技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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臨床検査のうち、血液や尿を対象とする検査、すなわち検体検査は、そこに含まれる物質の活性や量を測定するために客観性が高い。このため、臨床治験においては重要な項目の一つとなる。検体検査には、体液中の物質を、その (生) 化学性状 (分子量、荷電状態、酵素活性など) で測定するものと、抗原性を利用して抗原抗体反応により検出するものに大別される。
(生) 化学性状を利用して測定する場合には、標準物質を準備することにより、測定法が同じであればどこの施設で測定しても同じ結果が得られる。一方、抗原抗体反応を利用する場合、特に血液中の抗体を測定するような場合には、適切な標準物質を準備することが困難となる。いうまでもなく、微量抗原を測定するELISAでは、標準となる抗原を準備しておけば、定量も可能とはなるが、抗体価の表現法として希釈倍率はまだ一般的である。希釈倍率で表すと、一管差、すなわち16倍と32倍は有意の差とは言わない。
以上のことから、検査値変動は、それぞれの検査法の原理を知ったうえで適切に表現されなくてはならない。
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