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自動車樹脂グレージングの開発動向と材料技術

自動車樹脂グレージングの開発動向と材料技術

~採用状況・要求特性および樹脂への機能付与技術~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年7月19日(金) 10時20分 16時30分

受講対象者

  • 自動車用樹脂グレージングに関連する技術者、開発者、品質担当者

修得知識

  • 樹脂グレージングへの機能付与
  • 自動車用樹脂グレージングの開発動向
  • 自動車用樹脂グレージングの材料要求特性

プログラム

第1部 自動車樹脂グレージングの市場動向・要求規格と開発事例・技術課題および今後の市場拡大の見通し

(2013年7月19日 10:20〜11:40)

三菱エンジニアリングプラスチックス (株) 技術センター 製品開発グループ グループマネージャー 今泉 洋行 氏

 自動車部品の軽量化は、炭酸ガス排出量の削減、燃費向上につながる大きな手段で、中でも自動車用窓ガラスの樹脂化は軽量化効果も大きく、非常に注目されているテーマである。本講演では、欧米を含めた開発動向、自動車用窓ガラスの要求規格、樹脂化における成形加工技術と、その技術的課題に関して解説する。

  1. はじめに
    1. 樹脂グレージングの背景
    2. 市場動向と各国要求規格
  2. 樹脂グレージングの特徴と技術的課題
    1. 樹脂グレージングの特徴
    2. 多色成形技術とCAE予測技術
    3. 熱線遮蔽、熱マネジメント
  3. まとめ

  • 質疑応答

第2部 自動車樹脂グレージングのメリットと採用動向および材料・成形技術の開発状況

(2013年7月19日 12:10〜13:30)

バイエルマテリアルサイエンス (株) ポリカーボネート部 福井 博之 氏

 昨年日本においても量産車への採用がスタートしたポリカーボネート樹脂グレージングは、自動車の軽量化のための有力な手段として注目されている。
 既に10年以上の量産車への採用実績がある欧州での例を下に、ポリカーボネート樹脂自動車グレージングについての特徴・現状および課題等について述べる。

  1. ポリカーボネート樹脂自動車窓ガラスの特徴
    1. 軽量
    2. 安全
    3. デザイン
  2. ポリカーボネート樹脂自動車窓ガラスの現状
    1. 無機ガラスとの違い
    2. 欧州の状況
  3. バイエルマテリアルサイエンスの包括的技術サポート
    1. 材料
      1. 大型2材成形に適した材料
    2. 技術開発
      1. 射出圧縮成形
      2. 三次元射出圧縮成形
      3. フィルムインサート成形
    3. ハードコート サポート

  • 質疑応答

第3部 超耐衝撃性アクリル板の開発と自動車用樹脂窓への展開

(2013年7月19日 13:40〜15:00)

アルケマ (株) 京都テクニカルセンター 所長 宮保 淳 氏

 Altuglas® ShieldUp (アルトグラス シールドアップ) はアルケマ社のグループ会社であるアルトグラスインターナショナルが世界に先駆けて開発したPMMAキャスト板で、かつてない耐衝撃性、温度に影響されない高い透明性、さらに著しい耐薬品性の向上を実現した材料である。
 これらアクリルの弱点を克服することにより、既存のアクリル板市場においても使用範囲の拡大や薄肉化が期待できるだけでなく、これまでにアクリルが採用されなかった市場への導入が検討されている。
 本講演では、アルトグラス シールドアップの特長および代表的な物性を概説した後、自動車用樹脂グレージングに向けた用途展開の現状と今後の方向性について報告する。

  1. アルケマ社およびアルトグラスのご紹介
  2. アルトグラス シールドアップについて
    1. 特長
    2. 代表的物性
    3. 製造方法
  3. 自動車用樹脂グレージングへの展開
    1. 耐化学薬品性
    2. 耐衝撃性
    3. 耐摩耗性
    4. その他の特性
  4. 今後の展開

  • 質疑応答

第4部 自動車メーカからの要求特性・法基準対応に向けた超硬質ハードコート技術による耐擦傷性・防曇性・赤外線遮蔽機能の付加技術とその試作事例

(2013年7月19日 15:10〜16:30)

(株) レニアス 取締役技術戦略担当 野尻 秀智 氏

 車両など屋外の使用用途として、シリコーンハードコートの耐擦傷性や耐候性とポリカーボネートの透明性や耐衝撃性が注目され、両者を組み合わせて車両用樹脂グレージングを実用化する動きが活発化している。
 自動車各部位のガラスに求められる性能や機能は、法基準や各メーカーの技術規格により異なり、それらを包括的に満たす性能や機能付加技術と、コストとの両立が求められている。
 本講座はシリコーンハードコートの高硬度化を中心とし、機能の付加や集約による実用化技術について事例を交えて紹介する。

  1. ハードコートへの機能付加の構想
    1. ハードコートの種類と性能
    2. 機能化と基本性能の両立
    3. ハードコートのコーティング方法
  2. 高硬度化技術
    1. 耐摩耗性と耐候性
    2. 高硬度化の各種手法
    3. 光改質による硬質化技術
    4. 硬質膜の性能
  3. 防曇性の付加技術
    1. グレージングにおける防曇性のニーズ
    2. 親水・吸水と発熱による防曇
    3. 防曇膜の性能評価
  4. 赤外線遮蔽機能の付加
    1. 赤外線遮蔽剤の特徴と選定
    2. ハードコートへの機能化粒子の分散
    3. 赤外線遮蔽ハードコートの性能と評価
  5. 複合機能化の事例
    1. 樹脂製自動車リアガラスの試作例
    2. 調光機能付与などの事例紹介

  • 質疑応答

講師

  • 今泉 洋行
    三菱エンジニアリングプラスチックス(株) 技術センター 製品開発グループ
    主任研究員
  • 福井 博之
    コベストロジャパン株式会社 ポリカーボネート事業本部 技術部
  • 宮保 淳
    アルケマ株式会社 京都テクニカルセンター
    取締役副社長
  • 野尻 秀智
    (株)レニアス
    執行役員 技術アドバイザー

会場

東京都中央区総合スポーツセンター

4F 第1・2会議室

東京都 中央区 日本橋浜町2丁目59番1号 区立浜町公園内
東京都中央区総合スポーツセンターの地図

主催

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受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
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