技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

永久磁石事情・基礎とネオジム磁石を使用しない次世代モータ

最新!

永久磁石事情・基礎とネオジム磁石を使用しない次世代モータ

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、永久磁石の基礎から解説し、モータの小型高効率化、ネオジムフリー、アモルファス金属使用など、次世代モータの展望について詳解いたします。

開催日

  • 2012年10月16日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • モータの開発に携わる技術者、研究者
  • レアアース・レアメタルを利用しないモータに関心のある方

修得知識

  • 永久磁石の基礎知識
  • NdFeB磁石の現状と資源
  • NdFeB焼結磁石の保磁力のメカニズムと省Dy化技術
  • 鉄アモルファスを用いたネオジム磁石フリーモータ

プログラム

 世界規模で省エネルギー化が加速している。日本の場合、国内の電力消費割合はモータが約60%であり、モータの高効率化や小型化が急務になっている。そのため誘導モータの高効率化の動きと共に、磁石モータへの需要が高まっている。また、運輸部門では二酸化炭素対策としてエンジンの電動化が急がれている。
 小型で大きな出力のモータを実現するため磁力エネルギの大きな素材として、希土類永久磁石であるネオジム磁石 (NdFeB) が用いられ、その使用量が増大してきている。2008年にはハイブリッドカー (HEV) 向けモータ用途として45%まで拡大してきた。この需要傾向は当分続くと見られている。ネオジム磁石原料の希土類、重希土類鉱石は偏在しており、特に現状では、Dyは産出と生産が中国のみである。中国の方針でその価格が非常に高騰し、また不安定になってきている。そのため、省Dyネオジム磁石、Dyフリーネオジム磁石、非ネオジム磁石開発が急がれている。一方で、ネオジム磁石を使わないモータの開発も行われている。
 以上を背景に、ここでは始めに磁石の基礎とネオジム磁石について解説し、今後の磁石事情とネオジム磁石を使わないモータ開発の事例を紹介する。

  1. 永久磁石の基礎
    1. 永久磁石の種類、特徴と歴史
    2. 永久磁石製造工程
    3. 減磁曲線の見方
      • B-Hカーブ
      • I-Hカーブ
      • 残留磁束密度
      • エネルギー積
    4. パーミアンス係数と磁気回路
      • パーミンアンス係数の考え方と磁気回路
    5. 磁石の安定性
      • 可逆変化世不可逆変化
      • 磁石特性の温度係数と減磁
      • 電気子反作用
      • 経時変化
    6. 永久磁石の着磁
  2. 永久磁石の最新動向
    1. NdFeB焼結磁石の最新動向
      • NdFeB焼結磁石の市場動向 (生産動向、用途、将来動向)
      • 希土類資源の状況
      • NdFeB磁石の残留磁束密度改良
      • 保磁力の改良の考え方
      • NdFeB焼結磁石の省Dy化技術 (Dy拡散技術)
      • Dy拡散技術のモータへの適用
    2. 高性能フェライト磁石の最新動向
      • フェライト磁石の特徴
      • フェライト磁石の高性能化
      • 高性能フェライト磁石の用途
  3. ネオジム磁石を使わない次世代モータの考え方
    1. モータの小型化と高効率化の必要性
      • モータ高効率化の動向
      • 永久磁石の適用動向
    2. 永久磁石モータの原理と一般的構造
      • モータ高効率化の推移
      • モータ用軟磁性材料
    3. 低損失磁性材料を用いた新構造モータ
      • アモルファス金属の特徴
      • アモルファス金属の特徴を活かしたモータ構造
      • アモルファス金属の特徴を活かしたモータ性能
  4. 簡易磁石評価
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 相馬 憲一
    (株)日立産機システム 研究開発センタ
    CTO / 研究開発センタ長
  • 松浦 裕
    公益財団法人 応用科学研究所
    特別研究員

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/12 EV用リチウムイオン電池および全固体電池のリサイクル オンライン
2024/6/14 卑金属のみを用いた固体高分子型水電解用酸素発生電極の開発 オンライン
2024/6/17 微生物を活用したレアメタル・貴金属のバイオ分離回収技術の基礎と脱炭素型リサイクル技術への応用 オンライン
2024/6/18 永久磁石同期モータのための制御系設計の基礎 オンライン
2024/6/19 電気自動車におけるバッテリーマネジメントの基礎知識 オンライン
2024/6/25 EV / HEV用 主機モータとPCUの冷却・放熱技術 会場
2024/6/26 レアメタルリサイクル技術の最新動向・課題および将来展望 オンライン
2024/6/28 自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料 オンライン
2024/7/10 EV用車載電源の基礎と技術動向 オンライン
2024/7/11 モータの電磁振動・騒音の要因と静音化技術 オンライン
2024/7/25 電気自動車をはじめとした次世代自動車と企業の戦略動向 オンライン
2024/7/30 実務に役立つ現場のモータ技術 (必須6項目) 東京都 会場・オンライン
2024/7/31 BEV・HEV用モータの技術動向 会場
2024/8/6 メカトロニクスの5つのコア要素技術と技術動向 会場・オンライン
2024/8/22 入門者のための基礎から学ぶEV・機械制御システムの電気制御技術 オンライン
2024/8/26 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/9/3 レアメタルの概要と注目市場 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/4/1 車載用LIBの急速充電性能・耐久性と市場
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2017/5/25 EVに最適なバッテリーマネジメント技術と市場
2017/4/27 実務対応・LiBの規格と安全性試験のEV対応 2017
2017/3/10 ZEV規制とEV電池テクノロジー
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順
2013/10/25 車両の自動運転技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/10/25 車両の自動運転技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/3 2013年版 次世代自動車市場の実態と将来展望
2013/8/25 電気自動車〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/25 電気自動車〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術