技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

FT-IRによるフィルム材料の異物分析の測定法とスペクトル解析のノウハウ

FT-IRによるフィルム材料の異物分析の測定法とスペクトル解析のノウハウ

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、研究、品質管理、材料調査実務のために役立つ、工業材料知識で裏打ちされたIR解析法を実際の対応例を含めて詳しく解説いたします。

開催日

  • 2016年4月6日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • IRスペクトル測定解析の担当者

修得知識

  • 異物の種類と原因物質
  • 測定試料の前処理に関わる材料物性
  • 異物分析・材料分析の測定法基礎
  • IR分析のデータ処理
  • スペクトル解析
  • 同定への方法
  • IRスペクトル解析方法
  • 工業材料判別のためのIRスペクトル解析実務情報

プログラム

 IRスペクトル分析は試料形態を選ばない、情報量の最も多い物質定性手段である。しかしながら得意であるべき工業材料分野で十分に能力を発揮しているかというと、必ずしもそうは言えない。この理由は、成分混合が当然である工業材料に対して、IRスペクトル同定作業は異種成分混合によりパターン照合的確定能力が著しく妨害されるためである。
 機械的IRスペクトルライブラリー検索で誰もが経験するこのような状況を打破し、品質管理、材料調査実務のために役立つ、工業材料知識で裏打ちされたIR解析法を実際の対応例を含めて詳しく解説する。

  1. 異物の種類と原因物質および測定試料の前処理に関わる材料物性の理解
    1. 異物の種類
    2. 異物の発生原因物質
    3. 異物は工業化成品そのものである
    4. 合成樹脂 (プラスチックス)
    5. プラスチック材料用添加剤
    6. IRスペクトルは異物/工業材料の何を解き明かしてくれるのか
  2. 異物分析・材料分析の測定法とそのコツ
    1. IR分析の特徴、豊富な各種付属装置の原理
    2. 付属装置の状況ごとの選択と使用法
    3. IR測定装置と付属装置の測定限界と測定を妨害する光学歪み要因とその回避
    4. 正しいスペクトルを得るには
    5. IR分析を補足する他の分析情報
  3. 混入異物・不純物へのクロマト利用分取分析、抽出法の理解
    1. クロマトグラフ分離の基礎
    2. 異物成分分別のための各種クロマトグラフイーの理解と応用
    3. 明瞭なIRスペクトルのための前処理技術
    4. プラスチック材料と溶剤類の極性物性の理解と利用
  4. IR分析のデータ処理、スペクトル解析、同定へのノウハウ
    1. 測定スペクトルのABS (吸光度) 表示に慣れよう
    2. スペクトル品質の改善のためのデータ処理
      • スムージング
      • ベースライン補正
      • フィルライン
      • ATR補正
    3. 混合物解析における成分加成性原理
    4. 混合成分の同定を助ける差スペクトル法データ処理
    5. 混合成分解析の実務、成分構造解析と組成定量
    6. スペクトル解析法 – 1
      • 官能基テーブルとコルサップ表類を利用するスペクトル解析
    7. スペクトル解析法 – 2
      • IRスペクトル市販ライブラリー紹介
    8. IRスペクトル法での困難さを解決する手法ガイド – 1
      • パターン類似物の識別
    9. IRスペクトル法での困難さを解決する手法ガイド – 2
      • 差スペクトル演算と逐次検索手法のポイント
    10. プラスチック材料とエンプラのIRスペクトル判別
    11. 異物のIRスペクトル解析事例

講師

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内登録割引・複数名同時申込割引

S&T出版からの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • STbook会員登録を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 33,796円(税別) / 36,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • STbook会員登録を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/26 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2024/7/29 リサイクルプラスチックの機械特性改善、高品質化 オンライン
2024/7/29 リグニンの基礎と単離技術および機能性材料の創出 オンライン
2024/7/29 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/29 分析におけるスペクトル解析の基本から応用テクニック オンライン
2024/7/29 フィルム延伸時の分子配向と結晶化のメカニズムと制御方法 オンライン
2024/7/29 プラスチック成形品の劣化・破壊メカニズムと破面の特徴 オンライン
2024/7/30 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2024/7/30 次世代モビリティまでも俯瞰した車載用プラスチックの現状と動向 オンライン
2024/7/30 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/7/30 プラスチックフィルムの基礎から最新動向まで オンライン
2024/7/31 熱可塑性エラストマーの基礎 オンライン
2024/7/31 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2024/7/31 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/7/31 架橋技術入門 オンライン
2024/8/2 押出加工の基本技術とトラブル対策、品質向上策 オンライン
2024/8/2 ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには? オンライン
2024/8/2 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/8/5 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2024/8/6 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン