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アンモニア活用に関する技術開発動向

アンモニア活用に関する技術開発動向

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、CO2フリーなアンモニアの製造法とその課題、社会実装に向けた取組み、開発事例を詳解いたします。

開催日

  • 2025年7月31日(木) 11時00分16時10分

受講対象者

  • 二酸化炭素削減を目的とした燃料アンモニアの大量導入、ブルー・グリーンアンモニア製造および利用を検討している方
    • 電力
    • エネルギー
    • 鉄鋼
    • 船舶分野など
  • 燃料アンモニアに関心のある方、エネルギー関係者、プラント設備関係者

修得知識

  • アンモニア政策の動向と最新情報
  • 2種類のブルーアンモニア、グリーンアンモニア、2種類のブルー水素、グリーン水素、それぞれの製法、コスト
  • 国内外のアンモニア・水素燃料の研究開発動向
  • 従来のアンモニア製造法 (グレーアンモニア) とブルー、グリーンアンモニア製造方法法との違い
  • それぞれの製造法の留意点、知見
  • ハーバーボッシュ法による燃料アンモニアの製造設備の概要とその課題に関する知識
  • 燃料アンモニア製造設備の建設状況

プログラム

第1部 再生エネルギー電力からのアンモニア電解合成に向けた電極触媒、電解セルの研究開発動向

(2025年7月31日 11:00〜12:00)

 カーボンニュートラルな社会の構築のためには再生可能エネルギー電力の導入が必須であるが、天候が良好な日中には余剰電力が発生している。この電力を化学燃料や化成品に変換し利用することが重要となる。
 本講座では近年急速に注目を集めている燃料アンモニアに焦点を当て、電力からアンモニアを合成する技術について講演する。

  1. 再生エネルギー電力の変動と化学燃料への変換の重要性
  2. 電解合成の研究動向
    1. 固体酸化物電解質を用いたアンモニア電解合成
    2. リチウム媒介アンモニア電解合成
    3. 常温アンモニア電解合成
    4. 放電法アンモニア合成
  3. 福岡大学における水素透過膜型電気化学セルを用いたアンモニア合成
    • 質疑応答

第2部 アンモニア分解による水素製造技術の動向と今後の展望

(2025年7月31日 13:00〜14:00)

 2050年カーボンニュートラルを実現するには、脱炭素エネルギーへの積極的な転換が必要です。
 本講演では、脱炭素エネルギーの1つとして注目されている水素を効率的に輸送・貯蔵する「キャリア」として注目されるアンモニアの政策動向を概説します。技術動向の解説においては、 これまでのアンモニアの商流になく、近年注目が集まる「アンモニア分解」のプロセスをテーマに、実際に企業でアンモニア分解の技術開発に係る講師から解説を行います。アンモニアに関して予備知識がない方にも理解しやすいように解説を行います。

  1. アンモニア分解の意義・背景
    1. アンモニア分解による水素供給の役割・コスト
    2. 関連する国内外の政策・市場動向
  2. アンモニア分解プロセスの基礎
    1. 分解プロセスの種類、システム構成
  3. アンモニア分解プロセスの技術課題
    1. 要素技術
      • 触媒技術
      • 精製技術 他
    2. スケールアップに向けた課題
  4. 各国の開発・プロジェクト事例
  5. 社会実装に向けた展望
    • 質疑応答

第3部 アンモニアの脱炭素燃料、水素キャリアとしての活用展望

(2025年7月31日 14:10〜16:10)

 2050年カーボンニュートラル実現のためのエネルギーとして、ブルー/グリーンアンモニアは脱炭素燃料および水素キャリアとして位置づけられています。
 本セミナーでは、わが国におけるアンモニアに係る政策動向を概説した後、ブルー/グリーンアンモニアの基礎、燃料アンモニアの利用技術動向、水素キャリアの利用技術動向をわかりやすく解説します。また、アンモニア利用のCO2固定、合成ガス製造、合成燃料製造等、カーボンリサイクル技術の新規ビジネスモデルを提案します。

  1. アンモニアの政策動向
    1. なぜアンモニア? (IEAレポートより)
    2. アンモニア利用に関する政策動向一覧
    3. 燃料アンモニア導入官民協議会
    4. 2050年カーボンニュートラルに伴う成長戦略
    5. 第7次エネルギー基本計画
    6. 総合資源エネルギー調査会
    7. 水素社会推進法
    8. 中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議
    9. 関東広域アンモニアサプライチェーン構想
    10. 新潟県カーボンニュートラル産業ビジョン
  2. アンモニアの基礎知識
    1. アンモニアの物性と特長
    2. 他のエネルギーとの比較
    3. アンモニア製造プロセスの概要
    4. 2種類のブルーアンモニアとグリーンアンモニア
    5. ブルーアンモニアとグリーンアンモニアのコスト
    6. グリーン水素とグリーンアンモニアのコスト
    7. ブルー水素とブルーアンモニアの発電コスト比較
    8. アンモニアサプライチェーン
  3. 脱炭素燃料としてのアンモニア利用とビジネス動向
    1. NEDO GI基金:電力・船舶分野での利用技術
    2. 国内外の研究開発動向とビジネス展望
    3. SIP第3期「アンモニア・水素利用分散型エネルギーシステム」
  4. 水素キャリアとしてのアンモニア利用
    1. アンモニアから純水素を得るための技術的課題
    2. アンモニアからの純水素製造
    3. アンモニアを原料とする燃料電池発電システム
  5. CO2固定・リサイクル・メタネーション原料としてのアンモニア
    1. アンモニア利用カーボンリサイクル技術と新規ビジネスモデル
    2. アンモニアで排ガス中CO2を固定
    3. 炭酸水素アンモニウムはCO2/H2キャリア
    4. メタネーションへの展開
    5. 合成燃料への展開
  6. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 久保田 純
    福岡大学 工学部 化学システム工学科
    教授
  • 増淵 耕平
    日揮ホールディングス株式会社 サステナビリティ協創ユニット
    プログラムコーディネーター
  • 神原 信志
    岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 物質化学コース
    教授, 副学長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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