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ポリウレタンの構成構造、材料設計、分析解析、国内外事情

ポリウレタンの構成構造、材料設計、分析解析、国内外事情

オンライン 開催

開催日

  • 2023年2月28日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 分子設計、物性コントロール、劣化防止
  • 断熱・繊維・防水・塗料などの市場動向
  • 劣化や可燃性、毒性などへの対応
  • 植物由来素材、CO2原料素材などの活用の動き

プログラム

第1部 ポリウレタンの構造・特性およびポリウレタンの国内外市場について

(2023年2月28日 10:00〜11:40)

 演者が長く携わってきた、ポリウレタン原料の開発とその物性概要を非発泡分野に焦点をあてて、基礎的に説明する。特に塗料、接着剤用途などの適用分野と適用理由を説明する。今後の動向として、従来からの溶剤型と環境対応型の水性、ハイソリッド、粉体用にも言及する。

  1. ポリウレタンの特性と概要
    1. 歴史
    2. なぜ拡大してきたか・背景
  2. ポリウレタンの特性とその制御
  3. ポリオールとそのポリウレタン物性
  4. 塗料用ポリオール
    1. 一般的なポリオール
    2. 特殊ポリオール
  5. イソシアネートとそのポリウレタン物性
    1. イソシアネートモノマー
    2. オリゴマー・プレポリマー・ポリマー
    3. ブロックイソシアネート
    4. 最近のイソシアネートの動向・開発志向
  6. ポリウレタンの劣化機構と安定性向上
  7. ポリウレタン塗料の海外 (中国など) 事情・環境対応の強化
    • 質疑応答

第2部 ウレタンに用いられるポリオールとその使い方について

(2023年2月28日 12:30〜13:30)

  1. ポリオールの基礎事項
    • 相溶性
    • 結晶性
    • 分子量
    • 粘性
    • 溶剤溶解性
    • 耐加水分解性など
  2. 主なポリオールの種類と特性
    1. ポリエーテルポリオール
    2. ポリエステルポリオール
    3. ポリカーボネートポリオール
  3. 環境対応と検討例
    • 質疑応答

第3部 高機能イソシアネート系水性架橋剤とその応用について

(2023年2月28日 13:40〜14:40)

  1. 架橋の基礎
    1. 架橋とは
    2. 各種架橋反応
    3. ウレタン架橋と各種物性
  2. ポリイソシアネートについて
    1. ジイソシアネートモノマー
    2. イソシアネート基の反応
    3. ジイソシアネートの反応性
    4. ポリイソシアネートの構造
    5. ポリイソシアネートの物性
  3. ポリイソシアネートの水性化
    1. ポリイソシアネートの水系化方法
    2. 親水基導入タイプ
    3. 疎水低粘度タイプ
    4. 1液タイプ (ブロックポリイソシアネート)
  4. 用途例
    • 質疑応答

第4部 ウレタン化触媒としての有機チタン、ジルコニウム化合物の利用

(2023年2月28日 14:50〜15:50)

 ウレタン化触媒としては、有機金属化合物として有機スズ化合物が使用されているが、環境負荷が高いことより代替する検討がされている。有機チタン、ジルコニウム化合物は、環境負荷が低いことからウレタン化触媒として注目されている。
 本講演では、有機チタン、ジルコニウム化合物の一般的性状とともに、ウレタン化触媒としての利用について解説する。

  1. 有機チタン、ジルコニウム化合物の性状
    1. 化学構造
      • アルコキシド
      • キレート
      • アシレート
    2. 基本反応
      • アルコール交換反応
    3. チタンアルコキシド、ジルコニウムアルコキシドの反応性 (加水分解性)
    4. チタンキレート、ジルコニウムキレートの反応性と色
    5. 反応しやすい官能基は何か。
  2. ウレタン化触媒としての利用
    1. 有機スズ化合物と有機チタン、ジルコニウム化合物の違い
    2. ウレタン化触媒としての推定反応機構
    3. イソシアネートとポリオ – ルとの反応によるゲル化時間を使用した評価 例
      1. トリレンジイソシアネート (TDI) を使用した例
      2. 1、6-ヘキサメチレンジイソシアネート (HDI) を使用した例
    4. まとめ
    • 質疑応答

第5部 ポリウレタンの構造と物性の解析

(2023年2月28日 16:00〜17:00)

  1. ポリウレタンの構造解析手法
    1. 化学構造解析
    2. 動的粘弾性
    3. パルスNMRによるセグメント構造評価
    4. モルフォロジー等
  2. ポリウレタンの高次構造と物性の関係
    1. ハードセグメントの凝集状態
    2. 分子運動性による物性発現機構
    3. ウレタン材料の劣化解析
    • 質疑応答

講師

  • 桐原 修
    株式会社ヘウォンティアンドディ (HAEWON T&D Ltd.)
    顧問
  • 岡野 茂
    株式会社クラレ 鹿島事業所 ケミカル研究開発部 化学品研究開発グループ
  • 原田 佳司郎
    旭化成 株式会社 機能性コーティング事業部 デュラネート技術開発部
    グループ長
  • 橋本 隆治
    マツモトファインケミカル 株式会社 開発企画グループ
    グループマネージャー
  • 関根 素馨
    株式会社 三井化学分析センター 構造解析研究部
    主席研究員

主催

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