技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子粘弾性と成形加工レオロジー入門講座

高分子粘弾性と成形加工レオロジー入門講座

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ほとんど数式をもちいず(使うのは掛け算・割り算だけ)、レオロジーの基礎事項と測定方法をやさしく解説いたします。

開催日

  • 2016年3月11日(金) 10時30分16時30分

プログラム

 ほとんど数式を用いずに、高分子の粘弾性と代表的な成形加工法のレオロジーをわかりやすく説明する。高分子の分子運動と粘弾性の関係をやさしく述べ、成形加工性との関連を明らかにする。射出成形におけるキャビティー内の流動と高分子の配向・伸長と緩和、高分子の伸長挙動 (伸長粘度) とブロー成形・発泡成形・真空成形性の関係、結晶化を伴うフィルム・キャスティングなどをわかりやすく述べる。射出成形については、メルトフロントやウェルド部におけるガラス繊維や炭素繊維の配向・分散の3次元観察 (X線CT) の結果も示す。

  1. 高分子粘弾性の基礎
    1. 応力とひずみ
      • 力と応力の違い、変位・伸びとひずみの違い
    2. せん断速度
      • 速度とせん断速度の違い
    3. 粘度
      • せん断速度・温度・分子量・分子量分布による変化
    4. 弾性率
      • 時間・ひずみによる変化、高分子の緩和弾性率の例
    5. 粘弾性
      • 周波数・温度による変化、高分子の貯蔵・損失弾性率の例
    6. 強度
      • 高分子と繊維充填系 (固体) の引張強度と曲げ強度
  2. 高分子の変形・流動と成形加工
    1. 弾性と成形加工
      • 高速流動と弾性、弾性の必要・不必要性
    2. 高分子の弾性の評価法
    3. せん断流動における高分子の配向と伸長
    4. 第1法線応力差とダイスウェル (バラス効果) の関係
    5. 4つの変形様式と関連粘度
      • せん断、一軸・二軸・平面伸長
  3. 射出成形のレオロジー
    1. スクリュー溝
      • けん引流と圧力流
    2. キャビティー内
      • 速度分布と流線、ファウンテン・フロー
    3. 保圧・冷却過程における緩和と配向変化
    4. 成形品の厚み方向の配向度分布
      • 高分子と繊維の配向
    5. メルトフロントとウェルド部におけるガラス繊維の配向
      • X線CT観察
    6. ウェルド部における炭素繊維の配向
      • X線CT観察
  4. ブロー成形のレオロジー
    1. ダイレクト・ブローの成形プロセス
    2. パリソン長の予測
    3. パリソンの拘束膨張
    4. 伸長粘度の立ち上がりと偏肉抑制の関係
    5. 低密度ポリエチレンの一軸・二軸伸長粘度とブロー成形性
  5. 発泡成形のレオロジー
    1. 押出発泡成形
      • 化学発泡と物理発泡・超臨界発泡
    2. 長鎖分岐高分子の一軸・二軸伸長粘度と発泡成形性
  6. 真空成形 (熱成形) のレオロジー
    1. 成形プロセス
    2. (超) 高分子量成分を添加した場合の一軸伸長粘度と真空成形性
  7. フィルム・キャスティングのレオロジー
    1. ポリプロピレンのフィルム・キャスティング
    2. ポリプロピレンの流動誘起・非等温結晶化、結晶化度
    • 質疑応答

会場

ドーンセンター

4F 中会議室2

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/2/20 自動車プラスチックの“これから”を考える オンライン
2026/2/24 ポリマーの生分解性評価と生分解性ポリマーの高性能化・高機能化 オンライン
2026/2/24 フィラー表面処理・分散技術の考え方、処方テクニック、分散評価 オンライン
2026/2/24 ポリマーアロイの要素技術と再生/バイオマス樹脂への応用 オンライン
2026/2/24 重合反応の基礎・応用 オンライン
2026/2/25 シール技術 東京都 会場・オンライン
2026/2/25 シリコーン製品の企画・開発に向けた材料・製品特性の理解と顧客ニーズに対応する開発戦略 オンライン
2026/2/26 繊維リサイクルの最新動向と混紡繊維・ポリアミド素材の革新的リサイクル技術 オンライン
2026/2/26 ポジ型およびネガ型レジスト材料の合成と評価方法および分子設計方法 オンライン
2026/2/26 ポリマーの生分解性評価と生分解性ポリマーの高性能化・高機能化 オンライン
2026/2/26 AIによる二軸押出機の予兆検知・異常兆候把握とデータ活用 オンライン
2026/2/27 生体親和性材料の界面設計・評価・スクリーニング オンライン
2026/2/27 フィルム延伸の基礎と過程現象の解明・構造形成、物性発現・評価方法 オンライン
2026/3/2 PFAS規制の最新動向および代替技術の開発動向 オンライン
2026/3/3 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2026/3/5 プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法 オンライン
2026/3/6 高剪断成形加工技術の原理・新材料創製・量産化 オンライン
2026/3/9 高剪断成形加工技術の原理・新材料創製・量産化 オンライン
2026/3/9 ポジ型およびネガ型レジスト材料の合成と評価方法および分子設計方法 オンライン
2026/3/10 重合反応の基礎・応用 オンライン

関連する出版物