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有機ELの技術動向と光取り出し向上技術

有機ELの技術動向と光取り出し向上技術

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、有機ELの低消費電力化、長寿命化、大型化、低コスト化に向けた技術トレンドと光取り出し効率の向上化技術、評価法など詳解いたします。

開催日

  • 2013年6月12日(水) 10時30分16時00分

受講対象者

  • 有機ELの応用製品に関連する技術者
    • ディスプレイ
    • 携帯電話
    • タッチパネル
    • 車載用パネル
    • 照明 など

修得知識

  • 高性能化に向けた最新技術
  • 開発のトレンドと技術課題
  • 最近の国際会議におけるトピックス
  • 薄膜光学の基礎
  • 光学シミュレーション技術
  • 光取り出し効率の向上化技術
  • ナノインプリントの概要
  • マイクロ~ナノ構造の特徴・機能
  • 量産化技術 ・大面積金型
  • 有機ELの光取り出し向上

プログラム

第1部 有機ELの技術動向と今後の展望

(2013年6月12日 10:30~12:00)

金沢工業大学 工学部 電子情報通信工学科 教授 三上 明義 氏

 有機ELは次世代固体照明用の面光源、並びに次世代フレキシブルディスプレイとして、その開発競争が急速に拡大しており、すでに欧米の主要国においては本格的な実用化に向けた国際プロジェクトが進行しています。アジア地域においても複数の照明関連、ディスプレイメーカーが順次、有機ELの市場投入を開始します。
 しかし、これらの次世代デバイスとしての本格的な普及には、更なる低消費電力化、長寿命化、大型化、低コスト化などの技術課題に取り組む必要があり、周辺部材、パネル設計、作製プロセスなどの技術開発が急務となっています。
 本講演では、高性能化に向けた最新技術、技術開発のトレンドと技術課題などについて、最新情報を踏まえて分かりやすく、詳細に解説します。

  1. 有機ELの原理と特長
    1. 有機ELの開発経緯
    2. 素子構造、発光・動作機構
    3. 各研究機関の開発状況と現状特性
  2. 有機ELの高性能化に向けた取り組み
    1. 高効率化に向けたデバイス・材料設計
    2. 光取り出し効率の向上化に向けた光学設計技術
    3. 各種の光取り出し効率向上化技術の長所・短所
  3. 有機ELディスプレイ・白色有機EL照明技術の現状と将来展望
    1. 有機ELディスプレイの要求仕様と現状特性
    2. 有機EL照明の要求仕様と現状性能、実現に向けた技術的課題
    3. フレキシブル有機ELディスプレイの実現に向けた技術的課題
  4. 有機EL開発の最新動向
    1. 現在の技術課題と問題点、解決へ向けた指針
    2. 有機ELが目指す先とそこに求められる基本技術
    3. 最新の技術動向と研究開発のトピックス (国際会議の最新情報など)
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 光取り出し効率の向上技術と評価・測定法

(2013年6月12日 12:45~14:15)

金沢工業大学 工学部 電子情報通信工学科 教授 三上 明義 氏

 次世代固体照明の需要が急速に拡大しており、有機ELは薄型、フレキシブル、高効率な照明用面光源として注目されています。しかし、次世代照明用光源としての本格的な普及には、更なる高効率化が必要であり、特に光取り出し効率の向上化技術が注目されています。
 本講演では、薄膜デバイスにおける発光・光伝搬現象、光学シミュレーション手法、高効率化のための光デザイン技術などについて、分かりやすく、詳細に解説します。

  1. 光取り出し効率の向上化に向けた光学設計シミュレーション技術
    1. 薄膜光学の基礎と光学理論
    2. 各種の光学シミュレーション技術
    3. 光学シミュレーション解析と有機ELの光学モード計算
  2. 光取り出し効率の評価・測定方法
    1. 基板モード、薄膜導波モード、表面プラズモン評価
    2. 光取り出し効率の評価・測定手法
    3. 発光特性と光取り出し効率の関係
  3. 各種の光取り出し効率向上化技術の長所・短所
    1. マイクロレンズアレイ、光散乱シートを利用した光取り出し技術
    2. 高屈折率材料、マイクロキャビティ効果を利用した光取り出し技術
    3. 微細周期構造、フォトニックアレイアレイを利用した光取り出し技術
  4. 有機EL開発の最新技術・研究動 (国際会議の報告、展示会の技術紹介など)
  • 質疑応答・名刺交換

第3部 ナノインプリントを用いた微細加工技術による有機ELの光取り出し向上

(2013年6月12日 14:30~16:00)

(株) イノックス 機能性フィルム開発担当 井上 智晴 氏

 生体模倣技術にて生み出されたモスアイ構造は、数百ナノの凹凸構造を持ち、可視光域の反射を大幅に低減する。その反射防止機能・高コントラスト性・透明性から、ディスプレイやデジタルサイネージ用途向けに、表面反射や映り込みを抑制する構造として、注目を集めている。
 ナノインプリントとは、モスアイ構造の様な微細な凹凸のある「金型」を樹脂などに熱プレスやUVを照射して型の形状を転写する微細加工技術である。
 本セミナーでは、有機EL部材に応用展開可能なマイクロ・ナノ構造について解説する。また、フィルムの量産技術であるナノインプリント工法 (大面積金型・量産加工装置・UV硬化樹脂) についても解説する。

  1. はじめに
    1. ナノインプリント事業展開体制
  2. ナノインプリント
    1. ナノインプリントの概要
      1. ナノインプリントとは?
    2. 量産化における要素
      1. 干渉リソグラフィによる大面積金型
      2. Roll-to-Roll装置
      3. 量産時の課題
  3. モスアイ構造
    1. 反射防止フィルムとメカニズム
      1. 現行の反射防止フィルム
      2. モスアイフィルム
    2. モスアイ構造の設計
      1. 簡易的な反射特性計算
      2. 拡散性モスアイ
  4. 有機EL光取り出し向上機能
    1. 表面プラズモンとエバネッセント波の共鳴効果の応用
      • モスアイ構造の応用
    2. 最表面への構造付与
      • マイクロレンズ及びモスアイ構造の応用
  5. まとめ
  • 質疑応答・名刺交換

会場

ドーンセンター

4F 大会議室3

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

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    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
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