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異種材料接着の技術と評価・分析法

異種材料接着の技術と評価・分析法

~最新技術から実応用まで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、接着剤の基礎知識から、異種材料の接着技術、接着のトラブル処理事例までを経験豊富な講師が分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2016年1月20日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 接着・接着剤に関連する技術者、管理者、品質担当者
  • 接着で課題を抱えている技術者、管理者、品質担当者

修得知識

  • 接着の基礎
  • 接着剤の選定・活用
  • 被着材の表面処理
  • 信頼性の評価法
  • 接着のトラブルと対策

プログラム

第1部. 異種材料構造接着 最新技術と現場の対応

(2016年1月20日 10:30~14:15)

 近年、接着業界において最も注目を集めているキーワードは「異種材料の構造接着」である。例えば自動車業界においては、車体の軽量化を達成するために、比重の軽いアルミニウムやプラスチック (特にC – FRPやG – FRP) が車体の一部に使用されている。ヨーロッパ車においてはかなり進んでいる。日本においても産官学のプロジェクトが多く立ち上げられて、追いつけ、追い越せの競争が激化している。
 電機・電子部品の業界では金属に樹脂を射出することにより、金属 / 樹脂の複合化を行い、軽量化を図っている。 以上のような最新情報を提供する。

  1. 構造接着・構造用接着剤とは
    1. 構造接着・構造用接着剤の定義
    2. 構造用接着剤の規格
    3. 構造用接着剤の種類
      1. 構造用エポキシ樹脂系接着剤
      2. 構造用ポリウレタン系接着剤
      3. 化学反応形アクリル系接着剤
    4. 自動車における構造用接着剤の適用例
      1. ダイレクトグレージング工法
      2. スポットウェルドボンディング工法
      3. ヘミング部の構造接着
      4. ブレーキシューの接着
  2. 異種材料の構造接着
    1. 接合手法の長所、短所
    2. 何故異種材料の接着なの?
    3. 接着の阻害因子を克服する
      1. 接着剤の選定ミス
      2. 被着材表面の適、不適
      3. 経時変化による被着材変化に対応
    4. 金属とプラスチックの接着
      1. 金属の表面処理
      2. プラスチックの表面処理
      3. 構造用接着剤の選定
      4. 構造用接着剤の使用方法
      5. カーボン繊維とPPの接着
      6. 金属とPPの接着
    5. 金属とゴムの接着
      1. ゴムの表面処理
      2. 金属と未加硫ゴムの接着
      3. 金属と加硫ゴムの接着

第2部. 空中ウルトラソノグラフィーによるフィルム、プラスチック等の接合不良検査

(2016年1月20日 14:25〜15:25)

  1. はじめに
    1. 開発の背景
  2. 空中ウルトラソノグラフィーとは
    1. 検査の原理
    2. 空中ウルトラソノグラフィーで出来ること
    3. スキャン装置SST – 304の概要
  3. 接合不良検査適用事例紹介
    1. フィルムの接合検査
    2. CFRP内部欠陥検査
      1. CFRPとSUS板の接合検査
  4. その他の適用事例紹介
    1. リチウムイオン電池の気泡検査
      1. 欠陥存在深さ評価
  5. 最新動向
  6. 今後の展望
  7. まとめ
    h4. 第3部. 赤外線サーモグラフィによる接着接合部の非破壊検査

(2016年1月20日 15:35〜16:35)

 自動車や航空機では軽量化のために、アルミニウム、複合材、プラスチック等の多種材料が使用されている。このため同材料・異材間の溶接・接着・接合状態のニーズがあり、これらの個所の非破壊検査のが行われている。非破壊検査では、剥離や内部欠陥はもとより、溶接・接着強度の定量化が求められている。特に自動車や航空機の重要保安部品では、不具合品の排除はもとより、検査履歴を残すことはリコールの際の再検証にも役立つ。非破壊検査手法が確立できれば、破壊試験に伴う作業員や作業費用、廃棄に伴うコストが要らなくなるばかりでなく、検査した対象物を再度生産ラインに戻すことができる。
 ここでは赤外線サーモグラフィを使用した接着接合部の非破壊検査事例を紹介する。

  1. 赤外線
    1. 赤外線とは
    2. 赤外線カメラ
    3. 非冷却赤外線カメラと冷却型赤外線カメラ
    4. 赤外線カメラと赤外線サーモグラフィ
    5. 高速赤外線カメラ
  2. 赤外線サーモグラフィによる非破壊検査
    1. パルス・サーモグラフィ
    2. ロックイン・サーモグラフィ
    3. 超音波励起サーモグラフィ
    4. 誘導コイル励起サーモグラフィ
    5. レーザー励起サーモグラフィ
  3. 非破壊検査事例
    1. 自動車部品への適応事例
    2. 航空機への適応事例

講師

  • 若林 一民
    エーピーエス リサーチ (APS リサーチ)
    代表
  • 奈良 晃寛
    ヤマハファインテック 株式会社 FA事業部 システム技術課
  • 矢尾板 達也
    株式会社 ケン・オートメーション
    代表取締役社長

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

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本セミナーは終了いたしました。

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