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ガラスモールドプレス成形のスキルアップ

ガラスモールドプレス成形のスキルアップ

~ガラスの物性・破壊特性と、離型性・転写性向上に向けて~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年8月21日(火) 12時30分 16時45分

受講対象者

  • ガラスに関連する技術者
    • ガラスの成形加工
    • ガラスの表面処理
    • 金型
    • ダイヤモンドライクカーボンの応用

プログラム

第1部 スピード成形の要 ガラスの高温物性と破壊特性の基礎

(2012年8月21日 12:30〜14:30)

 精密なガラスの金型成形においては,冷却時のガラスの熱収縮 (ひけ) だけでなく,ガラスと金型の温度分布による1個のガラス製品内での場所による緩和速度の違いにより, 屈折率の分布が生じたりする。
 またガラスと金型が反応すると,ガラスの着色や金型への固着が生じ,不良品発生の原因となる。
 そこで本稿では,これらの現象を解析するうえで必要なガラスの高温物性および破壊特性について解説する。

  1. ガラスとは何か
    1. ガラス構造とガラス生成
    2. 主な酸化物ガラスとその構造
  2. ガラスの高温物性
    1. ガラス転移と粘性流動
    2. ガラス融液の比熱
    3. ガラス融液の熱膨張
    4. 高温での光吸収と輻射熱伝達
    5. 転移温度付近での緩和挙動
    6. ガラス融液の酸化還元と表面
  3. ガラスの破壊挙動
    1. ガラスの破壊の基礎
    2. 破壊挙動の温度依存性
  4. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 ガラスモールドプレス成形における離型性・転写性向上のポイントとなる、材料と表面処理

(2012年8月21日 14:45〜16:45)

 ガラスモールド成形法は、今やガラス製レンズ製造のスタンダード工法となった。しかし、種々の特性をもったガラスへの対応とコスト低減の要求から、材料と表面処理を一種類に固定したスタイルでは、ニーズに対する対応が不十分となる。
 そこで、本講演では、金型材料と表面処理に関する従来技術を概観したのち、現状の問題点や技術上のブレークスルーポイントを紹介し、新しい角度から、解決方法の方向を提案する。
 また、ガラスモールド法への適用が増えてきたDLCに関し、ちょっと変わったアプリケーションを紹介する。

  1. ガラスモールド成形
    1. ガラスモールド成形法と他の成形法の違い
    2. ガラスモールド成形法に適用される金型材料と表面処理の一般論
    3. 金型表面が起因する成形時の問題
    4. 急峻な凹面をもつレンズ成形がなぜ難しいか
    5. 面状態・コーティング種によるガラス変形の違い
  2. DLCとその応用例
    1. DLCの問題点と種々の改良
    2. エッチング特性を生かしたIR用回折素子の作成
    3. マスク後退法で作成した多値ホログラム素子の作成
  3. 新素材適用の試み
    1. ガラス凹面の転写を有効にする高線膨張係数材料とその適用例
    2. アモルファスカーボンの改良と適用例
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 松岡 純
    滋賀県立大学 工学部 材料科学科
    教授
  • 福田 達也
    ミツエ・モールド・エンジニアリング(株)
    シニアエンジニア

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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受講料

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: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
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