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ぬれ・接触角・表面張力入門

ぬれ・接触角・表面張力入門

~基礎から測定・評価方法、応用まで~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年9月16日〜24日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年9月22日まで承ります。

概要

本セミナーでは、固体表面の濡れ性を評価するために必要な基礎知識を、実際の問題点と解決法を交えて解説いたします。

開催日

  • 2025年9月12日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • ぬれ性制御に関連する技術者
    • 表面処理
    • 撥水・親水
    • 化学
    • 材料
    • 機械潤滑
    • 半導体製造プロセス
    • 培養培地・細胞・細菌・微生物の付着制御 など
  • 超撥水の応用分野に関連する技術者
    • ディスプレイ
    • 電極材料
    • 太陽電池
    • 燃料電池
    • 衣料品・繊維
    • ガラス など
  • 超親水の応用分野に関連する技術者
    • ナノエレクトロニクス
    • 医療材料
    • プリント基板
    • LCD
    • 熱交換器
    • 燃料電池
    • 衣料品 など
  • 超親水・超撥水を製品開発に応用したい方
    • 防汚
    • 防雪
    • 防氷
    • 防曇
    • セルフクリーニング など

修得知識

  • 固体表面の静的・動的濡れ性の理論
  • 評価方法および設計・制御方法
  • 濡れ性測定を用いた表面分析

プログラム

 固体表面の濡れは身近な現象であり、様々な分野に密接に関係しています。目視でき直感的にイメージしやすい一方で、特に動的な濡れに関しては誤解が多く見受けられます。
 本セミナーでは、近年重要視されてきている動的濡れ性を含めて、固体表面の濡れ性を評価するために必要な知識と方法や濡れ性の制御について、実際的な問題点と解決法を絡めながら最新の知見を含めて解説します。なお、専門外の方でもわかりやすくなるよう、定義・理論などの説明では最低限の数式にとどめて、特に測定・解釈に関する実践的な解説に重点を置きます。また、特にガラス等の固体表面への自己組織化単分子膜形成による撥水・滑水性の付与・制御、さらに各種固体表面へのゲル,気泡等の付着性について、実例を挙げて詳説します。

  1. 静的濡れ性
    1. 接触角の定義と解釈
      1. 理想的な均質・平滑表面
        • Youngの式
        • 凹凸のある理想的な均質表面
        • Wenzelの式
        • 物理的・化学的に不均一な表面
        • Cassieの式
    2. 接触角測定法
      1. 測定条件
      2. 解析方法
    3. 接触角測定における注意点
      1. 液滴量の影響
      2. 解析における誤差
      3. 測定値の信頼性
      4. 経時変化
    4. 液体の表面張力測定
      1. 懸滴法
      2. Wilhelmy法・輪環法
    5. 固体の表面エネルギー測定
      1. 臨界表面張力の見積
        • Zismanプロット
        • 表面エネルギーの成分分けによる評価
        • Owens-Wendt法
    6. 静的濡れ性のまとめ
      • 静的濡れ性の設計・制御
  2. 動的濡れ性
    1. 動的濡れ性の定義と解釈
      1. 動的濡れ性研究の背景
      2. 液滴転落角
      3. 接触角ヒステリシス
      4. 液滴転落挙動
      5. 接触角の経時変化
    2. 動的濡れ性の測定法
      1. 滑落法による液滴転落角と接触角ヒステリシスの測定
        1. 測定条件
        2. 液滴量依存性
      2. 拡張収縮法による接触角ヒステリシスの測定と液滴転落角の推定
      3. 液滴転落挙動評価
        • 測定条件と測定・解析システム
        • 液滴転落挙動の解析
        • 液滴転落挙動の解釈
          1. 相界面の移動
          2. 測定方法
          3. 測定例と解釈
    3. 動的濡れ性測定における注意点
    4. 動的濡れ性のまとめ
      • 設計・制御のヒント
  3. いくつかの材料表面での実例
    1. 有機高分子薄膜表面
    2. 自己組織化単分子膜表面
    3. 金属酸化物 (薄膜) 表面
    4. ゲル・気泡等の付着性評価

講師

  • 吉田 直哉
    工学院大学 工学部 環境エネルギー化学科 環境界面材料化学研究室
    准教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

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  • 視聴期間は2025年9月16日〜24日を予定しております。
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