技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

アルツハイマー病の早期診断技術と求められるバイオマーカー

アルツハイマー病の早期診断技術と求められるバイオマーカー

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年8月3日(水) 12時30分17時00分

プログラム

第1部. アルツハイマー病の血液バイオマーカーと早期診断のための実用化開発

(2016年8月3日 12:30〜15:10)

 医療の現場では様々な医療機器を使用して治療が行われています。ある病棟では心電図モニターを常時28人に装着し観察が必要であり、モニターアラームや輸液ポンプ、人工呼吸器、センサーマット等のアラーム音が鳴っています。ICUでは人工呼吸器や数台の輸液ポンプ、シリンジポンプを使用、血液浄化センターでは、32人の血液浄化用機器が作動しています。このような機器のアラームに関するインシデント事例から、改良に関するヒントがあるのではないかと考えます。

  1. 認知症の現状
    1. 疾患の種類と特徴
    2. 我が国と世界の認知症患者数の現状と今後
    3. 認知症の診断と治療
  2. アルツハイマー病 (AD) の新しい疾患概念と発症機構
    1. プレクリニカルAD
    2. アミロイドβとタウ-主な病因分子
    3. アミロイドβクリアランスと アミロイドβによるシナプス障害のしくみ
  3. アルツハイマー病 (AD) と軽度認知障害 (MCI) のバイオマーカー
    1. 今のADの医療は、糖尿病において血糖値が測れない状況と同じ
    2. 発症予防ができる-早期発見と早期介入 4.今後の展開
    • 質疑応答

第2部. アルツハイマー病の初期症状患者選定の為の診断技術

(2016年8月3日 15:30〜17:00)

 EUのALCOVEを含め、欧米の先進諸国での認知症施策国家戦略において、その理念の重要な柱のひとつに、必ずと言っていいほど、認知症研究の推進が謳われている。
 認知症研究の推進という理念の背景には、1) 認知症性疾患の病因、病態を解明することは、それらの認知症性疾患の治療、薬剤の開発や予防を実現可能なものとさせ、将来的には、認知症を治癒しうる疾患とさせ、また認知症の発生を防ぐことができる、2) 認知症の医療や介護、あるいは認知症の予防において、経験的に数多くの方法や手段が行われているが、これらの方法や手段が本当に認知症の治療や介護、予防に有効性であるのかどうか、科学的根拠・エビデンスを明らかにする必要がある、3) 国家の認知症施策の有効性における科学的根拠・エビデンスを明らかにする必要がある、という3つの主要な考えがあると思われる.さらに、そのような考えのもとに行われる認知症研究が、4) 国内の研究体制の中で系統的に行われているのかどうか、また、これらの認知症研究が認知症施策・対策の発展に本当に寄与しているのかどうか、5) 認知症研究の客観的な評価、あるいは評価システムの確立のもとで行われているのかどうか、さらに6) 国際的なデータシェアリングを踏まえた国際共同研究に基づくグローバル対策と効率的取り組みが必然的に生じてくる.
 認知症研究に求められるものは、いわゆる根本治療薬と証される疾患修飾剤の新薬開発であり、その迅速かつ的確な評価判定といえる。両者のいずれが欠けても、認知症新薬は我々の手に届かないために、総合的な認知症研究の推進を喫緊の課題と考えている。もっとも研究には、認知症疾患の解明と治療薬剤の研究からはじまり、介護研究さらには、疫学的実態調査から医療行政の視点に立つ医療経済から予防研究まで含まれることは言うまでも無い。さらには、心理学、社会学、法学、人類学、経済学など、学際的な他分野における多彩で多様な研究をも包含するものである.ここでは、中核として期待されている認知症疾患の解明と治療薬剤の研究に特化して議論する予定である。認知症の人に対する介護のやり方や介護方法、介護器具、あるいは家族支援のための種々の働きかけなど経験的に有効と見なされて実施されているものが多い.認知症に対する非薬物療法といわれている運動訓練や種々の身体的活動、ゲーム・ドリルなどの知的活動、短期睡眠、回想法、音楽療法、芸術療法、ペット療法等についてもより確かな科学的エビデンスが必要である.これらに科学の方法論を導入する意義自身が不確定である場合もあるが、より多くの事例での共有化を通じて、より有効な方法論の開発に繋がることは言うまでも無い。本シンポジウムでは、現在国内での認知症医学研究の紹介を中心に議論してみたい。

