技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プレフィルドシリンジ開発・材質選定のポイントと医療現場の要望

今後のトレンドをふまえた

プレフィルドシリンジ開発・材質選定のポイントと医療現場の要望

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年6月24日(火) 12時30分 17時30分

受講対象者

  • バイオ医薬品に関連する技術者、研究者、品質担当者
  • バイオ医薬品に関連するマーケティング担当者、経営企画担当、経営者

プログラム

第1部 バイオ医薬品、バイオシミラーに好適なプレフィラブルシリンジの開発 ~素材選択と性能データ、今後のトレンド

(2014年6月24日 12:30〜14:10)

テルモ (株) ホスピタルカンパニー D&Dグループ バイスプレジデント 玉造 滋 氏

 世界で最も売れている医薬品ベスト10のうち、いわゆるバイオ医薬が7つを占める時代となった。タンパク製剤の経口投与は難しいため、注射製剤が主となる。
 一方で、使用時に便利なプレフィルドシリンジ (PFS) の開発も盛んである。
 本講演では、タンパク質製剤に優しい素材であるプラスチックシリンジの材料特性と、実際にタンパク質を充填した際に得られた知見を紹介したい。

  1. テルモ社の紹介
  2. バイオ医薬市場の動向
  3. タンパク質製剤のあり方
  4. プレフィルドシリンジ (PFS) とは
  5. PFSの価値・意義
  6. PFSの市場
    • 欧米市場の特徴
    • 日本市場の特異性
  7. PFSに求められること
  8. PLAJEXのデータ紹介
    • タンパク質の凝集
    • タンパク質の酸化
      • ラジカル
      • 酸素
    • タンパク質の活性低下
    • デラミネーション
  9. 自己注射とオートインジェクター
  10. 針刺し事故を防止する安全装置
  11. 痛くない針の技術

  • 質疑応答・名刺交換

第2部 医薬品包装材料としてのシクロオレフィンポリマーの特徴とプレフィルドシリンジへの展開

(2014年6月24日 14:25〜15:35)

日本ゼオン (株) 高機能樹脂研究所 主任研究員 加藤 昌嗣 氏

 シクロオレフィンポリマーは、高い透明性・低不純物性・薬品保存性などの優れた特性を有しており、医薬品包装用途に幅広く展開されている。
 本講演では、このようなシクロオレフィンポリマーの特性と医薬品包装、特にシリンジ用途への展開について紹介する。

  1. 医薬品包装材料の動向
    1. 医薬品包装用プラスチックの市場動向
    2. プレフィルドシリンジ用材料に要求される性能
    3. 代表的なプレフィルドシリンジ用素材の特徴
  2. シクロオレフィンポリマーについて
    1. シクロオレフィンポリマーの特長
    2. ZEONEX®、ZEONOR®とは
    3. 医薬品包装用途での用途例
  3. ZEONEX®の特性
    1. 高透明性
    2. 低不純物性
    3. 薬品保存性
      • 水蒸気バリア性
      • 低たんぱく吸着性
    4. その他特性
      • 耐薬品性
      • 耐滅菌性
      • 衝撃強度
      • 低温特性

  • 質疑応答・名刺交換

第3部 医療現場からみたプレフィルドシリンジ製剤開発にむけた要望

(2014年6月24日 15:50〜17:30)

国家公務員共済組合連合会 三宿病院 薬剤科 薬局長 鎌田 泉 氏

 医療現場の要望や他社製品との差別化などのため、既に販売されている注射薬品に剤形改良が施される事例がある。医療安全の見地などから、注射薬品のプレフィルド化への期待は大きい。
 しかし、発売後の剤形改良の研究開発費用が製品価格 (薬価) に上乗せできる事例は少ない。プレフィルド化の実例について、現場の立場で考察を試みたい。

  1. プレフィルドシリンジ製剤の現状
    • 医療安全とプレフィルドシリンジ製剤
    • 医療経済とプレフィルドシリンジ製剤
    • 最近のプレフィルドシリンジ製剤の傾向
  2. 薬価の視点からみたプレフィルドシリンジ・キット製剤
    • 現行の薬価制度
    • キット加算の変遷
  3. 在宅自己注射療法と注射医薬品
    • 在宅自己注射療法とは
    • 在宅自己注射に求められる剤形

後発医薬品の使用促進が求められるなか、医療機関ではどのような方法で医薬品の選定を行っているのか、医薬品購入費用分析の実例を通し、プレフィルドシリンジ・キット製剤の位置づけなど、現状を解説します。

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 玉造 滋
    テルモ(株) ホスピタルカンパニー D&Dグループ
    バイスプレジデント
  • 加藤 昌嗣
    日本ゼオン(株) 高機能樹脂研究所
    主任研究員
  • 鎌田 泉
    国家公務員共済組合連合会 三宿病院 薬剤科
    薬局長

会場

芝エクセレントビル KCDホール

B1F

東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/7/2 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/7/2 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/7/2 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/7/3 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2024/7/3 「バイオ医用高分子」入門 東京都 会場・オンライン
2024/7/3 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/7/3 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/7/3 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/7/3 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/7/3 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/7/4 抗体医薬品の品質管理 オンライン
2024/7/4 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/7/4 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/7/5 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/7/5 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/7/5 基礎から学ぶラボと製造におけるCSVとデータインテグリティの実務 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点