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電気二重層キャパシタの高エネルギー密度化技術

電気二重層キャパシタの高エネルギー密度化技術

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概要

本書籍は、電気二重層キャパシタについて、電極、電解液、セパレータ等の材料開発から高エネルギー密度化キャパシタの安全性、応用技術を網羅的に解説しております。

目次

1章 キャパシタの技術動向

  • 1. 大型EDLCの材料
    • 1.1 電解液
    • 1.2 セパレータ
    • 1.3 活性炭電極
    • 1.4 新規炭素系電極
  • 2. 大型EDLCの構造
  • 3. 大型EDLCのエネルギー密度と出力密度
  • 4. ハイブリッドキャパシタ
    • 4.1 LiCの原理と特徴

2章 電気二重層キャパシタの高エネルギー密度化への展開

  • 1. 電気二重層キャパシタの構成要素と原理
  • 2. 電気二重層キャパシタと二次電池の比較
  • 3. 電気二重層キャパシタの特徴
  • 4. 電気二重層キャパシタのエネルギー密度増大のためのアプローチ
    • 4.1 静電容量増大のアプローチ
      • 4.1.1 窒素含有炭素材料による擬似容量キャパシタ
      • 4.1.2 ナノカーボン材料を用いた電気二重層キャパシタ
      • 4.1.3 金属酸化物を利用したレドックスキャパシタ
      • 4.1.4 正極へのアニオンのインターカレーションを利用したハイブリッドキャパシタ
    • 4.2 電圧増大のアプローチ
      • 4.2.1 イオン液体を電解液に用いたキャパシタ
      • 4.2.2 Liを利用したリチウムイオンキャパシタ
    • 4.3 構成要素の質量減少のアプローチ

3章 高エネルギー密度化した電気二重層キャパシタの寿命・信頼性と安全性について

  • 1. 安全性と信頼性
  • 2. 電気二重層キャパシタの機能と市場・用途
    • 2.1 電気二重層キャパシタの期待される機能
    • 2.2 電気二重層キャパシタの市場・用途
  • 3. 電気二重層キャパシタの寿命と信頼性
    • 3.1 電気二重層キャパシタの構造と基本特性
    • 3.2 電気二重層キャパシタの劣化と寿命
      • 3.2.1 電気二重層キャパシタの劣化
      • 3.2.2 電気二重層キャパシタの寿命
    • 3.3 加速寿命試験
    • 3.4 劣化モード
    • 3.5 電気二重層キャパシタの信頼性
      • 3.5.1 セルの信頼性
      • 3.5.2 モジュールの信頼性
  • 4. 電気二重層キャパシタの安全性
    • 4.1 高温過電圧フローティング試験
    • 4.2 過電圧充電試験
    • 4.3 短絡試験
    • 4.4 加熱試験・釘刺し試験
    • 4.5 安全性試験のまとめ

4章 リチウムイオンキャパシタの技術動向

  • 1. LICの動作原理
  • 2. プレドープ技術
  • 3. LICの特長
    • 3.1 セル設計技術
      • 3.1.1 プレドープ深度
      • 3.1.2 電極の目付量
      • 3.1.3 正極活物質と負極活物質の重量比率
  • 4. LICセルの特性
    • 4.1 出力特性
    • 4.2 信頼性評価
    • 4.3 安全性評価
  • 5. 今後の展開

