技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

海外メーカーに原薬、製剤等の製造を委託する際の品質確保・品質契約の取決めと異物不良/品質異常防止の取組み

海外メーカーに原薬、製剤等の製造を委託する際の品質確保・品質契約の取決めと異物不良/品質異常防止の取組み

~品質取決め書の中でいかにリスクを減らすことができるか / 海外製造で問題になるのは外観不良で特に異物が大きな問題になる~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年1月29日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 海外の製造所から原薬、製剤を輸入する場合の課題
  • 海外製造所の確認、指導並びに品質取り決め時の注意事項
  • 海外製造所の異物対策・低減の例
  • 製造所での製造販売承認書記載事項からの逸脱確認
  • 注射剤の異物選別と試験検査

プログラム

 医薬品の製造は、すでにグローバル化され、海外製造所での原薬を輸入して、製剤バルクを輸入して、完成品を輸入する機会が増えている。製剤を海外で製造する場合、原薬/添加剤/資材も海外で調達される場合がほとんどである。海外製造で問題になるのは外観不良で特に異物が大きな問題になり、製品回収にもつながっている。
 今回、海外で製造する場合の異物のリスクをいかに減らすか、そしてそれを品質取決め書の中でいかにリスクを減らし、相手先にも品質契約の視点からも異物削減のインセンティブが働くように努めることが海外からの調達リスクを下げることになる。

  1. 異物による製品回収事例
    1. 異物による製品回収
    2. 当局の査察における製品回収
  2. 回収に関する通知
    1. 医薬品・医療機器等の回収について
    2. 生物由来異物の製品回収について
  3. 固形剤の異物の選別と試験検査
    1. 品質管理部の異物試験/外観検査方法
      • 異物試験
      • 外観検査
    2. 製造における全数異物・外観検査/全数選別方法
      • 人による方法
      • 機械による方法
    3. 異物・外観限度見本の設定
    4. 異物の同定方法
      • 顕微拡散反射IR
      • X線マイクロアナライザー
    5. 検査者の訓練と認定
    6. 異物検出の確率と母不良率との関係
    7. 外観検査のセンサーの役割
  4. 注射剤の異物選別と試験検査
    1. 不溶性異物
      • 非破壊による異物のサイズ/形状測定
      • 限度見本の設定
      • 標準見本/限度内見本/限度外見本の違い
      • 標準粒子と実際の異物を用いる場合の違い
      • 官能検査の手法による標準見本の設定
      • 検査者の評価/訓練/認定
      • QC試験方法
      • 目視による方法 (観察方法と観察時間)
      • 観察機を用いる方法
      • 判定基準 (n数と欠点数Cの設定)
      • 凍結乾燥製品 (ゴム栓) の溶解
      • 凍結乾燥製品 (アンプル) の溶解 (ホールバーニング)
      • 製造の目視による全数選別
      • 凍結乾燥製剤
      • 溶液
    2. 不溶性微粒子
      • ろ過試験方法
      • 光遮蔽 (HIAC) 測定方法
      • 観察機を用いる方法
    3. 異物の同定方法
      • 異物の取り出す時の注意事項
      • 顕微鏡FTIRによる測定
      • 電子顕微鏡X線マイクロアナライザーによる同定
  5. 異物対策の考え方&製造での異物を入れない&除く方法
    1. 入れない (原料/資材の異物対策)
    2. 出さない (取り除く)
    3. 造らない (異物を製造中に入れない)
  6. 海外製造所の異物対策の例
    1. 海外製造所に全数異物検査機導入
    2. 外観異物の削減
    3. 原薬の異物逸脱により、返品時の品質トラブル
    4. 注射剤導入品の異物低減 (プラスチックアンプル)
    5. 開発段階の取組みⅠ (海外製造品 イタリア編)
    6. 開発段階の取組みⅡ (海外製造品 米国編)
    7. 開発段階の取組みⅢ (海外製造品 ベルギー編)
  7. 海外製造所の異物低減への方法
    1. 開発段階品の評価 (製造品と安定性試験品)
    2. 海外製造所への訪問
    3. 現状の理解
    4. 協力の取付け
  8. 品質契約の締結
    1. 売買契約と品質契約のすみ分け
    2. 品質契約の例
    3. 品質契約で注意事項
      • 製造所の監査が行える
      • 品質トラブル時に製造所に監査が行える
      • 受入れ時に適合しなかった場合の返品の可能性
      • 日本で外観選別した時の不良品の費用の負担
      • 変更時の連絡と承認
    4. 製造所での製造販売承認書記載事項からの逸脱確認
  9. 製造所の監査
    1. SOPと製造販売承認書との一致性確認
    2. 逸脱ログの確認
    3. 変更管理ログの確認
    4. 原薬製造での注意事項
    5. 製剤製造での注意事項
  10. 海外製造所との良好な関係の維持
    1. 日本市場で必要な品質レベルの紹介
    2. 相手先責任者の理解
    3. 現場の製造者とのコミュニケーション
    4. 信頼関係を高める
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/15 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2025/1/17 未然防止のための過去トラ集の作り方と使い方のポイント 東京都 会場・オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 化学工場・プラントの事故に学ぶ本質的原因の探究と管理・指導側が講じるべき安全対策 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/17 品質管理の基礎 (2) オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/20 品質管理の基礎 (3) オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/23 基礎から学ぶ原薬の製造プロセス変更時の留意点と同等性評価のポイント オンライン
2025/1/23 量産に耐えうる最適設計仕様を導く非線形ロバストデザイン オンライン
2025/1/24 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/24 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 品質管理の基礎 (4) オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析