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自動車分野における高分子材料の "これから" を考える

自動車分野における高分子材料の "これから" を考える

~自動車メーカーが求めるプラスチックとは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、軽量化、高級化、低環境負荷化等など、自動車を取り巻くトレンドを踏まえて樹脂材料への要求特性を解説いたします。

開催日

  • 2018年1月23日(火) 12時20分 16時30分

修得知識

  • 自動車に使用される樹脂材料の変遷
  • 温暖化防止に対しての自動車の方策
  • 次世代自動車に対しての高分子の役割
  • 軽量化に対しての樹脂化の役割
  • CFRPとの軽量化効果と課題
  • 省燃費タイヤ
  • 次世代車のエネルギー効率
  • 将来の自動車の姿 (社会とのかかわり方、仕様)
  • 自動車の緊急課題
  • 自動車構成材料の課題
  • CFRPの将来の位置づけ
  • マルチマテリアルの意味

プログラム

第1部 自動車技術の進展と高分子材料への期待

(2018年1月23日 12:20〜14:20)

 自動車産業にとって最大の課題は地球温暖化の原因のCO2を限りなく減らすことである。フランス、イギリスでは2040年までにガソリン車、ディーゼル車を全廃する方向が出されている。中国でも電気自動車指向の方向が出されている。世界的にハイブリッドから電気自動車への流れができているように思える。
 自動車の電動化には電池、モーター、インバーターなどキーになる部品になるが、そこには高分子材料が高熱伝導絶縁材料など機能性材料として期待されている。走行エネルギーを少なくするためには軽量化も大きな課題になる。そのためにモジュール化や部品の統合化など組み合わせた効果的な使い方が必要である。材料的には軽量化効果が大きいCFRPに対して今後の適用の期待が膨らむ。またゴム部品でも燃費に対してタイヤの寄与は大きく省燃費タイヤへの期待も大きい。次世代車は高分子材料にとっても新しい使い方としての期待が広がっている。

  1. 自動車を取り巻く状況
    1. 自動車に使われるプラスチックの推移
    2. 地球温暖化防止に対しての目標
    3. 温暖化を防ぐための自動車の在り方
  2. 次世代車 (電動化) に対しての高分子の課題
    1. 電動化への動きと共通課題
    2. リチウムイオン電池に使われる高分子材料
    3. 高熱伝導絶縁材料他
  3. 軽量化に対しての高分子材料の役目
    1. プラスチックによる軽量化効果
    2. モジュール化へのプラスチック
    3. CFRPによる軽量化
    4. 接着による軽量化
    5. ゴム部品の軽量化
  4. 今後の自動車の動向と高分子材料への期待
    1. 2050年に向けた自動車の考え方
    2. 今後の高分子材料に対しての期待
    • 質疑応答

第2部 自動車分野における高分子複合材料技術動向とマルチマテリアル化展望

(2018年1月23日 14:30〜16:30)

 自動車を取り巻く環境の変化を理解し、将来の自動車の姿を予想し、その構成材料のあるべき姿と動向を見ることによって課題を整理。そのうち、特に注目を集めているCFRPを中心とした高分子複合材料への期待と課題について2030年を境にまとめてみた。
 いずれもLCAは重要な課題となり、2030年までは超軽量材料であるCFRPが注目されるであろう。2030年以降は、軽量化だけではなく、本格的なLCA対応が急務と考えられる。その中でマルチマテリアルは適材適所の考えから極めて重要な位置づけとなることが予想される。

  1. 自動車を取り巻く環境の変化と自動車 (2030年)
    1. 自動運転の地域社会に適合したモビリティ
    2. モビリティだけではなく、将来のビジネスモデルに挑戦
  2. 自動車構成材料の動向
    1. 鉄はいまだに主要材料
    2. 軽量材料 (AL, 樹脂、高分子複合材料) に注目
  3. 自動車構成材料の今後 (~2030)
    1. 緊急課題と軽量化
  4. 自動車構成材料の今後 (2030~)
    1. 本格的LCA (CO2排出量低減) の追求
    2. マルチマテリアルの必要性
    3. マルチマテリアルの課題

講師

  • 大庭 敏之
    大庭塾
    代表
  • 影山 裕史
    金沢工業大学 大学院 工学研究科 高信頼ものづくり専攻
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
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