7/29 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/29 生成AIやGPTを使用した特許情報分析とデータ活用のポイント オンライン
2025/7/29 最近の裁判例の論点をふまえた核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2025/7/29 著作権「実務対応力」習得セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/7/29 医薬品モダリティの特許戦略 東京都 会場・オンライン
2025/7/30 AI特許調査ツールの選定基準と導入、運用のポイント オンライン
2025/7/30 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2025/7/30 生成AIやGPTを使用した特許情報分析とデータ活用のポイント オンライン
2025/7/30 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/7/31 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/31 天然植物繊維を強化材とする複合材料の繊維原料特性と活用・複合化のポイント 東京都 会場
2025/7/31 プラスチック射出成形の可塑化工程に起因する成形不良と対策 オンライン
2025/8/4 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/22 トプコングループ
2024/4/15 テンセント (騰訊Tencent) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版)
2024/4/15 テンセント (騰訊Tencent) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) (CD-ROM版)
2024/3/29 後発で勝つための研究・知財戦略と経営層への説明・説得の仕方
2024/3/11 アリババ (阿里巴巴 Alibaba) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版) (CD-ROM版)
2024/3/11 アリババ (阿里巴巴 Alibaba) 〔中国特許および日本特許〕技術開発実態分析調査報告書 (日本語版)
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/7/29 費用対効果に基づく外国特許出願国の選び方・進め方
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2022/4/4 軸受6社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)