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情勢変化・駆動源変遷に対応する自動車熱マネジメント技術の現状

情勢変化・駆動源変遷に対応する自動車熱マネジメント技術の現状

~車両性能を最大限に引き出すための技術、製品、動向をやさしく解説~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年3月4日〜10日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

自動車という移動手段の中で、いかに快適に過ごすかが、自動車の差別化技術になります。
本セミナーでは、自動車に関わる熱マネジメント技術について解説いたします。
また、LCA (ライフとしてのCO2排出量) や当面の解決策となるハイブリッド技術の優劣について解説いたします。

開催日

  • 2025年2月28日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 次世代の自動車に必要な熱マネジメント技術
  • それに必要な要素・材料技術
  • 日本が勝つための技術選択

プログラム

 地球温暖化防止の観点から、自動車の駆動源として、電気自動車 (EV) が急速に普及し始めました。しかしウクライナ侵攻によるエネルギー問題やEV固有の問題が未解決なことから、EVへの単純な移行は急減速し、現実解としてハイブリッド車 (HEV) が見直されてきています。さらにEVとHEVのいいとこ取りした駆動源としてプラグインハイブリッド車 (PHEV) も急速に増えています。つまりエンジンがある自動車は当分、存続する見通しになってきました。これにともない、熱マネジメント技術も、EVに好適な技術だけではなく、エンジン搭載車両の燃費改善技術も求められています。
 EVの動向ばかり注目を受けていますが、じつは、自動車の自動運転化も着々と普及してきています。完全な自動運転は、まだまだむずかしいものの、高速道路などの条件であれば、手放し運転 (ハンズオフ) が可能なクルマは増えてきました。自動運転は、クルマとヒトの関係を根本的に変える技術です。クルマという移動手段の中で、いかに快適に過ごすかが、クルマの差別化技術になります。これに関わる熱マネジメント技術についても紹介いたします。
 最後に、最適なクルマの駆動源を選ぶ評価軸として、LCA (ライフとしてのCO2排出量) や当面の解決策となるハイブリッド技術の優劣 (=日本が勝つための選択) についても解説いたします。

  1. 電動車用エアコン
    1. 方式と現行空調システムとの比較
    2. 低外気温への対応
    3. テスラ、BYD、Xiaomi、Zeekrのヒートポンプサイクル
    4. ヒートポンプサイクルの優劣比較
      • 比較ポイントと5社比較
    5. マルチコントロールバルブ (オクトバルブなど) の課題
    6. PFAS (有機フッ素化合物) 規制対応エアコン
      • 日本発のPFAS対応
    7. ヒートポンプ用新冷媒
    8. 急速充電対応
    9. 廃熱利用の可能性は
    10. ヒートポンプとその課題
    11. ハイブリッド車用エアコン
    12. PHEV (プラグインハイブリッド車) 用エアコン
  2. エアコンシステムの改善
    1. 空調シート
    2. 内部熱交換器
    3. 換気熱回収
    4. デシカント空調
    5. CO2冷媒によるエアコン
    6. 空調快適性
    7. 温冷感
    8. 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
  3. 駆動用電池の温度管理
    1. 電池の温度管理と寿命
    2. 温度管理例
    3. 事前冷却
    4. 理想的な温度管理方法
      • 実用化例
    5. 部材と材料
    6. 今後の電池への対応
    7. 全固体電池の場合
  4. 自動運転の熱マネジメント
    1. 自動運転化にともなう課題
    2. 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料
  5. 空調システムの変化による部品、内装材の動向
    1. ガラス・調光ガラス
    2. 断熱材
    3. 真空断熱材
    4. フィルムヒーター
    5. 遮熱塗装、事前空調
  6. 今後の自動車用冷却系と熱交換器
    1. 熱交換器の変遷
    2. モーター、インバーター冷却系
    3. 水冷インタークーラーの目的
    4. 蓄冷エバポレーターの採用と採用廃止
    5. 水冷コンデンサーの目的
    6. 空調系
  7. 電動車の駆動モーターとインバーターの冷却
  8. 新しい冷却方式
    1. 沸騰冷却
    2. 磁気冷凍
  9. 古典的な熱マネジメント
    1. 自動車の排熱一覧と課題
    2. 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
    3. ケミカルヒートポンプ
    4. 熱電素子
      • 自動車の熱電素子用途の今後
    5. ランキンサイクル
      • 商用車用ランキンサイクル
    6. 熱負荷軽減
    7. エンジン冷却系 熱交換器
  10. 駆動源変遷
    1. 背景
    2. 現状確認 EVは売れているか?
    3. LCAによる駆動源選択
      • いろいろなLCAとその修整
      • EVの将来性と当面の駆動源選択
      • ハイブリッド方式の比較
      • シリーズハイブリッド方式とトヨタ方式との決定的な差
  11. エネルギー問題
    1. 電源構成
    2. 太陽光発電と風力発電
      • 再生可能エネルギーのコスト
    3. CO2排出係数
    4. 電力危機
      • エンロン
      • 天然ガスの価格
      • EUのエネルギー危機
      • 太陽光発電の有用性
    5. 悲惨な日本の所得
      • 日本の給与の推移
      • 日本の生活満足度
      • 日本の製造業の衰退
      • 貿易収支
      • 設備投資の推移
    6. 今後の日本のエネルギー
      • 水素社会の未来
      • 日本の原子力発電
  12. 日本の戦略
    • 欧米のEV戦略と中国の低価格EVに勝つために
  13. 参考資料
    • ミニ情報
    • ナトリウムイオン電池、LFP電池、超急速充電の課題
    • 中国製EVは本当に優れているか?
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

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: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
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複数名受講割引

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
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ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
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  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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