5章 材料設計による電気二重層キャパシタの高エネルギー密度化と特性向上

1節 電気二重層キャパシタ電極用活性炭の製法と特性向上
  • 1. 電気二重層活性炭電極の製造方法ならびにその構造と特性向上
  • 2. 体積当たりの高静電容量化 a. NaOH賦活炭素 b. 電極の膨張抑制 c. 電極炭素材調製法
  • 3. 電位窓拡大
2節 電気二重層キャパシタ用ナノカーボン材料電極の開発
  • 1. はじめに
  • 2. キャパシタ用電極材料の要求条件
  • 3. 従来カーボン材料での動向と研究成果
    • 3.1 活性化反応
    • 3.2 従来カーボンを用いたキャパシタ特性報告
  • 4. 新規ナノカーボン材料の研究成果
    • 4.1 ナノチューブ単独
    • 4.2 CNT複合体
    • 4.3 その他
  • 5. 今後の展望
3節 電気二重層キャパシタ電極へ向けたメソポーラスカーボンの細孔制御技術
  • 1. カーボン被覆プロセスを用いた、メソ孔制御多孔質炭素の製造方法
    • 1.1 セラミックス基質へのカーボン被覆プロセス
    • 1.2 メソ孔制御多孔質炭素の製造
  • 2. メソ孔制御カーボンと電気二重層キャパシタ容量との関係
4節 電気二重層キャパシタ電極への異種元素ドーピングによる高エネルギー密度化
  • 1. はじめに
  • 2. 窒素含有炭素の容量発現機構考え方
    • 窒素官能基の酸化還元反応による擬似容量の寄与
    • 電極内部に発現する空間電荷層容量の改善
    • 細孔壁の濡れ性の改善
  • 3. 炭素化ポリアニリン
  • 4. さいごに
5節 導電性カーボンブラックの電気二重層キャパシタ電極への応用技術
  • 1. 導電性カーボンブラックとは?
    • 1.1 導電性カーボンブラックの構造
    • 1.2 導電性発現機構
    • 1.3 導電性カーボンブラックの種類とケッチェンブラックの構造・特徴
  • 2. 導電性カーボンブラックのパワーソース分野への応用
    • 2.1 電気二重層キャパシター分野
    • 2.2 その他のパワーソース分野 ―二次電池分野―
6節 電気二重層キャパシタ用バインダーの高性能化
  • 1. 電気二重層キャパシタ電極の構成と製造方法
  • 2. バインダーの機能と各種バインダーの特徴
  • 3. 塗布法バインダーに求められるもの
    • 3.1 結着性
    • 3.2 耐電解液性
    • 3.3 電気化学的安定性
    • 3.4 電極スラリー安定性
  • 4. 電気二重層キャパシタ電極の高性能化に向けて
7節 電気二重層キャパシタ (EDLC) 電極の組成、電極製法と乾燥方法
  • 1. EDLCの電極材料
    • 1.1 分極性材料
      • 1.1.1 EDLC用分極性材料の概要
      • 1.1.2 分極性材料の種類と賦活方法
      • 1.1.3 代表的なEDLC用活性炭の製法と展望
      • 1.1.4 代表的な活性炭製造メーカー
      • 1.1.5 活性炭原料の種類と製造方法とEDLCの適合性
      • 1.1.6 活性炭の基本特性
    • 1.2 EDLC用分極性電極の代表的な製法
      • 1.2.1 分極性電極の製法の概要
      • 1.2.2 分極性材料の主要構成材料 a.活性炭 b.導電性改良材 c.電解質、溶媒 d.バインダー e. スラリー安定剤 f.セパレータ
      • 1.2.3 分極性電極の主な製法
      • 1.2.3.1 分極性電極の構成材料
      • 1.2.3.2 成形加工方法 (主な製造工程図)
      • 1.2.3.3 乾燥方法
      • 1.2.3.4 安全対策 (漏液、シール剤)
      • 1.2.4 今後の展望
8節 電気二重層キャパシタ用非水電解液の高性能化
  • 1. はじめに
  • 2. 非水系電解液に求められる特性
    • 2.1 電解質の構造と電解液電導度の関係
    • 2.2 電解質の溶媒への溶解性と電解液粘性率の関係
    • 2.3 電解質の種類と電気化学的安定性の関係
    • 2.4 使用できる電解質の種類
  • 3. 各環状型電解質の特性
    • 3.1 電解質種と電導度の関係
    • 3.2 電解質種と粘性率の関係
    • 3.3 電解質種と電気二重層キャパシタ特性の関係
  • 4. スピロ型第四級アンモニウム塩 (SBP-BF4)
  • 5. 従来の電解質との特性比較
    • 5.1 電導度-電解質濃度
    • 5.2 粘性率-温度
    • 5.3 内部抵抗-温度
    • 5.4 レート特性
  • 6. 溶媒種の効果
  • 7. まとめ
9節 高エネルギー密度化電気二重層キャパシタに向けた電解液の開発
  • 1. イミダゾリウム塩の特徴
    • 1.1 酸化還元電位
    • 1.2 電解質の溶媒に対する溶解性
    • 1.3 キャパシタ評価結果
    • 1.4 アルカリを抑制する電解液
10節 アラミドセパレータによる電気二重層キャパシタの耐電圧の向上
  • 1. はじめに
  • 2. アラミドセパレータの特徴
    • 2.1 アラミド
    • 2.2 アラミドセパレータ
  • 3. 電気二重層キャパシタ
    • 3.1 電気二重層キャパシタ
    • 3.2 キャパシタの構造
    • 3.3 キャパシタの特性
  • 4. アラミドセパレータの電気二重層キャパシタへの応用例
    • 4.1 活性炭吸着水
    • 4.2 電極ユニットの乾燥
    • 4.3 耐電圧の評価
  • 5. まとめ

