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ヒト嗅覚受容体を用いた次世代においセンシング : におい情報DXへの挑戦

ヒト嗅覚受容体を用いた次世代においセンシング : におい情報DXへの挑戦

~においの検知・識別、デジタルデータ化、伝送、再構成の実現と展望~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、におい・香りセンシングの基礎、歴史、現状、「ヒト嗅覚受容体センサー」について解説いたします。
また、匂い情報の記録、保存、伝送、再生の実現に向けた課題について解説いたします。

配信期間

  • 2026年3月10日(火) 11時00分2026年3月24日(火) 17時00分

お申し込みの締切日

  • 2026年3月10日(火) 11時00分

受講対象者

  • 嗅覚センサ、バイオセンサ、バイオデバイスに関連する技術者、開発者、研究者
    • 医療機器
    • 呼気診断
    • ヘルスケア など
  • におい・香りに携わる技術者、開発者、研究者
  • 製品ににおい・香りの要素を取り入れようと考えている技術者、開発者、研究者
    • 香粧品
    • 食品
    • 自動車
    • 生活用品
    • 電気製品
    • 住宅 等

修得知識

  • 従来型においセンサに関する知識
  • ヒト嗅覚システムに関する知識
  • ヒト嗅覚受容体センサに関する知識
  • 次世代においセンサに関する知識

プログラム

 従来型においセンサは、主に酸化金属半導体や有機ポリマー半導体を用いて構成されている。しかし、これらをいくら組み合わせても認識できるにおい分子には限界があり、とりわけ複数のにおい分子が混在する複合臭 (事前情報なし) になると、得られるシグナルだけからそのにおいの正体を推定することは極めて困難であった。
 また、ガスクロマトグラフィー/質量分析計 (GC/MS) を用いればにおい分子の組成情報は得られるものの、ヒトが感知しない分子まで検出されるため、複雑な成分表が得られるだけで、最終的に「そのにおいがどう感じられるか」を読み解くことは容易ではない。このような背景から、「におい情報DX」を実現するためには、

  • ヒト嗅覚が感知し得るすべてのにおい分子を検出できること
  • 単純臭・複合臭を問わず同一フォーマットのデータとして扱えること
  • 従来センサの弱点である水蒸気の影響を受けないこと
  • 出力パターンがヒト嗅覚の知覚情報と相関すること
    といった条件が求められる。
     我々は、ヒト嗅覚を担う約400種類の嗅覚受容体をセンシング分子とした「ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサー」を実用化し、これらの要件を満たす世界初の技術として、NEDOの支援のもと研究開発を進めている。本技術が確立すれば、ヒトが感じるあらゆるにおいを普遍的なデータ形式で表現し、伝送・再構成することが可能となり、におい研究や産業応用に計り知れないインパクトをもたらす。
     本講座では、まず従来型においセンサの基礎・歴史・現状、その限界を概説した後、我々が実用化したヒト嗅覚受容体センサの仕組みと性能について具体的に紹介する。さらに、World Business Satellite や がっちりマンデーでも取り上げられた社会実装例 (AI調香師、ピンポイント消臭剤、デジタルフレーバー、デジタルフレグランス、におい品質管理など) に加え、本センサの登場によって初めて可能となる新たな研究・ビジネスの展望についても述べたい。
  1. におい・香りの利用分野
    • 研究面と産業面
  2. 今までのにおい検出技術
    1. 抽出法と濃縮法
    2. GC-MS-O
    3. 2種類のにおい評価方法 (組成と香調)
    4. 従来型におい評価技術 (各社の動向) とその限界
  3. 現在進行中の有望なにおい検出技術
    1. MIP法
    2. LSPR/SERS法
    3. MISG-LSPR法
    4. MSS法
  4. ヒト嗅覚システムについて
    1. ヒト嗅覚システム概説
    2. 嗅神経と嗅覚受容体とは
    3. 嗅球に関して
    4. 嗅覚受容体レパートリー
    5. 嗅球のにおいマップ
    6. 犬とヒトの差
    7. 嗅覚受容体の進化
  5. におい・香り情報のデジタルデータ化
    1. なぜ、嗅覚受容体用いるセンサでなければならないのか?
    2. ヒト嗅覚受容体センサの構成
    3. ヒト嗅覚受容体センサの高度化
    4. 実際の測定例
    5. あらゆるにおいを約400次元のパラメータで表現する方法 (においマトリックス)
    6. これまでのにおいセンサでは見えなかった世界
  6. 最近の嗅覚受容体研究
    1. 嗅覚受容体の高発現化
    2. コンセンサス嗅覚受容体
    3. 嗅覚受容体の立体構造
    4. 他のグループの嗅覚受容体を用いた実験的アプローチ (酵母法)
    5. 他のグループの嗅覚受容体を用いた実験的アプローチ (FET法)
    6. 他のグループの嗅覚受容体を用いた実験的アプローチ (無細胞系法)
  7. 嗅覚受容体を用いて初めて分かった嗅覚の不思議
    1. におい分子間の相互作用
    2. Inverse Agonistの存在
    3. 複合臭は個々のにおい分子応答の線形和なのか?
    4. 濃度によらないにおい認識の仕組み
  8. においマトリックスによるにおい・香りの定量的表現により初めて可能になった製品開発
    1. 無臭の証明
    2. ピンポイント消臭剤 (ウェーバー・フェヒナーの法則)
    3. においの再構成 (匂いDXの実現へ)
    4. 証拠に基づくアロマテラピー
  9. これまでに放送されたTV番組から
  10. 大阪大学研究拠点の紹介
  11. 注目すべき他の研究者の仕事
  12. 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2026年3月10日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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