  1. アルツハイマー病概論
    1. 疾患概念
      • 神経変性症
      • 排除診断
    2. 臨床的多様性
      • 合併症
      • 老化
    3. 現行薬物療法の問題点
      • ドネペジル
      • イクセロン
      • ガランタミン
      • メマンチン
    4. 近年の病態解明研究の進歩
      • 神経病理学
      • 家族性疾患
  2. アルツハイマー病治験 ・臨床的事例証拠と有効性の根拠
    1. 第III相試験で脱落した開発品
      • AN1792
      • Bapineusmab等
    2. 失敗からの教訓
    3. これからの治験で求められている戦略
    4. 病因機構の視点に立つ新薬開発
      • アミロイド老人斑
      • Aβオリゴマー仮説
    5. 評価法の検討
      • MMSE
      • Adas-Cog
      • CDR
      • バイオマーカー
      • アミロイドPET
    6. 評価対象者の選別
      • ADNI
      • DIAN
      • Banner
      • API
      • A4
    • 質疑応答

講師

  • 内田 和彦
    筑波大学 医学医療系
    准教授
  • 森 啓
    大阪市立大学 医学部 脳神経科学
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/8/5 医薬品製造現場におけるQuality Culture醸成とCAPAの推進 オンライン
2026/8/5 開発段階に応じた治験薬GMP運用の最適解/品質管理・各段階の分析法設定 オンライン
2026/8/5 FDA査察において多用される英語表現と査察対応、準備資料の作成 オンライン
2026/8/5 eCTD v4.0申請をスムーズに行うための実務要点とアウトソーシングを効果的に活用する上での留意点 オンライン
2026/8/5 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2026/8/6 AI時代に対応した医薬品の事業性評価プロセスの再設計と実務への導入ポイント オンライン
2026/8/6 ICH Q5A ウイルス安全性評価・試験コース (全2コース) オンライン
2026/8/6 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験および申請における留意点 オンライン
2026/8/7 メディカルライティング業務での生成AI活用法とプロンプトの組み立て方 オンライン
2026/8/7 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者の製造・品質管理の要求事項/監査 (書面・実地) のポイントと監査時のチェックリスト・着眼点 オンライン
2026/8/7 GMP教育訓練 (逸脱・再発防止/QA) コース (2日間) オンライン
2026/8/7 GAMP 5 2nd Editionの理解と効率的なCSV実施方法 オンライン
2026/8/7 GMP・GQPにおけるQA部員の教育訓練 (GMP文書・記録類の照査) 入門講座 オンライン
2026/8/10 メディカルライティング業務での生成AI活用法とプロンプトの組み立て方 オンライン
2026/8/13 基礎から学ぶ医薬品不純物のPDE・AI設定 オンライン
2026/8/13 GMP文書の体系整理と運用効率化 オンライン
2026/8/14 ICH Q10/Q12に対応した変更及び逸脱管理の適正な線引き・CAPA策定・実施と形骸化防止 オンライン
2026/8/17 CMC信頼性基準とGMPの違いをふまえたQC/QAと生データ/記録の取扱い・ (適合性調査・査察) 指摘/問題事例 オンライン
2026/8/17 開発段階/承認後の処方・剤形変更時の生物学的同等性評価 オンライン
2026/8/18 承認申請書との齟齬を防ぐ医薬品開発・製造段階で発生する変更対応のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用