6章 高エネルギー密度化電気二重層キャパシタの応用技術

1節 車載向け電気二重層キャパシタ (EDLC) の技術動向
  • 1. EDLC種類と製品化の歴史
    • 1.1 はじめに
    • 1.2 電気二重層キャパシタ (EDLC) 種類とEDLC実用化の歴史
    • 1.3 EDLCの各サイズ別、応用機器、活性炭材料との歴史
  • 2. EDLCの最近の応用展開
    • 2.1 概要 (回生制動応用と産業用応用)
    • 2.2 EDLCの自動車への応用展開
    • 2.3 HEVの種類と電源構造
    • 2.4 フォークリフトへのEDLCの採用例
  • 3. ガス透過安全弁
  • 4. まとめ
2節 電気二重層キャパシタ式瞬時電圧低下補償装置の開発
  • 1. 動作原理
  • 2. 開発装置の性能
    • 2.1 仕様
    • 2.2 特長
      • 2.2.1 長時間補償
      • 2.2.2 保守性向上
      • 2.2.3 高効率・低運転コスト
      • 2.2.4 環境負荷の低減
    • 2.3 装置に取入れた技術
      • 2.3.1 大容量電気二重層キャパシタ
      • 2.3.2 常時商用給電方式
      • 2.3.3 並列補償方式
      • 2.3.4 静止形高速切換スイッチ
      • 2.3.5 電気二重層キャパシタ
      • 2.3.6 装置寸法
  • 3. 応用事例
3節 EDLCの鉄道分野への応用
  • 1. 電気鉄道の特徴
    • 1.1 電圧降下対策
    • 1.2 回生失効対策
    • 1.3 電気鉄道用電力貯蔵装置に求められる性能
  • 2. EDLCを用いた電力貯蔵装置
    • 2.1 直流高速度遮断器 (HSCB)
    • 2.2 昇降圧チョッパ
    • 2.3 フィルタコンデンサ、フィルタリアクトル
    • 2.4 電気二重層キャパシタ (EDLC)
  • 3. 電力貯蔵装置の適用方法
  • 4. EDLCを用いた電力貯蔵装置の鉄道への実用例

執筆者

  • 森本 剛 : 森本技術士事務所
  • 松澤 豊 : 日清紡績(株)
  • 今城 靖雄 : 日清紡績(株)
  • 松井 啓真 : (株)指月電機製作所
  • 安東 信雄 : 富士重工業(株)
  • 光來 要三 : 九州大学
  • 金 龍中 : 信州大学
  • Ki-Chul Park : 信州大学
  • 遠藤 守信 : 信州大学
  • 森下 隆広 : 東洋炭素(株)
  • 白石 壮志 : 群馬大学
  • 前野 聖二 : ケッチェンブラックインターナショナル(株)
  • 山川 雅裕 : 日本ゼオン(株)
  • 西野 敦 : 西野技術士事務所
  • 千葉 一美 : 日本カーリット(株)
  • 清家 英雄 : 三洋化成工業(株)
  • 成瀬 新二 : デュポン帝人アドバンスドペーパー(株)
  • 矢部 久博 : (株)指月電機製作所
  • 上村 正 : (株)明電舎

出版社

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お問い合わせ

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体裁・ページ数

B5判上製本 191ページ

ISBNコード

ISBN978-4-903413-50-1

発行年月

2008年9月

販売元

tech-seminar.jp

価格

55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

割引特典について

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