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乳化重合の反応メカニズム、反応解析、(反応性) 乳化剤の使い方、重合トラブル対策

乳化重合の反応メカニズム、反応解析、(反応性) 乳化剤の使い方、重合トラブル対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年4月7日(火) 10時10分 16時40分

受講対象者

  • 乳化・可溶化・エマルションに関連する技術者、生産技術担当者、品質保証担当者
    • 医薬品
    • 製剤
    • 化学品
    • 化粧品
    • 食品 など

修得知識

  • 構造、分子量、サイズ制御のノウハウ
  • ラジカルの挙動と重合反応の良否との関連性
  • 不具合原因の解明と対策のポイント
    • 温度管理
    • 原料異物
    • 分散安定性の崩壊
    • 操作条件

プログラム

第1部 乳化重合の基礎・反応メカニズム

(2015年4月7日 10:10〜11:30)

 乳化重合によって目的に適った高分子ラテックスを効率的に得るには、重合の進行に 伴う系の状態の変化や反応メカニズムを理解する必要があります。本講演で はそれら について概説します。

  1. 乳化重合と類似の重合の紹介
  2. 乳化重合系の特徴
    (懸濁重合・ミニエマルション重合との差異)
    • 主な反応場は粒子内
  3. 系の状態の変化
    • 典型的な乳化重合での特徴的な期間
    • 粒子発生期間と粒子成長期間
  4. 素反応と物質移動
    • 乳化重合反応速度の定義と表式
    • 開始反応・成長反応・連鎖移動反応・停止反応・粒子内外へのラジカルの脱出と侵入
  5. 重合速度の定式化
  6. 粒子内平均ラジカル数の意義とその算出方法
  7. 粒子直径と重合速度
  8. 粒子内モノマー濃度
  9. 発生粒子数と粒子直径
    • 典型的な乳化剤・開始剤濃度への依存性
  10. 共重合について
    • モノマーの分配と平均速度係数 (概説)
    • 質疑応答

第2部 乳化重合反応の解析とシミュレーションの方法

(2015年4月7日 11:40〜13:00)

 乳化重合での重合速度や発生粒子数を定量的に予測する方法を説明します。それら の予測は、高効率・高機能の製品を得るための方策決定および、安全な重合反応の 操業のために有効です。

  1. 素反応と物質移動
  2. ラジカルの侵入速度係数
  3. ラジカルの脱出速度係数
  4. 微分方程式
    • ラジカル濃度
    • 発生粒子数
  5. 定常状態近似法
  6. 典型的なシミュレーション方法と結果の例
  7. 共重合
    • モノマーの分配の詳細
    • 平均速度係数の算出法
    • 典型的なシミュレーション方法と結果の例
    • 質疑応答

第3部 乳化重合用乳化剤の最適選定と 反応性乳化剤の利用

(2015年4月7日 13:50〜15:10)

 界面活性剤の液中での基礎的挙動と界面活性剤の構造的因子から乳化重合用乳化 剤の最適選定と乳化・分散系の安定化技術についてアプローチし、使い手がどのよう に処方設計していくべきかについて概説する。

  1. 界面活性剤の界面吸着現象と基礎物性
    1. 界面活性剤の種類
    2. 界面活性剤のHLB
    3. HLBの有用性とその利用の限界
    4. 界面活性剤の界面張力低下能
    5. 乳化剤の役割
  2. 界面活性剤による乳化・分散安定化
    1. エマルションの不安定化プロセスと (中長期) 安定化の方策
    2. 微粒子の分散安定化
  3. 界面活性剤の構造と動的物性
    1. 界面活性剤の動的物性と乳化・分散作用
    2. 乳化プロセスに関する新提案
  4. 乳化重合用乳化剤の実用例
    1. 乳化重合過程と界面活性剤の働き
    2. 乳化重合用乳化剤の実用例
    3. 反応性乳化剤の特徴と実用
    • 質疑応答

第4部 乳化重合に関するプロセス、 装置、制御、トラブル対策

(2015年4月7日 15:30〜16:45)

 実験室レベルで満足すべき品質のサンプルが得られてもスケールアップや生産段階で トラブルに遭遇する場合が多い。 それらを事前に回避しトラブルに遭遇した場合の問題の早期解決に有用な情報を 乳化重合反応のメカニズムや特性と関連づけて解説する。

  1. 乳化重合プロセス
    1. 乳化重合法と反応操作および反応特性
      1. 様々な乳化重合プロセス
      2. バッチ重合
      3. セミバッチ重合
  2. 乳化重合装置
    1. 乳化重合装置の構成
    2. 乳化重合反応器
    3. 付属機器
  3. 乳化重合製品開発に於けるトラブル発生要因
    1. 開発段階と発生するトラブル?
    2. 原料に起因するトラブル
    3. 乳化重合操作に係るトラブル
      1. 除熱や温度制御に係る問題
      2. 品質異常に係る問題
    4. 後操作に起因するトラブル
    5. 製品保管および出荷後に発生するトラブル
  4. 条件変更と品質特性への影響
  5. トラブルの予防および迅速な問題解決のためのに
    1. トラブル回避のために実験段階で考慮すべき事項
    2. 原因究明やトラブル解決のための方策
    • 質疑応答

講師

  • 第1部、第2部 福井大学 大学院 工学研究科 材料開発工学専攻 准教授 博士 (エネルギー科学) 鈴木 清 氏
  • 第3部 第一工業製薬(株) 機能化学品研究所 応用研究グループ 小笠原 亜沙子 氏
  • 第4部 木村技研 代表 木村 次雄 氏
  • 鈴木 清
    福井大学 学術研究院 工学系部門 材料開発工学講座 化学工学研究室
    准教授
  • 小笠原 亜沙子
    第一工業製薬 株式会社 機能化学品研究所 応用研究グループ
  • 木村 次雄
    木村技研
    代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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受講料

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: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
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