技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ/抗体医薬品における免疫原性の予測と低減法

バイオ/抗体医薬品における免疫原性の予測と低減法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年1月28日(月) 10時30分 15時30分

プログラム

第1部 『第1部 バイオ/抗体医薬品における免疫原性』

(2013年1月28日 10:30〜12:15)

アボットジャパン (株) 開発本部 非臨床・CMC部 マネージャー (毒性担当) 博士 (獣医学) 佐々木 正治 氏

 抗体医薬品の基本的内容を中心に、基本構造、作用メカニズムを確認後、抗体医薬品の免疫原性をレビューする。
 免疫原性の発現メカニズム、リスク要因、また、免疫原性が有効性・安全性にどのような影響を及ぼすかをレビューする。

  1. 抗体医薬品の作用メカニズム
  2. IgGの基本構造と分類
  3. 非臨床試験における安全性評価
  4. 免疫原性
    1. 誘導メカニズム
    2. リスク要因
    3. 有効性に対する影響
    4. 安全性に対する影響
    5. 免疫原性の予測モデル

  • 質疑応答・名刺交換

第2部 『バイオ/抗体医薬品 (イムノトキシン) における免疫原性の低減法』

(2013年1月28日 13:00〜15:30)

鹿児島大学 医歯学総合研究科 感染防御学講座 免疫学教室 講師 博士 (理学) 永井 拓 氏

 抗体に薬剤等を結合させた融合抗体の一種であるイムノトキシンは、猛毒性を有する毒素タンパク質が抗体に結合した構造をとり、抗体に比べて低濃度で標的細胞に作用する。
 イムノトキシンは、がんや慢性炎症性疾患への応用が期待されるその一方で、免疫原性 (毒素タンパク質が異物として認識・排除されてしまう) リスクが問題点として指摘されている。
 本講演ではイムノトキシンの特徴を紹介すると共に、免疫原性の低減化技術について概説をおこないたい。

  1. 融合抗体のパートナーとしての生物毒素タンパク質
  2. 毒素タンパク質の種類
  3. イムノトキシンの歴史
  4. ジフテリア毒素の有効性
    • 作用機序
    • 動物モデル
    • 臨床応用
  5. 緑膿菌毒素の有効性
    • 作用機序
    • 動物モデル
    • 臨床応用
  6. リシン、植物性毒素の有効性
    • 作用機序
    • 動物モデル
    • 臨床応用
  7. イムノトキシンの物理化学的問題点
  8. イムノトキシンの副作用
  9. イムノトキシンの免疫原性リスク
  10. 臨床現場における対処法
  11. 低免疫原性技術の概説
  12. ポリエチレングリコール (PEG) 化技術
  13. PEGの種類とその応用例
  14. 連続エピトープと不連続エピトープについて
  15. エピトープ解析
  16. 緑膿菌毒素PE38のエピトープ解析
  17. 低免疫原性を示すPE38のデザイン
  18. リシンのエピトープ領域解析と構造・機能
  19. バイオインフォマティクスを用いたエピトープ予測
  20. 毒素タンパク質以外の応用 (低分子ペプチドを例に)
  21. 今後の展望

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 佐々木 正治
    アッヴィ合同会社 非臨床・CMC部
    マネージャー (毒性担当)
  • 永井 拓
    鹿児島大学 医歯学総合研究科 感染防御学講座 免疫学教室
    講師

会場

連合会館

4F 401

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/8 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2024/8/8 バイオ医薬・DDS応用へ向けた生体機能性分子の設計と機能 オンライン
2024/8/9 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/8/9 バイオ医薬品におけるタンパク質の凝集分析と処方決定までの具体的事例 オンライン
2024/8/13 製造販売後におけるRWD (リアルワールドデータ) 利活用の実際 オンライン
2024/8/13 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/8/19 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2024/8/26 希少疾病用医薬品の薬価算定の実際と適正な利潤獲得のための薬価戦略 オンライン
2024/8/27 TPPを有効活用した医薬品開発のプロジェクトマネジメントと事業価値評価・意思決定 オンライン
2024/8/27 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 東京都 会場・オンライン
2024/8/27 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2024/8/28 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/8/29 製造とラボの現場におけるペーパレス化実践セミナー: データインテグリティに適合した記録方法とレビューの実務 オンライン
2024/8/29 3極 (日欧米) GCP査察・社内監査の事例と指摘解決・予防にむけたQMS実装と品質管理手法 オンライン
2024/8/29 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2024/8/29 QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬確認と点検方法 オンライン
2024/8/29 Beyond-The-pill/Around-The-Pillにむけた業界動向とアイデア創出のA・B・C オンライン
2024/8/30 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/9/4 希少疾病用医薬品の薬価算定の実際と適正な利潤獲得のための薬価戦略 オンライン
2024/9/5 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法