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がんの超早期診断を可能にする技術と実用化

代謝物、循環がん細胞、血中マイクロRNA (miRNA) をターゲットにした

がんの超早期診断を可能にする技術と実用化

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年3月9日(水) 11時00分16時45分

プログラム

第1部. メタボロミクスを用いた早期がん診断と他疾患への応用

(2016年3月9日 11:00〜12:30)

メタボロームとは、生体試料 (体液、組織、細胞等) に含まれる低分子代謝物 (分子量1,000 以下) 群です。これらの代謝物を網羅的に定性・定量解析するメタボローム解析 (メタボロミクス) は,ポストゲノム科学の一分野として生まれたオーム科学のひとつです。  特に近年では、質量分析計を用いた解析技術が進展し、ライフサイエンス分野では欠かせない研究手法の一つとなりつつあります。医学研究をはじめとしたさまざまな分野においてもその重要性が認識され始め、特にバイオマーカーの候補の検索に有用とされています。その理由として、様々な病態において、病気に関連する細胞・組織内において酵素タンパク質による代謝の変動が起こり、その疾患特有の代謝物のパターン (メタボロームプロファイル) へと変化し、それが血液・尿中にも反映することが予想されるからです。  これまで私達は、さまざまなメタボロミクスシステムを確立し、消化器がんを中心にバイオマーカー探索を行ってきました。疾患特異的に変動する代謝物を組み合わせることで、疾患予測式を作成し、早期疾患診断システムの開発に取り組んでいます。  本講演では、メタボロミクスを用いた早期がん診断について、私たちの研究成果をご紹介させていただきます。
  1. メタボロミクス研究の背景と現状
  2. メタボロミクス測定法
  3. 実際のメタボロミクスを用いた研究
    • 疾患バイオマーカー探索研究
    • 治療薬探索研究

第2部. 循環がん細胞・血中遊離核酸を対象とした超早期がん診断技術の開発

(2016年3月9日 13:30〜15:00)

 テクノロジーの発展とともに、がんの診断・治療に大きな技術変革が起きています。がんの超早期診断は低侵襲性と根治性を両立させた治療を可能とし、がん死亡者数の減少だけでなく、早期社会復帰、健康寿命延伸、国民医療費抑制など、大きな効果が期待できます。演者は、豊富な胃がん・食道がん手術経験を有する消化器外科医であると同時に、がん微小転移の研究者であり、がん超早期診断が医療現場と社会に与えるインパクトを分かりやすく説明させていただきます。自身が開発中の循環がん細胞・血中遊離核酸検出等の新技術を中心に、がん医療分野の将来展望について述べさせていただきます。

  1. がんの超早期診断技術と期待される効果
  2. 循環がん細胞検出技術の展開
  3. 血中遊離核酸検出技術の展開
    • 質疑応答

第3部. 血中マイクロRNAを活用したがんマーカーの開発

(2016年3月9日 15:15〜16:45)

 血中マイクロRNA (miRNA) は疾患の検出、診断のためのマーカーとして非常に有用であることから、国内外で多くの研究が実施されている。我が国では、2014年からNEDO/AMEDにより、「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」事業が5年計画を予定して進められている。この事業では、3D – Gene?システムを活用していただき、乳がん、大腸がんをはじめとする13種のがん、およびアルツハイマー病等の認知量の早期発見マーカーを見出し、国立がん研究センターおよび国立長寿医療研のバイオバンクに保存されている数万検体の血清中のmiRNAの網羅的検出結果をデータベース化することにより、さらに複雑な検査・診断用マーカーや創薬ターゲットの発見にもつなげようというものである。本講座では、この試みについて、用いられる技術やこれまで得られている成果等を紹介する。

  1. 血清中miRNAについて
    • Circulating miRNAとは
  2. 血清中miRNAの網羅的検出方法
    • 血清からのRNA抽出法
    • 高感度DNAチップ 3D – Gene?による検出法
  3. 各種がんでの血清中miRNAマーカーの例
    • 質疑応答

講師

  • 吉田 優
    神戸大学 医学部 病因病態解析学分野
    准教授
  • 伊藤 寛晃
    昭和大学 江東豊洲病院 消化器外科
    准教授
  • 滝澤 聡子
    東レ株式会社 先端融合研究所
    主席研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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