技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の高シェアを獲得するための差別化戦略と高薬価取得交渉

薬価交渉における新規性・有用性の根拠データで差をつけるための

医薬品の高シェアを獲得するための差別化戦略と高薬価取得交渉

~2010年薬価基準収載ケース・スタディー~
東京都 開催 会場 開催

国際共同試験、タイムラグ、海外価格をふまえた薬価戦略とは?
差別化にむけた前臨床試験の戦略的な進め方を詳解!

開催日

  • 2011年4月25日(月) 10時30分 16時35分

受講対象者

  • 医薬品の製造販売担当者、企画担当者

修得知識

  • 新薬創出において差別化を中心とした顧客価値向上と戦略的企業経営
  • 差別化にむけた前臨床試験の戦略的な進め方
  • 薬価交渉における新規性・有用性の根拠データ

プログラム

第1部 差別化を中心とした顧客価値向上と戦略的企業経営 (10:30~12:10)

 マーケティングは顧客価値向上の取り組みである。「製品が売れる」ことをどう理解し、新薬創出、ライフサイクルマネジメントにいかすべきか、事例をまじえて概説する。
 併せて、新薬の創出が困難を極める中、戦略的企業経営の必要性について言及する。

  1. はじめに
    1. マクロ環境分析
    2. 製薬企業を取り巻く環境
  2. 製品の差別化と顧客価値
    1. 製品の差別化
      • 科学的に優れていれば売れる?
      • 差別化の分類
      • 製品特性における差別的優位性
    2. 顧客価値
      • 差別化要因
      • 顧客親密性
      • 顧客価値と価格
  3. マーケティングと顧客価値向上
    1. 顧客価値とマーケティング機能
    2. 製品価値向上のポイント
      • 新薬創出
      • 研究指向領域・疾患の策定
      • 製品コンセプト
      • ターゲットプロダクトプロファイル
      • 研究テーマ、開発プロジェクト評価基準
      • ライフサイクルマネジメント
      • 製品価値拡大策とその目的
      • 発売後における製品付加価値拡大策
      • ライフサイクルマネジメント事例
    3. 差別化成功例
  4. 戦略的企業経営
    1. 製薬会社が向かう方向性
    2. 企業存続の条件
    3. リーダー企業の価値基準
    4. 製薬企業の進路
      • H型事業/S型事業
      • 新薬型/エスタブリッシュ型
      • グローバル型/ドメステック型
      • 治療領域、剤形特化型
      • 完結型/連携型
      • 新ビジネス分野への道
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 差別化にむけた前臨床試験の戦略的な進め方と 薬価交渉における新規性・有用性の根拠データ (12:50~14:40)

 2009年に承認を取得した分子標的抗腫瘍薬であるEGFR/HER2デュアル阻害薬ラパチニブ (タイケルブ) の開発経験を事例に、差別化を考慮した前臨床試験の戦略的な進め方と薬価交渉における薬理データの役割について解説する。

  1. 抗がん剤開発における新薬開発戦略の変化
  2. Drug discovery
  3. 構造活性相関の検討
  4. 結晶構造解析
  5. バイオマーカーの活用
  6. ポジショニング、競合薬との差別化
  7. 他剤との併用効果の検討
  8. 耐性獲得機序の解明
  9. 非臨床試験の申請資料パッケージ
  10. 審査当局からの照会事項に対する対応
  11. 薬価交渉における新規性・有用性の根拠データ
  12. 抗がん剤開発における将来の展望
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 医薬品の市場価値評価と薬価戦略 ~2010年薬価基準収載ケース・スタディー (14:55~16:35)

  1. 市場価値評価に想定薬価 (構想) は欠かせない
  2. 医薬の市場価値を決める主な要因は何か、感度分析は何を示唆するか
  3. 市場価値評価、薬価戦略の目的と好ましいスタート時期はいつか
  4. 疫学、患者統計、諸データ活用から有病者、患者数 (定義) 長期予測へ
  5. 当該品の潜在的属性を好ましく顕在化、特徴づくり、エビデンス化
  6. 当該医薬品の医療、治療への好ましい影響をどのように表現するか
  7. Pharmaco-economics & Outcome Research は活用できるか、どのように
  8. 治療変革、貢献に対して薬価はどのように反映されるだろうか
  9. 薬価基準収載2010年ケース・スタディー、まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 前田 英二
    (株)イズム
    マーケティングアドバイザー
  • 新井 裕幸
    グラクソ・スミスクライン(株) 開発本部 開発基盤・サイエンス部門 前臨床開発部
    マネージャー
  • 長江 敏男
    Pharma Business Consultant

会場

東京流通センター

2階 第3会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/27 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/27 欧州医療機器規則MDR (PMS・ビジランス編) オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/7/2 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/7/2 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/7/2 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/7/3 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -