吸収性癒着防止材・止血材に求める分解速度、材形、デザイン
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2018年1月11日(木) 10時30分
~
16時30分
-
2018年1月12日(金) 10時00分
~
17時15分
プログラム
第1部. 脳神経外科医が求める吸収製剤・癒着防止材・止血材
(2018年1月11日 10:30~12:00)
- 頭蓋内の解剖
- 脳神経外科手術のいろいろ
- 脳神経外科手術と止血
- 頭蓋内・脳内腫瘍 (glioma等)
- 頭蓋内・脳実質外腫瘍 (髄膜腫等)
- 血管障害の手術
- 下垂体・内視鏡手術
- その他
- 脳神経外科手術と癒着、感染、髄液漏
- 吸収製剤の使用経験と問題点望
第2部. 腹腔鏡手術での使いやすさを追求した外科材料 (癒着防止材・止血材など) の形状工夫や挿入デバイスの開発
(2018年1月11日 12:45~14:15)
腹腔鏡手術ではポートと呼ばれる筒を通して外科材料 (ガーゼ、癒着防止材、止血材、メッシュなど) をいれるため、それに適した材料の形状やデバイスの開発が必要である。
本講座では腹腔鏡手術で外科材料を挿入するときの問題点を整理するとともに、演者が行っている外科材料の形状工夫やデバイス開発の経緯とその特性について紹介する。
- “そのままでは入らない”
- 腹腔鏡手術で外科材料を挿入するときの問題点
- 5mmポートを多用する手術の増加
- “捩じって入れる” – 5mmポートから挿入する技術の開発 –
- トルネード法 (ガーゼ、サージセル)
- トルネード法から商品化:トロックスⅡD カートリッジ
- “折って入れる” – トルネード法からの発展 –
- 癒着防止材 (セプラフィルム) 、止血材 (インテグラン)
- 折って入れることの利点
- “先まで運ぶ” – デバイスの開発 –
- シリンジ状デバイスの開発 : Sumrai-D
- Sumrai – Dをつかった外科材料挿入の実際
- “腹腔内で広げる” – 自己拡張型形状の開発 –
- Origami工学・ミウラ折りから発想:Chevron Pleats法
- Chevron Pleats法をつかった外科材料挿入と展開の実際
- “シンプルさを求めて…”
- 新デバイスの構想
第3部. 生体吸収性材料で求められる生物学的安全性評価
(2018年1月11日 14:30~16:30)
開発された医療機器を臨床で広く使用するには、生物学的安全性の評価も必要な情報の一つである。生体吸収性材料の開発においては、非分解性の材料からなる医療機器とは異なる面にも注意した安全性評価が必要となる。開発段階から生物学的安全性の評価についても意識しておくことも重要である。
- 生物学的安全性評価の基本的考え方 (概要)
- 医療機器 (生体吸収性材料を含む) で求められる生物学的安全性評価の項目 (概要)
- 基本的な評価項目
- 細胞毒性試験
- 感作性試験
- 刺激性/皮内反応試験
- 全身毒性試験 (急性、亜急性)
- 遺伝毒性試験
- 発熱性試験
- 埋植試験
- 血液適合性試験
- スクリーニングのための試験か、承認申請のための試験か
- 分解 (あるいは吸収) 過程は既知か、分解 (あるいは吸収) 期間は既知か
- 国内申請と海外申請の相違等 (概要)
第4部. 整形外科手術で用いる止血材と求める分解速度と製品デザイン
(2018年1月12日 10:00~11:30)
- 内視鏡手術の実際について
- 止血材使用の実際
- 事例検討
- 求める止血材への要望
第5部. コラーゲンの構造および性質と癒着防止材、止血材開発応用
(2018年1月12日 11:45~13:15)
- コラーゲン概論
- 生体内でのコラーゲン
- コラーゲンの可溶化
- ゼラチンおよびコラーゲンペプチド
- 医療分野におけるコラーゲン
- 安全性
- 応用分野
- 癒着防止材、止血材への応用
- 課題と展望 など
第6部. 泌尿器科からみる吸収性癒着防止材・止血材の使い方と求める分解速度とデザイン
(2018年1月12日 14:00~15:30)
- 現在当院で行われている腹腔鏡手術の実際
- 腹腔鏡下腎摘除術
- 腹腔鏡下副腎摘除術
- 腹腔鏡下腎部分切除術
- 阻血下実質縫合法
- 阻血下実質非縫合法
- 無阻血下実質非縫合法
- 腹腔鏡下腎盂形成術
- 腹腔鏡下前立腺切除術
- 腹腔鏡下膀胱前摘除術
- 止血材料、癒着について
- 止血、癒着防止材の分類,種類
- 実際の止血、癒着防止材の使用について
- 止血装置について
- 電気メスでの凝固
- ソフト凝固
- クリップ
- 金属クリップ
- ヘモロック
- ラプラタイ
- 縫合について
- 縫合材料
- 縫合法の実際
- 現状の問題点と止血材、癒着防止材の将来像について
第7部. 消化器外科手術で用いる吸収性癒着防止材・止血材の種類と使われ方
(2018年1月12日 15:45~17:15)
- 腹腔内癒着の原因
- 腹腔鏡下手術における癒着防止材、止血材の使用
- 消化管吻合における器械吻合
- 縫合不全防止に対する自動縫合器の役割
- 求められる製品像
講師
稲次 基希 氏
東京医科歯科大学医学部附属病院
診療科
脳・神経・精神診療部門
脳神経外科
講師
-
小島 幸一 氏
一般財団法人 食品薬品安全センター
秦野研究所
江幡 重人 氏
山梨大学
医学部
整形外科学講座
准教授
水野 一乘 氏
株式会社 ニッピ
バイオマトリックス研究所
主任研究員
荒木 千裕 氏
帝京大学ちば総合医療センター
泌尿器科
講師
内藤 正規 氏
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
消化器・一般外科
部長, 准教授
主催
お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。
お問い合わせ
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)
受講料
1名様
:
80,000円 (税別) / 86,400円 (税込)
複数名
:
75,000円 (税別) / 81,000円 (税込)
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 75,000円(税別) / 81,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 80,000円(税別) / 86,400円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 225,000円(税別) / 243,000円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。