技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

抗菌・抗ウイルス性の付与技術と効果、性能の評価

抗菌・抗ウイルス性の付与技術と効果、性能の評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、種用途に応じた抗菌、抗ウイルス剤の選定と加工技術を詳解いたします。

開催日

  • 2015年5月14日(木) 10時00分 16時00分

修得知識

  • 抗菌・抗かび・抗ウイルス剤とその加工方法
  • 有機酸銀系抗菌剤の樹脂への分散性と抗菌効果
  • ヨウ素包接抗菌・抗ウイルス繊維の特性と性能評価

プログラム

抗菌・抗かび・抗ウイルス剤とその加工方法

(2015年5月14日 10:00〜11:20)

  1. 微生物制御
  2. 銀ゼオライトの作用
  3. 抗菌剤等の種類
    1. 無機抗菌剤
    2. 有機抗菌剤
    3. 天然抗菌剤
    4. 光触媒抗菌剤
  4. 抗菌メカニズム
  5. 抗菌剤等の選択因子
    1. 効果のある菌種
    2. 抗菌効果の強さ
    3. 抗菌効果の持続性・耐久性
    4. 抗菌剤の安全性
  6. 抗菌剤等の使用範囲
    1. 国内の規制
    2. 海外の規制
  7. 抗菌加工製品の加工と評価
  8. 抗カビ加工製品の加工と評価
  9. 抗ウイルス剤
  10. 抗ウイルス加工製品の加工と評価
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

有機酸銀系抗菌剤の樹脂への分散性と抗菌効果

(2015年5月14日 11:30〜12:50)

有機酸銀系抗菌剤は、既存の樹脂混練用抗菌剤とは全く異なるアプローチで樹脂に分散させることでナノレベルの粒子分散が得られ、優れた透明性と抗菌効果を発現する。本講演では有機酸銀の熱分解を利用した特異的な分散手法を解説するとともに、製品化において最も注力した抗菌効果に直結する分散性の改良と安定に関する知見を講説したい。また、熱可塑性樹脂以外への分散として、非水系溶剤への分散事例を紹介する。熱可塑性樹脂への分散とは異なり、溶剤分散ならではの問題点があり、有機酸銀の特性を生かした改良の取り組みについても説明したい。

  1. 有機酸銀系抗菌剤の分散性
    1. 有機酸銀の特異的な粒子分散方法
    2. 有機酸銀の熱分解とナノ粒子形成機構
    3. オレフィンを中心とした熱可塑性樹脂への分散事例
    4. 抗菌効果に直結する分散性の改良
    5. 抗菌作用機構
    6. 安全性
  2. 熱可塑性樹脂以外への分散
    1. 抽出機構を用いた有機酸銀の溶剤への粒子生成分散方法
    2. 粒子分散液を用いたアクリル塗料への分散事例
    3. 塗工フィルムの抗菌効果と透明性
  3. 用途展開
    1. 有機酸銀系抗菌剤を用いた樹脂製品ナノファスの紹介
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

ヨウ素包接抗菌・抗ウイルス繊維の特性と性能評価

(2015年5月14日 13:30〜14:30)

ヨウ素は、同じハロゲン元素の塩素と同様に、その化学反応性 (酸化力) の高さを利用して、古くから消毒剤として利用されてきた。ヨウ素は数十ppmという低濃度で、かつ短時間に作用し、抗菌・抗ウイルススペクトルが広く、耐性菌も発生しにくいという優れた特長を持つ。しかしながら、ヨウ素は常温常圧で昇華 (気化) しやすい、独特の刺激臭がある、ヒトの皮膚刺激性があるなど、広く利用する上での欠点があった。この欠点を、ヨウ素とデンプンが包接複合体を作るという古くから知られている現象 (ヨウ素-デンプン反応) を利用して解決したのが本演題のヨウ素包接抗菌・抗ウイルス繊維、「ヨウ素包接アミセル」である。
本講座ではまず、本機能性繊維を実現した各要素技術、ヨウ素、酵素合成アミロース、機能性レーヨン繊維について説明したのち、ヨウ素包接アミセルの特長と応用例、今後の応用可能性について述べたい。

  1. ヨウ素包接抗菌・抗ウイルス繊維開発の経緯
    1. ヨウ素について
    2. 酵素合成アミロースについて
    3. 酵素合成アミロース含有レーヨン繊維 (アミセル) について
  2. ヨウ素包接アミセルの特長
    1. 抗菌・抗ウイルス剤としてヨウ素を利用する上での問題点
    2. ヨウ素包接アミセルによるヨウ素の問題点の解決
    3. ヨウ素包接アミセルの抗菌・抗ウイルス機能
    4. ヨウ素包接アミセルのその他の特長
  3. ヨウ素包接アミセルの応用例
    1. 不織布としての応用
    2. その他繊維製品への応用可能性
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

固定化抗菌剤の特性とその抗菌・抗ウイルス効果

(2015年5月14日 14:40〜16:00)

固定化抗菌剤Etakは、現在様々な用途で使用されています。安全性も高くや抗菌性も高いという観点からも非常に汎用性が高いと考えています。

  1. 固定化抗菌・抗ウィルス剤Etakについて
  2. 抗菌効果について
  3. 抗インフルエンザ効果について
  4. 製品例
  5. インフルエンザウィルスについて
  6. 皮膚への固定化について
  7. 非エンベロープウィルスに対して
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 栗原 靖夫
    株式会社 シナネンゼオミック 品質管理部
    部長
  • 大橋 和彰
    東洋製罐グループホールディングス 株式会社 綜合研究所 第一研究室
    室長
  • 寺田 喜信
    江崎グリコ 株式会社 健康科学研究所
    マネージャー
  • 二川 浩樹
    広島大学大学院 医歯薬保健学研究院  
    教授

会場

株式会社 技術情報協会

セミナールーム

東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/4 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/6/4 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン
2024/6/4 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン
2024/6/5 GMP超入門 オンライン
2024/6/5 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/6/5 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン
2024/6/5 事例・Excel演習で学ぶ管理図の作成方法と合理的なOOTの判断方法 オンライン
2024/6/5 mRNA/核酸用DDS技術におけるLNP設計・調製とLNP製剤の品質評価法 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 EOG滅菌のリスク (安全性・品質) と代替滅菌法事例 オンライン
2024/6/6 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/6 メディカルライティング講座 (中級) オンライン
2024/6/6 メディカルライティング講座 (初級・中級) オンライン
2024/6/6 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/6/6 GVP対応講座 オンライン
2024/6/7 海外当局によるGMP査察への準備と対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/7 治験薬GMPの基本要件と実践のポイント オンライン
2024/6/7 試験部門 (QC) におけるデータの電子化とインテグリティ対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2016/11/29 二軸押出機
2016/9/9 抗菌剤・抗カビ剤・抗ウイルス剤の基礎と応用
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価