技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子レオロジーの基礎、レオロジー測定と粘弾性スペクトルの解釈

大阪開催

高分子レオロジーの基礎、レオロジー測定と粘弾性スペクトルの解釈

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーの基礎から解説し、レオロジーデータの見方やそこから想定できる高分子の構造や分子運動など、具体例を挙げながら解説いたします。

開催日

  • 2013年11月22日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など
  • 粘度測定や粘弾性測定で課題を抱えている担当者

修得知識

  • レオロジー・粘弾性の基礎
  • レオロジー測定から求まるパラメータの意味
  • レオロジーデータから物性の想定

プログラム

 レオロジーは、もののかたさ、やわらさ、ねばっこさ等、感覚的な物性を評価する分析手法の一つである。高分子物質の力学特性として、粘度・弾性率といった物質定数が一般に使用されるが、成型加工等の複雑な工程を考える場合には、それだけでは不十分であり、

  1. 粘性と弾性が時間あるいは刺激の周波数に対してどのように変化するか?
  2. 大きな変形や早い流動を加えたときの応答は?

等も考える必要がある。このように時間や周波数にも依存した複雑な力学特性を扱うのがレオロジーである。ややとっつきにくい面があるが、慣れれば感覚的かつ直感的に理解ができることから、すぐに専門家になれる分野でもある。
 このセミナーでは、レオロジー測定の原理から、実験的に求まる種々のパラメーターの意味を、直感的かつ厳密にまとめて解説する。そして、レオロジーデータの見方やそこから想像できる分子論的な考察を、具体例を挙げながら説明する。

  1. レオロジーとは
  2. レオロジー測定の基礎
    1. 刺激と応答
      • ひずみ ○ひずみ速度 ○応力
    2. レオメーター
  3. 各種粘性
    1. ニュートン粘性と非ニュートン粘性
    2. ダイラタンシーとチキソトロピー
    3. ビンガム塑性
  4. 粘弾性モデル
    1. マクスウェルモデルとフォークとモデル
    2. 粘弾性固体と粘弾性液体
    3. 応力緩和
    4. 粘度成長関数
    5. 複素弾性率
    6. 緩和モード分布と平均緩和時間
  5. Boltzmannの重畳原理
    1. 線形応答の考え方
    2. 緩和弾性率と複素弾性率の関係
  6. 高分子の線形粘弾性
    1. 粘弾性スペクトルの見方
    2. 時間温度換算則
    3. 粘弾性パラメーターの分子量依存性
    4. 粘弾性スペクトルの濃度依存性
  7. 高分子の分子運動
    1. 分子理論
    2. 実験データと理論の比較
  8. 非線形粘弾性
    1. 大変形応力緩和とダンピング関数
    2. シェアシニングとシックニング
    3. 伸長粘度における非線形
    4. 非線形粘弾性からわかること
  9. まとめ
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 浦川 理
    大阪大学 理学研究科 高分子科学専攻
    准教授

会場

株式会社 オフィスヴィレッジ

セミナールーム

大阪府 大阪市 中央区北浜東6-6 アクアタワー8F
株式会社 オフィスヴィレッジの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/19 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/19 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/20 塗布・乾燥工程の基礎と高均質薄膜作製のポイント オンライン
2024/11/21 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 会場・オンライン
2024/11/21 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/11/21 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/11/22 マレイン酸変性による樹脂複合材料の界面密着性向上とその構造分析 オンライン
2024/11/22 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2024/11/22 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 東京都 オンライン
2024/11/22 高分子結晶化のトポロジー的メカニズムとその制御 オンライン
2024/11/25 バイオマスフィラーの樹脂への分散、複合化技術 オンライン
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 粘着剤・粘着テープの剥離メカニズム・動的挙動と応力・変形・レオロジーコントロール オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用