技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱履歴を利用した 高分子材料の制御、構造解析技術

熱履歴を利用した 高分子材料の制御、構造解析技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、熱履歴を利用した高分子材料、特に結晶性高分子の制御方法および解析方法について解説致します。

開催日

  • 2013年8月28日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料の制御、構造解析に関連する技術者、研究者

修得知識

  • 熱履歴を利用した高分子材料制御方法
  • 熱履歴を利用した高分子材料解析方法
  • 非晶性高分子に対しての熱履歴の影響

プログラム

 高分子を利用する際に置いて、熱の制御が非常に重要なのは言うまでもない。熱により高分子材料は構造変化し、それに伴って機能・特性が大きく変化する。熱の制御が高分子の特性、物性に大きく作用する。
 そこで、熱履歴を利用した高分子材料、特に結晶性高分子の制御方法、それの解析方法について紹介する。同時に、非晶性高分子に対しての熱履歴の影響についても詳述する。

  1. 高分子についての基礎
    1. 高分子の歴史について
    2. 高分子の高次構造の概略
      1. ナノスケールの構造
      2. サブミクロンスケールの構造
      3. ミクロンスケールの構造
    3. 顕微鏡を用いた構造解析
      1. 光学顕微鏡
      2. 電子顕微鏡
      3. スキャニング顕微鏡
    4. 散乱法を用いた構造解析
    5. 熱測定について
      1. DSC
      2. その他
    6. その他分光法について
      1. FT-IR
      2. NMR
    7. 最近の発展
      1. 量子ビーム
      2. 放射光X線
      3. 中性子線
      4. その他
    8. 広い時間スケールでの測定
      1. 成形加工中での測定
      2. 粘弾性測定
      3. 力学測定
      4. 新規装置の開発
      5. 分子ダイナミクスの測定 (NMR)
      6. 分子ダイナミクスの測定 (その他)
  2. 熱履歴
    1. 熱履歴とは
      1. 加熱および昇温プロセス
      2. 温度変化速度依存性
      3. アニールプロセスの制御
    2. 熱履歴と構造解析を用いた評価
      1. 延伸中の構造形成
      2. せん断中の構造変化
      3. 温度依存性
      4. 気体・液体透過性と結晶構造
      5. Agingについて
    3. 熱履歴を用いた構造制御
      1. 結晶化・結晶成長への影響
      2. アモルファスにおける影響
      3. ミクロンスケールのモルホロジーに対する影響
      4. 熱履歴を用いた材料特性の向上 (結晶化)
      5. 熱履歴を用いた材料特性の向上 (機能面から)
      6. その他
    4. 熱の影響 (酸化、分解について)
      1. 熱の影響の評価
      2. 劣化について (表面)
      3. 結晶性高分子の劣化
      4. 酸化・分解の機構
      5. 酸化・分解の評価
  3. 成形加工への応用
    1. 熱履歴の制御
      1. 熱履歴の影響について
      2. 熱履歴の評価方法について
    2. 結晶性高分子への応用
      1. ナノメートルスケールの構造
      2. サブミクロンスケールの構造
      3. ミクロンスケールの構造
    3. 非晶性高分子への応用
      1. ナノメートルスケールの構造
      2. サブミクロンスケールの構造
      3. ミクロンスケールの構造
    4. 成形加工プロセスへの熱履歴の効果
      1. 成形加工プロセスの評価
      2. 構造の評価
      3. 成形への影響
      4. 機能との相関
  4. まとめ
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 松葉 豪
    山形大学 大学院 有機材料システム研究科 有機材料システム専攻
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F D会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置・化学工学必須知識 (2日間) オンライン
2024/11/29 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置必須知識 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/5 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 FT-IR測定・同定の実務実践とアプリケーションテクニック・コツ オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/9 EVの熱マネジメントシステムと冷却・加熱技術 オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/11 FT-IRによる異物分析とサンプリングの基礎・スペクトルの読み方 東京都 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/31 タンパク質の構造解析手法とIn silicoスクリーニングへの応用事例
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例