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高分子の架橋反応メカニズムと架橋密度測定

高分子の架橋反応メカニズムと架橋密度測定

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年10月9日(金) 10時30分 16時00分

受講対象者

  • 高分子ゲル、機能性高分子に関連する技術者
  • 架橋剤の種類・選択・反応・適用例について学びたい技術者

プログラム

1. 高分子架橋とゲル化のメカニズム

(2015年10月9日 10:30〜14:15)

  1. 架橋の生成 (Part1)
    1. 化学架橋と物理架橋
    2. 多官能性低分子の分岐反応と高分子の架橋反応
    3. 架橋強度と架橋寿命
    4. 架橋体の分子量分布と平均分子量
      • 理論解析
    5. 水素結合による架橋
      • 低分子ゲル化剤
      • 水素結合性微結晶
    6. 疎水凝集による架橋
      • 会合性ゲル
    7. バイオポリマーの架橋
      • ヘリックス架橋
      • イオン補足架橋
    8. 架橋の独立性と協同性
  2. 架橋の構造 (Part2)
    1. ゲルの大域構造と局所構造
      • 構造パラメータ
    2. 架橋数 (架橋密度) とゲル化点
    3. 架橋多重度と架橋長
      • 架橋パラメータ
    4. ゲル化点測定による架橋構造の推定
    5. 架橋の弾性的有効性
    6. 架橋を阻害する因子
    7. 高分子の立体規則性と架橋
  3. 架橋の運動 (Part3)
    1. 外力による架橋点の移動とゆらぎ
    2. 架橋のすべりとゲルの張力
    3. 高分子の粘弾性に関する基礎概念
      • 複素弾性率
      • 非線型粘度
      • 剪断開始流
    4. 架橋の組み替えによる粘弾性の発現
    5. 架橋の消滅と生成によるレオロジー特性
    6. 架橋体の時間依存性流動
      • 流動硬化
      • 応力極大
      • 流動破壊
    7. 架橋体の破断強度
    • 質疑応答

2. 熱分析・動的粘弾性による高分子の架橋反応測定

(2015年10月9日 14:30〜16:00)

  1. 熱物性,粘弾性の測定原理
    1. 高分子の熱物性,粘弾性の基礎
    2. 高分子の熱物性,粘弾性測定の装置と進め方
    3. 測定データからわかる製品性能
  2. 架橋密度と粘弾性特性
  3. 弾性率から架橋密度を求める式
  4. 熱物性,粘弾性による高分子架橋測定例
    1. 熱硬化樹脂,ゴム
      1. 熱硬化性樹脂の硬化反応
      2. エポキシ樹脂の硬化反応、硬化挙動
      3. ゴムの加硫反応、架橋密度と粘弾性測定
      4. ポリマーの熱分解測定
    2. 塗料,接着剤,その他
    • 質疑応答

講師

  • 田中 文彦
    京都大学
    名誉教授
  • 大久保 信明
    株式会社 日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ
    主任

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
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