シリカは古くて新しい材料である。また、シリカ粒子内に様々な空間を構築することで、これまでには無かった機能、性能が創出されている。
　本セミナーでは、それら粒子内に空間を持ったシリカの中でも、近年特に注目されている粒子内部がすっぽりと空いた中空粒子について、最近の研究動向 (合成方法や機能) と応用分野、および今後の可能性について解説する。

1. シリカ材料研究の今と昔
2. 空間材料としてのシリカ
   1. マイクロポーラスシリカ
   2. メソポーラスシリカ
   3. マクロポーラスシリカ
3. シリカ中空粒子の合成
   1. コア・シェル法によるシリカ中空粒子の合成
   2. W/O/Wエマルジョンを用いる合成法
   3. W/O/Wエマルジョン合成方法と特徴
   4. 粒径の制御、殻構造制御
4. シリカ中空粒子の特性評価の方法
5. 物質内包シリカ中空粒子
   1. 固体粒子の内包
   2. 生体高分子類の内包
6. 人工珪藻土 (特異な殻を持ったシリカ粒子)
   1. 人工珪藻土の合成法
   2. 人工珪藻土の合成の機構
7. 高光反射性シリカ中空粒子
   1. 高光反射性シリカ中空粒子の合成法
   2. 高光反射シリカ中空粒子の合成機構
8. シリカ中空粒子と光機能
   1. 光散乱を用いた新機能の創出と応用の可能性
• 質疑応答・名刺交換